しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

私の見仏記(2)クリスマスなのにお寺訪問

2007-12-25 22:51:25 | 神社仏閣

12月23日(日) クリスマス時期に六波羅蜜寺に行く

大学鉄研かつ経済学部K田ゼミ同期生のT内氏と、お昼に江坂で待ち合わせました。クリスマス直前のこの日に、なぜかインド料理を食べながら久しぶりの再開を喜び合います。さて、T氏が私に、「これから、どこへいくんや?」と聞いてきました。私の希望「六波羅蜜寺に行って、空也上人像を見たい。それから時間があれば三十三間堂にも行きたい。」を伝えます。T内氏は、「かまへんで。一緒にいこか」と言ってくれました。仏教発祥の地、インドの料理を食べ終え、我々は仏像を拝みに京都に向かいまImg_2005す。

地下鉄で淀屋橋に向かい、そこから京阪特急に乗り換えます。その際、何も言わないのに2階建て車両の2階席に着席します(これぞ、鉄ちゃん同士のあうんの呼吸)。特別料金不要の鉄道車両の中では、おそらく見晴らしが日本一良い車両で京都を目指します。七条で普通に乗り換え五条へ。地下にある五条駅の階段を上り一歩外に出た瞬間、風が冷たく感じると同時に、<京都のにおい>がしました。<京都のにおい>がいかなるものかを他人に説明することは困難でありますが、学生時代の4年間を京都で過ごした私が言うのです。やっぱり<京都の街のにおいは>存在するのです。その京都臭ぷんぷんの裏通りをてくてく歩いていくと、少し迷いましたが目的の六波羅蜜寺に4時前に到着。

Img_2002空也上人像を見る為、拝観料を払って裏の宝物収蔵庫に入ります。と受付の方が、「今から○○(早口でよく聞き取れなかった)が始まりますから、本堂で○○を見に行ってから来て下さい。」と入ってくる人全てに、まるで追い返す様に声を掛けています。我々も急遽、御本尊の前に、訳の分からむままに、あわてて坐り込みます。既に周囲は人でいっぱい。やがて袈裟を着たお坊さんがマイク片手にこれから行われる儀式について、概要を説明してくれました。

これから行われる仏事は、踊躍念仏(ゆやくねんぶつ)と呼ばれるものです。千年前に念仏をはじめられた空也上人は、口で唱えるだけでなく、身振り手振りでも表現され、それが現在に伝えられたものとの事。鎌倉時代に入ると、町のあちこちで念仏が流行。ところが、民衆が集団で行う念仏は為政者や同業者から弾圧を受けはじめました。そこでこのお寺では、空也上人以来の法灯を絶やすまいと、夕暮れに本堂内陣で密かに念仏が唱えられるようになりました。鉦を叩きながら行われるこの念仏は、歴代住職の口伝で伝えられてきたとの事です。昭和53年になり、はじめて一般に公開される様になりました。ビデオ・カメラでの撮影と録音は厳禁とのこと。巷では、「かくれ念仏」とも言われているようです。

なんか予想もしない展開になってきました。

およそ30分弱の間、つい30年前までは世間に数百年間秘密にされてきた儀式が、面前数メートルで展開されています。数人のお坊さんが念仏を唱え、鉦を敲きながら本尊の前をぐるぐる周り、最後に聴衆と一緒に念仏を唱えます。

最後に、その場にいた参拝客全員に順番に焼香をさせてもらい、お札までもらってから本堂を退出しました。後から聞いたところでは、この踊躍念仏は毎年、12月13日から31日の間の夕暮れ時に行われる季節限定の貴重なものだったようです。1年間に自分が犯した罪を消滅させ、新年が良き年であるよう祈る意味があるとのことで、見終えた後はすっきりした気持になりました。

Img_1999さて、次に空也上人像を見に再度宝物収蔵庫に行きます。

←↓境内にあったポスターより

Img_2001私が高校時代に使った山川の日本史の教科書に、空也上人像の写真が掲載されていました。念仏を唱える口から六体の阿弥陀が現れたという伝承を、そのまま彫刻にしてしまったという、衝撃的かつ分かりやすいこと、この上ない作品です。いつか、実物を見て見たいと思っていましたが、ようやく拝むことが出来ました。運慶の四男、康勝の作とのことで写実的彫刻です。どうしても目がいってしまう、口から出ている六体の阿弥陀は、針金で表現していたんですね。

平清盛座像など、その他の収蔵物も一級品ばかり・・・・。私はしばし見とれていましたが、気がつけばもう5時前。本日の見仏記もおしまいです。

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同行の仏像に興味が薄いT内氏には、私のわがままに付き合わせて、少し悪いことをした気がしましたが、私としては秘儀が観られて予想外、大満足のお寺探訪でありました。

↑京都の裏通りでねこさんのお出迎えをうけました「おこしやす!」とでも言っているのでしょうか。それとも・・・


囲炉裏端でのお食事会

2007-12-23 23:26:28 | 食べ歩き

12月4日(火) 

