しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

J南高校映画部OB会飛騨の国へ

2008-06-30 23:36:52 | 映画部OB会行事

6月22日(日)

早朝から、泡ノ湯自慢の野天風呂に行きます。ここの露天風呂は思いの外F1000045広く、白濁したお湯で満たされています。白骨の名に恥じない、白くてヌルヌル感いっぱいのお湯ですが、湧出時は無色透明のお湯であったものが、空気に触れて白濁したお湯に変わるのだそうです。少しぬるめのお湯に入っていると、身体が芯から温まって、日常のストレスが消えていく様な気がします。昨夜はアベックが多く、少々肩身が狭い思いでしたが、今朝は、しばらくの間貸し切り状態になりましF1000054た。この機会に記念撮影となりました・・・。リラックス・リラックス・・・。

←ロビーから野天風呂を望むことができます。

F1000051←内湯は白濁していませんでした。湯中には炭酸分が多く含まれ、細かい泡が身体に付くのがわかります。

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温泉好きが必ず一度は訪れたいと思う白骨温泉「泡ノ湯旅館」での夢のようなひとときが終わりました。  

さて、安房トンネルを抜け岐阜県に入った頃、T永先輩が車中で叫びました。「しまった。部屋の鍵を返さずに持ってきてしまった。どうしよう・・・。」もはや引き返すのは難しいほど遠くに来てしまいました。早速Kage3さっきチェックアウトした旅館にお詫びの電話を入れ、翌日郵送することに・・・

←うっかり鍵を持ってきてしまった阿波影先輩。旅館からのお許しが出て一安心する、元赤影(映画での役柄)さん

高山探訪

一行は飛騨高山にやって来ました。

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←朝市に急行し、野菜・つけものを物色します。

Kage←なかよく団子をほおばる映画部OB一行  

                                                                        

Img_4433 参上、飛騨民俗考古館

Kage2←「しょぼい赤影参上」

後ろに貼られた凛々しい赤影サンのポスターに一同魅入られて、ふらふらと怪しげな<飛騨民族考古館>の格子戸をくぐってしまいました。

高山城主金森家の御典医であった上田玄泰の住まいと伝えられる建物を往時のまま公開しています。築300年と言われる建物内には、Img_4431湯殿や井戸も残っており、江戸期の町家の暮らしぶりを今に伝えています。が、この屋敷のすごいところは、別にあります。本座敷には忍窓(しのびまど)や吊り天井、中庭から宮川まで通じる井戸の抜け穴など、随所にからくりが施され、まるで忍者屋敷のような造りとなっています。吊天井とは「てこ」の仕掛けで、いざと言う時に2階にある秘密の入り口から天井裏にあるロープ を切断して、天井自体を落とす仕組みがこの屋敷に組み込まれています。外部からのImg_4428侵入者を防ぐ(どちらかと言えば始末する)ための仕掛けと思われます。あまりに秘密にされてきたため、後年、家人の誰もがこのからくりの存在を忘れてしまったようで、S47になってこの仕掛けが発見されたと言うことです。表向きは医者と言う家業ですが、実は当地の諜報機関の元締めだったのかも?とにかく、謎が謎呼ぶ不思議な屋敷でした。

Img_5001←飛騨牛の牛串をみんなで分け合う。今日は、朝から食べてばかりであります。

買い食いばかりしてきたので、昼飯の時間が遅くなってしまいました。せっかくですのでご当地名物<高山ラーメン>を味わうことにします。

F1000033Img_4445当初、ガイドBOOKで絶賛の<桔梗屋>*に向かったのですが、裏通りにあった為、捜すのに手間取ってしまいました。ようやく見つけたその店に入ろうとした瞬間、店の方が店先の<のれん>を撤収している姿が目に入ります。PM2:00で<お昼の営業は終了>とのこと。仕方がないので、大通りに面した中華そば<鍛冶橋>に入ります。しばらく待って出されたラーメンは、鶏ガラベースのスープ(チキンラーメンを上品にした感じ)で、縮れ麺に合っています。とは言え、濃い味付けの徳島ラーメン漬けの私には、少し物足りなく感じたたのですが・・・。諸先輩方はどうだったのでしょう?

*徳島に帰り、ネットを検索すると<桔梗屋>の評価が非常に高いのを知りました。残念・・・。いつか高山に行くぞ!ラーメンを食べに・・・・。

腹いっぱいになった高山をあとに、東海北陸道を下り名神を西に帰路につきます。車中では早くも次回のツアーについて激しい議論が戦わされています。


J南高校映画部OB会信州へ

2008-06-28 23:25:53 | 映画部OB会行事

6月21日(土) 

