しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

さよなら58-髭付き大追跡(2)

2008-10-26 10:29:49 | 四国

10月19日(日)

目覚めてみると、天気予報通りの晴天!

昨日灯った<撮り鉄の炎>がいまだに燃えています。

徳島自動車道を西へ走ります。井川池田ICで下りて、撮影場所を捜します。本日は本格的な俯瞰を狙います。お立ち台通信に載っていた土讃線の佃~箸蔵《雄大なオメガカーブを俯瞰できるポイント》を目指します。本来は<佃駅前より国道192号線に出て徳島方向に進み、徳島自動車をアンダークロスした先に桜ケ丘公園の看板を右折し、急坂を上った場所にある「桜ヶ丘公園」付近が目指すポイントとのことです。が、どうやら西よりの地点から国道右折してしまったようで。険しく、かつ荒れ果てた作業道路?を車で上っていきます。車幅ぎりぎりまで突出している木々の枝や、路面を突き破って生えている草木で車を傷つけない様に慎重にハンドルを切りながら、お立ち台通信の作例とよく似た情景が望めるポイントに出ました。どうやらテキストのポイントと極めて至近距離ですが違う場所(少し西側)に出てしまったようです。とは言え、既に先客2名。しかも2人とも重装備!複数台のカメラを三脚にセットして準備万端!

エントリー機の手持ちでチャレンジする私としては、昨日同様に同業者の装備に圧倒されますが、こんな事で萎縮してしまう訳にはいきません。

「やれるとは言えない。けど、やるしかないんだ!」

とガンダムに乗りたてのアムロ少年の様に自分を奮い立たせます。

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この区間、ほとんど特急列車ばかりですが、車両は同じ2000系を名乗りながら同じ姿をした編成はなかなか出会いません。

やがて遙か遠くの対岸の山中から吉野川の作った狭い平野を目指して2両のキハ58系「土佐」が駆け下りていきます。やがて長い吉野川鉄橋を渡り始めると、そこで初めて列車のたてる轟音が響いてきます。鉄橋を渡り終えカーブにさしかかると、何時の間に現れたのか一群のカメラマン達が・・・・・!とは言え、<髭付きさよなら列車>は美しかった・・・・

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Img_5801列車が通り過ぎると、重装備の先客達は撤収に掛かります。数台のカメラを三脚から外し、三脚をたたんで、車に全て積み込むまで、2~3分掛かるなと判断した私は、「お疲れでした」と声を掛け、草木が迫り出している小道を降り始めます。軽装備のメリットを活かし、先行する「土佐」に追いつき、あと1ショットモノにするぞと、意気込みます。

両側から突き出ている小枝に、車体を当てぬよう慎重に車を動かしていきます。が、ミラーを見るとまだ遥か後ろにいると思っていた重装備カメラマンの運転するバンがいつの間にかぴったり後ろに付いています。<あれだけ拡げていた装備を、1分以内で撤収完了出来るなんて・・・。ただ者では無い!この人は本気なんだ!>そして、運転手の表情を見て驚愕してしまいました。ものすごい形相で運転しています(実際は、違うかもしれません。でも私には、そのように見えたのです)。「何をとろとろしてるんや・・・・!追っかけできんやろ!」という強烈な波動が伝わり、あと50Mで抜けられた、荒道をあわてて駆け下ります。その次の瞬間、私の愛車のボディーから<ガリリ>という乾いた音が聞こえてきました。次の10秒後には、広いスペースに出て後ろの車に、道を譲りましたが、後の祭り・・・・。

ドアを開け車の左側を見てみます。小さなひっかき傷が見えます。

「これくらいなら想定内・・・・」少し安心しました。右側も一見したところ目立った損傷は無さそうに見えますが・・・。「なんじゃ!これ」

グフのように青い愛車の左前ドア中央部に直径1センチほどのえぐれた様な凹みが、私の愚かさを笑うように自己主張しています。

「と、取り返しのつかないこと・・・・・。取り返しのつかないこと・・・・・をしてしまった」

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と誤ってララーを殺めてしまったアムロの様に思わず口走ってしまいます。心の中では、これまたアムロの様に何時までも泣きむせんでしまいました・・・・。