今年も残り少なくなりました。職場内のチーム2つ合同で、忘年会を兼ねた、お食事会を開催することになりました。

古い民家を改造した料理屋が海陽町の海部川中流域、川上地区にあるらしいとの情報を同僚がキャッチ。そんな店在ったかな?と半信半疑の私でしたが、ネットで検索すると「あった!ほんとに!」とその店は

私もこの店の前を何度も通っていますが、ほんとに気がつきませんでした。だって看板が掛かっていないんだもの・・・・。

予約したその日がやってきました。タクシーに2台に分乗して目的の料理屋へ向かいます。

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Img_1848 前菜→お造り→汁物といった順番にコースが進んでいきます。

 

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そして、ついに出ました。金目鯛の焼き物が、まるまる1匹載った大皿が登場。(4人につき1皿)みんなでより分ける・・・・、のではなく、群がって銘々が直接食べている・・・。獲物に群がるハイエナみたい・・・・。皆さん、我を忘れてお皿をお箸でつついています。

でも、おいしかったんです。この金目鯛!絶妙の塩加減と焼き加減!私は皮までおいしく食べられました。

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そして、今晩のメインデッシュ!阿波踊りのすき焼き登場!

目の前の囲炉裏に置かれます。煮えた鍋をみんなでつつきます。

そして、そのすき焼きの出汁を使い雑炊を炊きます。

Img_1883最後はオプションのデザート「チョコレートの柚風味」を頂きます。見た目以上の味でした。

8名で、これだけ食べて32550円(8名でお酒と別料金デザート含む)ひとりあたり4000円とチョットですよ!

この値段でこの内容!来て良かった・・・。

http://www2.odn.ne.jp/~cdu12490/wasaburou/←この店のHPであります

ただ、ひとつ。誤算が・・・・!海陽町中心部から川上地区までタクシー代が片道3000円。×2(往復)×2(台数)=12000円が追加になりました。交通費が突出!海陽町は広いのです!

幹事として、追加で集金する羽目になりました。面目ありません。次回は酒の飲めない人を誘い、運転してもらう事にします。そんなことを言うと、「おまえが運転せいや!」と言われそう・・・。


鳴門うどんへGo!

2007-12-22 17:23:22 | 映画部OB会行事

12月1日(土)鳴門うどん入門

近頃(徳島県では)ブームになっているらしい『鳴門うどん』*のお店を廻る事になった。参加者は、県立J南高校映画部時代の、阿波影・人間ミサイル両先輩と私の3名。まずは午前11時30分に、小鳴門海峡を渡った高島にある鳴門ウチノ海総合公園の駐車場にて集合。ガイドは人間ミサイル先輩が担当してくれる。

*鳴門うどんとは、徳島県鳴門市を中心に、独特な風味で麺文化を造り出しているうどんである。お隣の讃岐うどんと違い(例外もあり)コシがほとんどなく細麺が特徴。ダシはあっさり系。具は細かく刻んだネギに油揚げといったシンプルなものが多い。昼だけ営業で、売り切れ即、閉店というところも多い。

F1000015F1000016高島島内を分断する堀に掛かった小さな橋を渡り、まずは、船本へ。まだ新しく小ぎれいなな店内は、お昼前で空いていた。にもかかわらず野郎ども3人はまるで後ろめたい事でもあるかのように、カウンター席に並んで座り、うどんを注文する。部屋の隅におでん。ガラスケースにおにぎりが入っており、欲しい人は自分で取ってくるシステム。香川の讃岐うどん店によく見られる形態だ。鴨居の横のテレビが陰惨な殺人事件の続報を流している。世間は悲劇で満ちているが、出てきた熱々のうどんを眺めていると、ささやかな幸福感が湧いてくる。麺を箸でつまみ口に含み、一気に胃に流し込む。この麺が喉を通る瞬間のちゅるちゅる感がたまらない。このときばかりは、徳島県人であって良かったと思ったりするのである・・・・。

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間髪をおかずに2件目。小鳴門海峡を渡る斜張橋の小鳴門大橋の高島側の付け根近くにある「とば」に向かう。ここも新しい建物。我々はまたしても、カウンター席に陣取る。が、今回は、もう正午を回っているので、店内は昼食を取りに来た家族連れらで、混雑している為、押し込まれた格好。壁には、大晦日の年越しうどんの案内が貼られている。こちらのうどんも、麺はあくまで柔らかく、細くを貫いている。またもやちゅるちゅる感を楽しむ。出汁は店により個性があるようで、この点醤油のままで出される事の多い讃岐うどんとは違う様に思う。もっと多くの店を回って鳴門うどんの本質に迫る必要がある。が、

悲しい事か人間の胃の容量には限度がある(例外はありますが・・・)。今日のところは、鳴門うどん探検2店舗でおしまいとする。

F1000010F1000011食後のコーヒーをと言うことで、この手の情報に詳しい人間ミサイル氏の案内で国道11号線を香川県境方面に向かう。北灘付近で急に山側方向に曲がり、急な坂道をぐいぐい登って行くと、やがて唐突に、立派なログハウス風建物が出現。小高い丘(山と言った方が良いかな?)にある喫茶店が、目的のカフェ「風待ちの丘ルン」。瀬戸内海が一望出来、素晴らしい眺めです。海を眺めているだけでも時間の経つのを忘れてしまいます。そんな場所でお茶が飲めるのですから、なんと素晴らしい事か!