時刻は午前5時少し前。集合場所の人間ミサイル先輩宅に出向くと、既に阿波影先輩が家の前の電柱にもたれて佇んでいます。阿波影氏は、高松の自宅を前夜に出ての参加です。

Img_4339淡路島北端の岩屋港まで阿波影氏運転の車でひた走ります。岩屋港の駐車場に車を預けて明石港行きの高速船に乗り込みます。

明石港で岡山から一人でワゴン車を運転してきた金目校長先輩と合流します。

こうして、2008年もJ南高校映画部OB会による恒例の同窓会(オッサンたちの遠足)が始まりました。車は先日開通した第2名神を通り、名古屋市内で道に迷いながら、中央道を東に進みます。

そして信州へ

F1000063昼飯のため岡屋で高速を降ります。人間ミサイル先輩の事前調査によると、岡谷の鰻 は有名とのことです。JR下諏訪駅近くの 林屋のれんをくぐります。

←先輩方は<二色重>を注文。重箱は2つに仕切られ蒲焼きと塩焼き、一度にふたつの味を楽しめます。塩焼きは、にんにく、塩こしょうで味付けしてあり、あっさりしていて旨い!(一口先輩にお願いして試食!)私も、これにすれば良かったと、心の中で舌打ちします。

F1000094← 私は一人<うな月見丼>を注文。うな丼に長芋とろろと黄卵のコラボは確かにユニークです。でもうなぎの塩焼きの方がF1000095私の好みです。悲しいかな・・・!

←鯉の旨煮 普段食べ慣れないものですが・・・。珍味です!

食後は、隣の明治二十六年創業の林屋川魚店を覗きます。諏訪湖で採れた、わかさぎの甘露煮や川エビの煮付けなどの珍味が置いてあり、必要以上に、ついつい買い込んでしまいます。

お腹が膨れたところで、本日の信州旅行の目玉、松本城を目指します。

市内の中心部をぐるぐる廻っているうちに、Img_4347お堀のそばに到着。木々の間を抜けると、別名Img_4342Img_4356烏城(からすじょう)と呼ばれ親しまれている、黒い、ものすごく均整の取れた天守が姿を現します。水に映るその姿は、美しい・・・・。ここの天守閣は現存12天守の一つで、もちろん国宝です。天守閣完成は1597年頃と言われています。以降ここの城主はめまぐるしく交代しています。特に江戸初期に、いかに改易、転封が多かったかが、この城の城主変転を見れば分かります。ほとんど言いがかりのような理由で失脚したりして、人生一寸先は闇だという事を考えさせられます。

※全国に12基現存している、安土桃山時代後期から江戸時代初期にかけて建造された天守を有する城郭。 以下の12城でそのうち国宝は、松本城を含め4箇所のみ。◆国宝

 訪問済み 松本城姫路城松江城丸亀城松山城宇和島城高知城 彦根城

 未訪問  弘前城丸岡城犬山城◆、備中松山 

Img_4350晴れていれば、アルプスのすばらしい山並みが一望出来るのでしょうが、この曇り空では・・・・。

   

Pict4740 お城を出て、地元のスーパ「ツルヤ」なぎさ店に立ち寄ります。そこで同社プライベートブランドのリンゴジュースを大量に買い込みます。人間ミサイル先輩推奨の一品で、氏はこれを買うためにキャリアを徳島から持ってきています。通販も可能なのですが、直接現地で購入することが氏曰わく「男の浪漫」とのこと。すくなくとも人間ミサイル先輩は3箱は購入しています。私もつられて6本購入する事に。(5本は、お世話になった方々へのおみやげ。1本のみ自分用)

なぜかリンゴジュース購入が、本日のメインイベントになってしまったような。

後日、自分用に取っておいた<紅玉>を飲んでみたところ、人間ミサイル氏が病みつきになるのが、少し理解できました・・・。紅玉だけあって酸っぱさが大人の味でした・・・。<ふじ>も飲んでみたかった・・・。

車は、松本電鉄に沿って上高地方向を目指します。一方の松本電鉄の方は、新島々で早々につきてしまいます。かつて一駅ほど先に延びていた島々への線路は草に覆われ、自然に帰っていました。車はどんどんと山間に分け入ります。やがて、今夜のお宿、白骨温泉「泡ノ湯」に到着。温泉に浸かり、おいしい料理に舌鼓を打ち、明日に備えます・・・・。

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←飛騨牛(翌日より全国的に話題になるとは夢にも思いませんでした)

←イワナの塩焼き(超美味)


しょぼい映画日記 僕の彼女はサイボーグの巻

2008-06-20 20:03:13 | 映画

6月14日(土)

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映画を見る前に腹ごしらえ!というわけで、J南高校時代によく通った二軒屋町の支那そば<よあけ>に足を向ける。20年ぶりの訪問である。