昨日自分の中に灯った、<撮り鉄の炎>は、2日目で静かに消えていくのが、自分で分かりました。

←気を取り直して、高知方面へ車を走らせます。阿波川口駅で長時間停車してくれたおかげで小歩危~大歩危駅の第2吉野川鉄橋にて追いつく事ができました。が撮影した写真を見てみると、少し橋脚が斜めになっています。どうやら先ほどの一件の動揺が続いていたようです

ともかく、今の自分には写真の腕を磨くより、何事にも動じないという精神的タフさを獲得する方が重要みたいです・・・。


さよなら58-髭付き大追跡(1)

2008-10-24 01:14:17 | 四国

10月18日(土)

昨夜は飲み過ぎました。ジョッキ3杯半でへろへろ状態・・・・。帰宅のタクシー内で思ったことは「明日のキハ58さよなら運転は、見に行けないなア・・・。二日酔いで足腰、立ちそうにないし・・・」と超弱気モードでありました。実際、帰宅するなり、バタン、キュー・・・。背広を着たまま寝てしまいました・・・。で目覚めると、こんな日の翌朝は、お昼近くに目覚める事がいつものパターンなのですが・・・。何故か6時に目が覚めてしまいます。しかも身体は至って元気!

「早起き出来たのも、何かの縁!これは行かねば・・・!」

とは言うものの、国鉄色キハ58は、現役・復活以後さんざん撮影していますし・・・。あくまでも引退セレモニーに列席するという意味合いで見に行くことにします。この時点では、良い写真を撮るために、場所を探し回る気持は全くありませんでした。

Img_5750 マニアがたくさん居そうなポイントを避けたいと言う、消極的な理由から板野駅と阿波川端駅中間付近のオーバークロス付近で待ちかまえます。やがて、これがさよなら運転とは思えないほどピカピカのキハ65を先頭にした「阿波」がやって来ました。撮影することに意義があるという気持でシャッターを切ります。実際、太陽光線は側面はバッチリですが、正面は潰れています。しょぼい写真になりましたが、この場所での撮影が終われば、そのまま帰るつもりでした。けれど、去りゆく列車の後ろ姿に釘付けになりました。後部のキハ58に付いている髭が素晴らしい!。今回髭付きなのは知ってはいましたが、予想外に見事でした。ものすごいものを見てしまった!もう一度見てみたい。

と言うことで、予想に反して追っかけを始めることになってしまいました。

午後から走る徳島線の「よしの川」を撮影すべく、山川・川田駅間にある川田川の鉄橋を目指します。

40分ほど前に現場に到着。それにしても徳島県内の撮影でこれほどの数のマニアが集結しているのを私は見たことがありません。

土手には県外ナンバーの自動車が数十台連なっています。近所の住民も何事かと見に来ています。9割以上のカメラマンは三脚を立て高級機でスタンバイ・・・。手持ちでエントリー機を構えているのは私くらいです。少し場違いな場所に来てしまったような、居心地の悪さを覚えます。

「カメラの性能の差が写真の決定的な違いでない事を教えてやる!」

とシャア少佐の様に心の中で叫んでみます・・・・(誰に教えてやるんだ・・・)

Img_5753Img_5755 徳島線は本数が比較的多いため、事前練習に励みます。

間もなく通過時間です。にもかかわらず、徳島方面から追っかけて来て、新たに現場に到着したカメラマンが私の左右・後ろにどんどん陣取っていきます。とにかく、この狭い空間に50人以上がひしめき、一瞬を逃すまいとファインダーを覗いています。隣の人は緊張の為か「一発勝負!一発勝負!」とつぶやき続けています。それを耳にしていると、自分も緊張の渦に巻き込まれていく様に感じます。仲間同士の会話が急に止むと向こうから、赤い髭を腰に巻いた「よしの川」がやって来ました。

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Img_5759Img_5760  私のカメラでは、1秒間に2枚しかシャッターが切れません。結局3カット・・・・・。

もう少し上位機が欲しい・・・・

でも髭付きの美しさにしびれます・・・・!