素晴らしいカフェで素晴らしい会話が出来れば素晴らしいのですが、野郎3人が集まると悲しいかな、しょぼい会話になってしまう。カフェがログハウス風なのを見て、最近家を建てた阿波影先輩は「自分も、家を建てる前、ハウスメーカーの人に、こんなログハウスみたいな広い吹き抜け構造のを建てたいですが?」といったら「お客さん。こんな作りにしたら冷暖房のコスト無茶苦茶かかりますよ。それに・・・・。」といった具合で10位の数の出来ない理由を言われたとのこと。また大好きなクラッシックを聴くため地下にオーディオルームを作りたいと言ったら「お客さん。こんな作りにしたら湿気で大事な大事なオーディオ装置は2年でボロボロになっちゃいます。それに・・・・。」とこれまた片手の指の数に余る位の出来ない理由を言われて、結局無難な標準モデルにしたそうで、「理想と現実は違うのよ」と、しみじみおっしゃる。夢の様な瀬戸内海の景色を見ながら、夢の無い話を続ける男達であった・・・・。

翌日、職場で鳴門うどんを食べてきた事を、自称料理研究家N田女史(専門うどん)に報告すると、「大井」のうどんを食べて来て下さいと言われた。何故か「大井」を食べずして鳴門うどんを語る資格無しと言われている様で、プレッシャーを感じる。近日中に同じメンバーを招集し再度「鳴門うどん」探求ツアーを実施せねば。 


神戸市交通局さん。ありがとう・・・・

2007-12-20 23:54:52 | 鉄道

11月4日(日) 珍車Plus着ぐるみで<おもてなし>

006_2その日は朝から迷っていました。どちらを選ぶべきかを!その日は私の気になるイベントが2つ開催されていました。ひとつは琴電65号さよなら運転。もう一つは神戸市営地下鉄名谷車両基地公開!どちらも行きたい・・・。でもどちらか一方を選ばねばならない・・・。悩みに悩んでいるうちに10時近くになり、午前主体の運転である琴電へ行く選択肢は、自動消049016滅。これ以上悩んでいると、結局どこへも行けなくなります。と言うわけで、神戸学園都市行き高速バスに乗り込み名谷にある地下鉄車両基地を目指します。結局、現地入りしたのは午後遅く。終了90分前・・・。

工場内ではクレーンで吊り上げられた車体や台車、モーター、パンタグラフ等が解説パネル付きで展示(置いてあるとも言うのかな?)興味をそそります。

が、今回のイベントで一番インパクトがあったのが、 保守車両の展示エリア

展示のの充実ぶりに大感動・・・・。

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071こんな限界測定車*、初めて見ました。JRのおいらん列車は有名ですが、ここではこのような車両が活躍していたのですね。まだまだ知らないことはたくさんあると感じる瞬間でした。

珍車が大盛り状態!

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とにかく、みて欲しい。知って欲しいとの意気込みが伝わってきます。やはり、普段は目立たない地味な部署だからでしょうか・・・・

着ぐるみ大会

300030040038←着ぐるみ2体が大活躍 バスの「ばっしー君」と地下鉄の「ゆうちゃん」 

私からみるとどちらもバスにも電車にも見えないのですが、子供たちには大人気・・・・・                        

085市営といえばバスも忘れちゃ困るとばかりバスも展示

←その中の一台がボンネットバス!私にとって、今年4台目の目撃です。人気の点では鉄道に負けていません。中を見学するのに、ものすごい行列が出来ていました。

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←路面電車も大事に保存していました。 107

催しものの中に「お猿の電車」という表示があり、一瞬我が目を疑いました。動物愛護の精神に反するとの理由で、多くの子供たちに愛されてきた本物のお猿さんが運転する遊園地の列車は、だいぶん昔にこの日本から消えたはずでは・・・?まさか復活したのでは?それならば大ニュースのはずだ!とばかり現場に行ってみると、すでに「お猿の電車」の業務から離れたお猿さんが子供たちと記念写真を撮っていました。そこにいたのは、おさるの着ぐるみを着たお兄さんでした。そして群がる子供たちに精一杯の笑顔を振りまいていました。これぞ<おもてなし>の心であります・・・・。

神戸市交通局の皆さんが、来園者を<おもてなし>しようという気持ちの伝わってくる、イベントでありました。