6月24日(日)映画部OB山陰へ(後編)
そば屋から神々を訪ねてサプライズ!最後はコーヒーにサプライズ!
翌朝は、雨。雨粒に打たれながら露天風呂で最後の入浴。この雨が、前日の大チャンスを逃した、私の悔し涙の様な気がするのは、感傷的すぎるか・・・・。
蕎麦屋へ
10時前に宿を出て、松江市内の土産物屋をはしごする。そうこうしているうちにお昼となり、金目校長氏の推薦する蕎麦屋「一色庵」で昼食となる。私は、三味蕎麦を注文する。汁は濃く、そして甘い。3枚のざるにそれぞれ具が載っている。おいしく食べる為に、食する順番がある様で、店の方より作法を教授してもらう。当初は、面倒だなと思ったが、おかげでおいしくいただけた。最後に、少々の汁を加えた蕎麦湯で至福の時間を終える。この店に案内してくれた金目校長氏に感謝。あなたがいなければ(ホントは奥さんの情報)ここにはたどり着けなかった。
今回の旅の第一目的は、2人目のお子さんが生まれる為に、今回の旅に参加できなかった同期生T氏と奥様の為に安産祈願のお守りを持ち帰る事である。しかるにこの期に及んでもどこにお参りするか決まっていない。とにかく神社を決めなくてはいけない。蕎麦屋のオーナーに、神社が良いか尋ねてみたところ、神魂(かもす)神社が良いとの返答。早速、松江市南東にある神社に向かう。
神の国の中心で「国宝を何だと思っているんだ!」と叫ぶ!
うっそうとした林の中に分け入り、雨で滑りやすくなった石段に苦闘しつつ、境内に到着。広大な境内は、きれいに手入れはされていたが、無人であった。社務所もカーテンが閉じられ、神主様を含むスタッフは不在の様であった。大社殿は、現存する大社造としては最古のもので、出雲大社の改築より約四百年も古いとのこと。我々は立派で荘厳・神秘な世界に誇るべきKing of 文化財だなと、ただ単純に感心していたのだが、普段は穏やかな江戸紫褒太郎氏氏が突然に怒り始めた。氏は、叫んでいた「国宝を、こんなにしておくなんて、何を考えているんだ!けしからん・・・」我々以外誰もいなかったから良かったけど江戸紫褒太郎氏氏は本気で切れていた!江戸紫褒太郎氏の実家は神主の家系であり、国宝を無人の状態で無防備に置いておく事が許せなかったようだ。もし、この今後何世代にわたって受け継いでいかねばならない第一級の文化財に何かがあったらどうするのだという憤激に駆られたのだろう。
私的には観光化されていないこの状態に好感を持ったのだが、神社の事を心から愛する江戸紫褒太郎氏氏には我慢出来なかったようだ。
そしてこの状態では、安産のお守りを貰えないという、困った事になった。
相談の上、近くの八重垣神社へ向かう!スサノオノミコトが、オロチを退治したあと、稲田姫と新居を構えた地といわれている。社殿には日本最古といわれる神様の壁画が描かれている由緒ある神社。縁結びを得意とする神社で、 子宝にも強い! さきほどの神魂(かもす)神社とは違い、参拝客もが次から次へと訪れている。特に縁結び祈願の若い女性のグループやカップルが多い。安産祈願の母娘が真剣な表情で神主様からご祈祷を受けている。我々も、T次氏と彼の奥様のために参拝する。ついでに、自分のために、熱心に参拝することを忘れない・・・。※
←そのものズバリの御神輿にびっくり。祭礼の日にはこの御輿が参道を練り歩くとのこと。これを目撃するだけで御利益があるそうで・・・。と言うことは妊娠してしまうのか?
それにしても参拝者のためのGoodsが充実している。安産のお守りをようやくゲット出来、一同、この旅最大の目的が果たせて一安心!
CAFE ROSSO へ
いろいろあった映画部OB旅行だが、温泉に入り、おいしいものを食べて、いろんな事に感動して、それぞれが満足した表情で出雲を後にした。
「幹事の人間ミサイルさん!お世話になりました。来年は映画部OB会、どこに行きますか~!」
※その後T次氏家では、無事男の子が誕生したとのこと!さすが八重垣神社!お願いですから私の願いも聞き届けて下さい・・・」
山陰旅行最後の目的地は安来市にある喫茶店!ただの喫茶店ではない!エスプレッソを入れる世界コンテスト「ワールドバリスタチャンピオンシップ2005(in シアトル)」で準優勝になられた方が運営している事で、有名なお店だ。お店の入り口から、離れにある豆を焙煎する大きな機械が見える。皆さん、ケーキセットを注文され、極上のエスプレッソやコーヒーを楽しむ。たいていの人は、店の北側に広がる大きな川の川面を眺めているが、私は、スタッフがコーヒーを作っている向こう側に見える山陰本線に注目!今では貴重なタラコ色のキハ47(更新済み)なんかが通り過ぎる。今度来たのは特急「やくも」。私的には、意外なところで鉄分補給でちょっと幸せ度UP・・・・。