こうなれば、私も追っかけに参入してしまいます。

Img_5761 穴吹駅で一度追い抜いて、小島駅との中間にある歩道橋から撮影しようとしました。が、階段を駆け上ろうとすると、後ろから吉野川がせまってきます。何のアングルの工夫の余地もありません。仕方なくその場でシャッターを切ったのが左写真・・・・。国道を走る車もバッチリ・・・・・。でも余計なものが写り込んでいる写真も20年ぐらい先では、時代を感じさせるモノになるんだろうな・・・。と自分を慰めます。

もはや、阿波池田までに「よしの川」に追いつくことは諦め、土讃線を多度津Img_5769方面に向かう「土佐」を箸蔵駅で狙います。皆さん考える事は似ているようで、私が到着した時には、箸蔵駅の跨線橋はマニアで鈴なり!橋上に並ぶカメラマンと設置された三脚・脚立・銀箱でもはや向こう側のホームに渡ることも出来ません。なんとか橋上でレンズを向けられるスペースを見つけて、本日最後のショットを狙います。

←なんか苦労した割りにしょぼ過ぎる・・・・

これは、明日も走る「土佐」でリベンジせねば・・・・・・。

ともかく、消えかけていたハートに火がともりました・・・・。


秋旅(5)あこがれの温泉宿は(ほとんど)夢の中

2008-10-23 22:57:59 | 旅行記

10月13日(月)のつづき

Img_5430返却期限2分前レンタカーを戻し、魚津駅から電車で宇奈月温泉に向かいます。黒部から少し山間に入ると地鉄と交差する付近で北陸新幹線の新駅を建設しています。新幹線が出来るとこの地方の交通体系も変貌を遂げるでしょう。地鉄も恩恵を受けられたら良いのですが・・・・。

宇奈月で黒部峡谷鉄道Img_5506に乗り換え最終列車(といっても15時40分)で黒薙へ向かいます。Img_5510 20分ほど走り、山深い黒薙駅を下車。ここから今夜の<宿黒薙温泉旅館>へは600m。駅から続く急峻な山道を上がります。

登山道から峡谷鉄道を下を見下ろすと、欅平方面から満員の観光客を乗せた列車が、下界へ下っていくのが見えます。

Img_551215分ほど歩いて、あこがれの黒薙温泉へ到着。 

昔、見たTV番組ナイナイサイズ!「夏限定! 究極の秘湯に行く」 (2002.7.13OA)で青空の下、黒薙温泉の広ーい露天Img_5515風呂に一人で大の字Img_5520 になって幸せそうに寝そべっている矢部っちの姿が印象に残っていました。「いつか自分もいってみたーい!きっと幸せな気持になれるに違いない」そう思って6年3ヶ月・・・。ついにその日が来ました!期待でわくわくします。

宿から2~3分ほど歩いてその露天風呂がありました。 服を脱ぎ、畳み28畳敷き程の広さの湯船に躰を浮かべます。何も考えず、時間だけが過ぎていく感覚を楽しみます。見渡す限りの視界は、壁のように立ちはだかる山々が遮っています。わずかに上方の空だけが、世界を開いています。 大自然に抱かれているような、入浴体験の感動は素晴らしいものでしたが、悲しい事に一人旅では体験を他の誰かと共有できない・・・。少し寂しい気持を抱いて風呂から上がります。

