9月20日(日)
シルバーウィーク2日目。最近、休日に限って早起き出来ません。徳島の自宅を出発したのが午前10時過ぎ。明石大橋を渡り、神戸の総合運動公園駐車場に車を置いて、電車で京都へ向かいます。スルッと関西の2dayチケットを使用したので、私鉄(公営含む)ばかりを乗り継いでいきます。四条河原町に到着したのが1時30分過ぎ。そこから超満員の京都市バス5系統に必死の思いで乗り込み、ギュウギュウ詰めの車内でこんな苦しい思いをするくらいなら、来るんじゃなかったと後悔し、バスから降りたらもう足腰はふらふらでした。
で、「京都会館美術館前」バス停に着いたのが2時15分。今回の京都訪問の目的が、【ルーヴル美術館展?17世紀ヨーロッパ絵画?】!その中でもフェルメールの《レースを編む女》をどうしても見ておきたかったのです。この機会を逃すと、フランスまでわざわざ見に行かねばなりません。
バスの中では、さんざんな思いをしましたが、眼前には煉瓦造りの大きな美術館が私を待ってくれています。建物に近づくと左方向に列が出来ています。「これくらいなら10分程度の待ち時間かな」と列に近づくと、列は建物の裏を回り込んでいます。巨大な建物をほぼ1周しています。誘導係のスピーカーが「最後尾の人が建物に入場するのに75分かかります」と告げています。その声を聞き、列の最後尾にならぶ気力は無くしてしまいました。当催しが今月27日までとあって日程が残り少ない事と、連休が重なり人出も大きくなったのでしょう。もう少し早く来るべきでした。
9月も終わりに近いのに、30度を超す激しい残暑の下で、これ以上屋外で立ちんぼする気力体力は、情けない事だと思いますが、私には残っていませんでした。例え入館できたとしても、群集の肩越しに絵を遠くから眺めたとしても、楽しくは無いだろうなと思いました。美術館前で10分ほど悩みましたが、引き上げる事にします。
「いったい何をしに京都に来たんだろう・・・。」そんな事を思いながら、祇園経由の市営バスで河原町に戻ろうとしましたが、祇園の手前あたりから渋滞でバスは動かなくなりました。このような状態では、歩いた方が早いと判断して、ようやくたどり着いた八坂神社前で下車して、歩いて阪急河原町に急ごうとします。が、ここで落とし穴が・・・・。5連休で全国から集まって来た観光客で狭い歩道は、あふれんばかりの状態になっていました。そのためほとんど前に進む事が出来ません。ついには、先刻しびれを切らして降りたバスに抜かれてしまいました。それを見てからは、全身脱力状態で暗澹たる気持で、牛の歩みのようにゆっくりと四条通を歩き続けました・・・。
阪急電車で帰途につきます。ホームで特急を待つ最前列にならびます。こんどこそ、阪急自慢の9300系か6300系のゆったりとしたシートに腰掛けられると思うと、ほんの少し救われた気持がします。
やって来たのは3300系。製造されてから40年はたつかという、阪急でも相当な古株!ばりばりの通勤型ロングシート車でした。今日は電車運にも見放されています。なす事が悉く裏目に出るみたいです。石のように重くなった身体をロングシートに沈めて「来るんじゃなかった」と反省する自分がいました。
「まあいいさ!フェルメールを見にフランスに行く口実が出来たワイ!」と強がる気持もありますが、実現するのは何時の日か・・・・・。