既に、あたりは暗くなっています。宿に戻ると、  今年初めて、ストーブに火がついているのを F1000123_2 F1000122_2F1000120目撃・・・・。下界より1ヶ月は季節が進んでいるようです。

食事の前に宿のご主人から、軽いレクチャーがあります。「お酒を飲むのは構いませんが、量はほどほどに。万一倒れられた場合、昼間でか好天の場合はドクターへりで数十分(準備を入れて)で富山の病院に搬送出来ますが、夜間や風のある日はへりが飛べませんので、峡谷鉄道に電話して臨時のトロッコ列車列車をチャーターしなければなりません。時間は掛かるし、列車のチャーター費は37万円ほど後で請求されます掛かりますので、 気をつけて下さい。」

極めて有益かつ事務的な説明が終わり、料理をいただく。きのこ料理、イワナの塩焼き、昆布じめ、ホタルイカやらで<富山の味覚全員集合>状態のお品書きでした。当然ビールも美味でしたが、今晩は地ビール1缶のみ頂く事にしておきます。油断して37万円請求されてはこまりますから。食事の後、露天風呂に再度入るつもりが、睡魔に襲われ気が付けば朝・・・。もう一つあった露天風呂は入れず仕舞・・・。すこし残念・・・。

夢のような黒薙温泉の一夜でありました・・・・。いやほとんど夢の中であったような・・・・。

正直なところ、これほど熟睡出来たのは久しぶりのことでした・・・・。これも温泉の効果でしょうか・・・。

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10月14日(火)

黒薙温泉旅館を後にして、峡谷鉄道で黒部川を上ります。

Img_5582Img_5584終着、欅平に到着。15分ほど歩いて名剣温泉に到着。入浴させてもらいます。山の湯を堪能。

列車で鐘釣へ移動

F1000114Img_5638鐘釣駅から、河原に湧いている温泉まで断崖を下ります。 温泉の周辺はツアー客(アジア系のお客さん多数)が多すぎ、服を脱いで湯船に浸かっている勇気のある方は一人もいません。 ここでの入浴は、残念ですが、諦めます。代わりに靴下を脱いで、川の中に足を入れると温かい・・・。即席の足湯ですが、それでも気持ちよい・・・・。

このお湯が、この旅行最後の温泉となりました。

トワイライトな峡谷鉄道

沿線の電力施設には列車でしか資材を運べないためが、現在でも貨物輸送が盛んです。

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発電所には線路が引き込まれています。建物内にまで線路が延びていたりします・・・。中はどうなっているのだろう?

貨車天国な峡谷鉄道

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Img_5706有蓋車・無蓋車・長物車・大物車などいろんな種類の貨車が現役で頑張っています。ナローゲージとは言え立派な車両達ばかりです。 

トロッコ列車で宇奈月まで戻り、地鉄・JR乗り継ぎで富山まで戻ります。富山からサンダーバードで一路大阪を目指します。4泊5日の旅行ではありましたが、少々いろいろな楽しみを詰め込みすぎた様な気もします。が、休暇の過ごし方に正解も不正解も無いと思います。今度はどこに行こうか・・・・。まだまだ飽きることがない自分がいます。


秋旅(4)リベンジ大糸線

2008-10-22 23:56:07 | 旅行記

10月13日(月) 体育の日 

誰もいない宿のフロントに部屋のキーを返却して、外に出ます。あたりは真っ暗!時刻は午前5時を過ぎた頃。国道8号線を糸魚川方向に走ります。やがて平地は尽きて道は山肌にへばりつきます。親不知付近では、へばりつく斜面も無くなり断崖が続きます。ここからは桟道やトンネルの連続・・・・。鉄道では何度も通ったルートですが、一般国道を走ってみるとここが天下の険であることを実感・・・・。やがてささやかな平地に降り立ち糸魚川市街の手前にある姫川を前にして、進路を南に変えます。 

今日は始発から午前11時位までの間、大糸線の気動車を撮影します。今回の撮影行は、昨年大晦日に大糸線を撮影しようとして大失敗してしまった苦い思い出のリベンジという意味あいがあります。

http://blog.goo.ne.jp/hally583/d/20080101←2007年大晦日のアクシデント

今度こそ成功させたいという思いが強く、プレッシャーとしてのしかかって来ます。たかが趣味の世界なのに大げさなことですが・・・。少なくとも出来るだけ多くのカットを撮影したいと思います。

Img_5330遭遇第1回目 頸城大野駅の根知寄り平沢第二踏切にて糸魚川から来た一番列車を狙います。正面から狙ったのですが、駅を発車した列車はヘッドライトをハイビームにして接近してきます。思わず「こりゃあ、たまらん!」と悲鳴を上げます。正面を撮影したカットはすべて潰れて無残!見事に第一回目の遭遇は失敗に終わりました。が、ここでめげている場合ではありません。勝負はこれから・・・。

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遭遇第2回目 先ほどの列車を追いかけます。ローカル列車の速度は信じられないくらい遅く、やがて追い越してしまいました。小滝駅手前の鉄橋で先回りして待ち構えます。思えば昨年末、雪で閉じ込められた因縁の場所を、今日はキハ52がたくましく通過して行きます。

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Img_5358遭遇第3回目 小滝~平岩 鎌倉トンネルを出たキハ52は小さな鉄橋を渡ります。ここから一気に車で長野県側まで出てしまいました。が、中土付近で撮影ポイントを物色しているうちに、お目当ての列車が通り過ぎてしまいました。2度目の失敗!ショック大です。

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遭遇第4回目 これ以上の失敗は許されません。新潟側の平岩駅付近に戻り折り返し列車を今度はじっくり狙います。今度は成功!クリームと朱色の国鉄色気動車が緑と青空に映えます・・・・。来て良かった!

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遭遇第5回目 再び長野県に入ります。北小谷駅北側の細い道を車でたどると、やがて道は途絶えます。その付近から線路の見えるところまで歩いて、南小谷行きを狙います。まもなくして、周りの緑に溶け込むようにして青色キハがやってきました。

Img_5389遭遇第6回目 北小谷駅北側から出ている細い道は途中高度を上げ、視界が開けたポイントに出ます。雄大なパノラマを模型のような1両編成のディーゼルカーがやってきます。

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遭遇第7回目 

さきほど北小谷で撮影した列車を小滝駅で追い抜いてしまいました。小滝駅北側でもう1カット撮影できました。車を使う効果を実感します。

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遭遇第8回目 根知駅南側の直線区間で糸魚川から来る青キハを待ち構えます。この撮影で今回の大糸線撮影の最後となります。

あと1両ある朱色のキハは撮影出来なかったけれど、、おもいきり大糸線(北側)を楽しめました!昨年末のモヤモヤがこれですっきり・・・・!

さて、これからレンタカーを返却する為に、魚津まで戻らねばなりません。でもその前に、途中どうしても寄り道したいポイントがあります。電化セメント青海工場の専用鉄道です。当地では今春のダイヤ改正でImg_5425JRを使ったセメント出荷は無くなりましたが、工場奥の方から専用線が延びて、現在でも採石所間で原石輸送を行っているらしいとのこと。わずか2㎞足らずの距離を機関車が、わずか2両のホッパ車を引いてピストン輸送しているスタイルが、効率的なのだろうかという疑問が湧きます。将来的に続いていく輸送方法ではないような気がします。現地に行ってみたは良いが、既に線路は剥がされていたと言うことも考えられます。が、とにかく行ってみます。工場に沿った公道を山手に走らせると、踏切が見えてきました。踏切付近では貨車やダンプから落ちた石灰粉が踏切のセンサー?にこびりつくのを防ぐためか、スプリンクラーから水を激しく撒き続けています。線路も錆びてはいません。どうやら鉄道による原石輸送は健在の様です。これだけでも収穫です。元々今日は祝日。原石列車の運行は期待していません。引き返そうとした思ってもう一度付近を見回すと三脚にビデオカメラをセットした同業者を発見。思わず駆け寄り、「今日、動いているんですか?ここ」初対面で挨拶もそこそこ(失礼しました)に質問攻めにしてしまいました。彼によると30分前に1往復して帰って行った。次は何時来るか分からないが、待つしかないとのこと。

原石列車が見れたら、どんなにすばらしいことか・・・・。可能性に賭けてみよう。

それからは、線路端でひたすら待ち続けました。やがて正午のサイレンが鳴り、工場と採石所はお昼休みに入ります。この瞬間、望みは潰えました・・・・。もうこれ以上の時間、この地にとどまることは、スケジュール的に不可能です。結果的には1時間ほどロスになり、当初予定していた越中宮崎付近での撮影が出来なくなりましたが、悔いはありません。ささやかな夢が見れて良しとします。

昼からも頑張るという同業者さんに挨拶して、魚津方面に戻ります。復路は北陸自動車道に入ります。往路の一般国道を通行した際は嶮しい道のりでしたが、復路の高速道路は山を捨て、海上に橋脚をたて難所をPASSしていきます。あっけなく県境を越え、富山県に戻ってきました。

F1000128F1000127レンタカーを返す為、魚津の市街地に入ると、行列の出来ているラーメン店を偶然発見!昼飯が未だでしたので、私もその列に加わります。20分ほど並んで13席ある椅子に座ることが出来ました。注文する人はほとんど味噌野菜ラーメンを注文しています。私もそれに倣います。並んでからトータル40分掛かって、注文したラーメンが目の前に出されました。

↑写真 山久ラーメンと味噌野菜ラーメン(750円)

太い縮れ麺が白いあっさり系スープに絡まり、絶妙のコンビネーション!野菜の甘みが、もともと上品なスープをさらに上質にしています。正直驚きました。ここまでおいしいとは!日頃、濃いスープのラーメンを食べる事が多く、このような上品な味は新鮮です。本来なら、ゆっくり味わいたいのですが、レンタカーの返却時間が迫っていますので、口の中をやけどしないようにしながら、熱々のラーメンをかきこみます。レンタカー返却まであと12分!
今日は、時間との戦いの連続です。


秋旅(3)新潟で想う<たまには自分を信じなさい>

2008-10-20 23:59:24 | 旅行記

10月12日(日)

新発田駅前のビジネスホテルをチェックアウトして、JR羽越線に乗りこみ京ヶ瀬駅に向かいます。お立ち台通信に掲載されていた阿賀野川鉄橋で貨物列車を狙います。お立ち台通信では駅から徒歩30分とありましたが、京ヶ瀬駅東側の線路に沿った農道を歩けば相当のショートカットになります。鉄橋のたもとまで10分(小走りですが)で到着。ようやくたどり着いた阿賀野川堤防上からの眺めに、気分が高揚港するのが自分でも分かります。完成時、日本一の長さを誇った長大鉄橋は、遮るもの一つ無く見通しの素晴らしいこと!線路寄りには、重装備の大学生風同業者2名がスタンバImg_5095イ中。ビデオを回している様だったので、少し離れて準備します。間もなく新津方面からEF81に引かれた4061貨物列車が遥か向こう岸から鉄橋を渡ってくるのが見えます。朝日を浴びて極めてゆっくりと近づいてきます。そんな姿を収めるべく、夢中でシャッターを切ります。どうにか、晴天の下で貨物列車を撮影することが出来ました。
 この後、この付近を10分ほど間を置いて4075列車が来るはずですが、貨物時刻表によれば日曜日運休と出ています。出発日を基準にするなら、土曜夜出発のこの列車は来るはずですが、3連休の中日の今日は来るかどうか自信ありません。横で高級機で撮影していた2人組同業者サンは撤収準備。「貨物、このあと来ませんか?」と声を掛けると、「もう来ませんよ。僕たちは、もう帰ります。じゃあ・・・」と言い残し去っていきました。高級機を駆使して、マニア度の高そうな方の言う事なので、そうなのかと思いました。ちょっと引っ掛かるものは、ありましたが<ありがたい、情報をいただいた。川べりで無駄に待つ事もこれで無くなった>と2人に感謝していました。Img_5106もう来ないのならと、私も阿賀野川のお立ち台を引き上げ、来た道を引き返します。先の貨物通過から10分ちょうど10分ほど経った頃、後ろの方の踏切がなり出します。この時間に通過する旅客列車はありません。間違いありません。ウヤ(運転中止)と思っていた4075列車です。その事を悟った瞬間、後悔の念が猛烈な勢いで自分の心を満たしていきました。あわててImg_5107線路際に駆け寄ります。がカメラを充分構える間もなく、目の前をF級電機の巨体がモーター音を唸らせ通り過ぎていきます。
<やられたー!>
お立ち台で待っているべきでした。他人の話を信じ過ぎるのも考え物です。もう少し自分の知識や判断に自信を持つべきでした。高級機に対するコンプレックスもあったかなと、反省してみます。
Img_5142京ヶ瀬駅に戻り、新津で新潟行きに乗り換え久しぶりの新潟駅入りとなりました。新潟駅では SL「磐越物語」の出発場面に出くわし、C57の雄姿に見とれます。いつか、走行写真を撮影してみたいとの思いが湧いてきます。
新潟駅から白新線で一駅先の東新潟へ向かいます。
Img_5227本日のメインイベントJR貨物東新潟公開イベント
←EF510-2はHM付
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←「何でも見て下さい」とばかりにDD51は全ての点検ハッチを開けて、見学者にメカニックを見せつけます。
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←体験添乗で構内を走り回るDD51-756                                                    Img_5195
       お祭りらしく、EF81-502、EF64-1006、DD51-759の横並び
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←雪国らしくロータリー車 DD53
Img_5179←哀れ、解体された機関車の車体が魚の切り身のように売られていました。自宅で、どうやって飾るのだろうか?
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会場に居られたのは、1時間ちょっとでしたが、結構楽しめました。ごくろうさまの看板が会場を出る見学者を見送ります。こちらこそ<ありがとうございました>。
Img_5321新潟駅からは、越後線の普通列車に揺られ 2時間かけて柏崎へ。日本海に近いところを走っているはずなのですが、海は見えそうで見えません。結構、単調な景色が続きます。柏崎から特急<北越>に乗り換え、今度は日本海をずっと右手に眺めながら富山県を目指します。日本海の波はあくまで高く「天気晴朗なれど、波高し」を地でいっています。
F1000133 魚津駅で下車し、この地でレンタカーを借ります。今夜の宿はJR北陸線越中宮崎駅にほど近い、朝日さざ波温泉「地中海」。リゾート風な名前と違い、地味なビジネス旅館でしたが、全室から日本海が見えるのが売りです。が私は別の理由で大いにここが気に入りました。
「フロントにあるお詫びのプレートが、その答えだ!」
この宿の裏手。すなわち客室側から手を伸ばすと届いてしまうほどJR北陸線に近い!列車が通るたびに、轟音が響きます。一般のお客様には、迷惑でも、鉄道マニアには実にたまらないお宿なのです。貨物や特急。ブルトレが昼夜の別無く通過して行きます。私は、別の意味でなかなか眠れませんでした。布団の中で、今通った列車は何だろうとつい考えてしまいましたから・・・
ここには、2階に露天風呂があり、遠くの方からヘッドライトをハイビームにした<はくたか>が猛スピードで近づいてくる様を湯船に浸かりながら、眺めることが出来ます。満足、満足!