でチャーシュー(小)を注文

私にとっては、最高に懐かしい思い出の味であった。

ところで、本日見る映画もノスタルジー臭いっぱいの映画であった。

僕の彼女はサイボーグ

ほなけん評価 ★★★

映画を見終わり帰ってすぐしたこと。それは、ウィキペディアでサイボーグの意味を調べる事だった。この映画に出てくる<彼女>は私が知る限り、定義上明らかに、どう見てもアンドロイドだったから・・・・・。ウィキペディアでもこの映画の<彼女>がサイボーグを名乗るのは誤りであると指摘しており、私の記憶(知識)が間違いでは無かったことに安心した。そしてこのタイトルを付けた人の、いい加減さにいらだちを覚えた。思い返せば、この種の小さないらだちが全編を貫いていたんだと今では思っている。些細な考証や整合性はには目をつぶり、強引な話運びで,観客を無理矢理に言いくるめようとしている様に感じられたのだ。

映画全編にわき上がってくる違和感を感じつつも、「では面白くないのか?」と問われれば「いや・・・、面白かった。欠点満載だけど面白かった。なぜだろう?」と自問してしまう。そしてただ一つの答えにたどり着く。綾瀬はるか演じる<彼女>の存在感が、強烈に魅力的なのである。綾瀬はるか演じる<彼女>がいたら<僕>でなくても情けない位へろへろになってしまうワな・・・・!

それにしても最後の未来世界の話と未来からやって来る<にせ?なりきり彼女>の話は強烈に違和感を感じてしまった。サービス精神旺盛なのは良いのだが、練乳を掛けすぎた<かき氷>は甘すぎていただけない・・・・。

とは言え、ここ数年では指折りの珍作となるSF映画であることは間違いない。


しょぼい映画日記 ミストの巻

2008-06-16 23:52:26 | 映画

6月1日(日)

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高徳線に乗り高松へ。通勤形電車以上に無味乾燥気味に思える1000系気動車で大坂峠を越え香川県へ。普通列車で香川入りするのは何年ぶりだろうか・・・・。

F1000004JR高松駅から高松築港駅まで歩いて、琴電に乗り換え瓦町へ。瓦町駅の東側にあるアーケード街を地図を頼りに、しばらく歩いていくと目的の映画館「ソレイユ」にたどり着く。シネコン全盛のこの時代に、よくぞ残っていたという昔風の映画館がそこにはあった。

なぜ映画を見るために、高松まで来ているのかと言えば、この映画、徳島ではやっていないから!

本日見る映画は、ミスト

今日は映画の日だそうで1000円で済んだ。

F1000002 入り口で小学生高学年程の女の子を連れたお父さんが、映画館の人と押し問答を繰り広げている。

お父さん「入れて下さいよ・・・・」

映画館の人「申し訳ありませんが、R15指定ですので・・・」

と食い下がるお父さんに、丁寧にですがきっぱりと断っていた。

私個人は横で聞いていて、そんなに杓子定規にしなくても・・・。R15っていってもたいしたこと無いだろうし、多少の刺激的なシーンがあっても、テレビなんかでも日常的に流れてるんだし入れてあげたら良いのにと思ってました・・・。そのときは!

ほなけん評価 ★★★★☆

F1000001  原作は、スティーブン・キングの短編小説。私が初めて読んだキングの小説であり、短編とはいえキングのエッセンスがギュッと詰まった深くて濃厚な内容であった様に思う。特にラストは、絶望の中にほんの小さな希望を匂わせる、余韻の残るもので読後20年近く経っているにもかかわらず、強い印象がいまだに残っている。正直、映画化されれば見てみたいとずっと思っていた。そしてついに実写版が完成し、本日見る事となった訳である・・・。

原作者が原作以上と評した原作とは違う衝撃のラストを見る為に・・・・・。

映画は良く出来ている。ラスト以外は、原作に極めて忠実であり、登場人物の極限状態に陥ってから、徐々に変化していく心理描写は説得力がある。異常な環境下で、最初は異端視していた宗教おばさんの言葉に人々がすがりだし、殺し合いが始まる過程を丁寧に描いている。ショッピングセンターを襲うモンスターよりこちらの方が恐ろしい・・・。

そしてラスト。殺し合いが始まったショッピングセンターを子供を連れ脱出した主人公達の運命は、原作とは大きく違っていた・・・・。原作には希望があった。けれど映画には、救いが無かった。全く・・・・。原作以上の出来というのは当たっている。けれどもう見たくない!しばらくは、心が受け付けない。

これは無いだろ・・・。このラストは・・・・。ここまで救いのないラストは・・・・。

この状況下で理性をもって最善と判断した事が、覆されてしまう、ラストは今後十年位は私の心を縛ってしまうくらいのインパクトがあった。

エンドロールが終わり場内が明るくなった時、私の二列隣に座った男子高校生は腕を組んだまま立ち上がれない様子であった。この映画のラストが、彼の心のトラウマとなったことを確信して、映画館を後にする。地上に出る階段を上るお客達は、誰も無口で、デート中のカップル同士すら互いに感想を口にすることを憚っていた。すでに高松の街は薄暗い闇に包まれていた・・・。

Img_4334今にして思うが、映画上映前に追い返された小学生を連れたお父さんに、「映画見れなくて良かったですね」と声をかけたくなる。もし見せていればお子さんのお父さんを見る目が変わってしまうかも・・・、と余計なことを考えながら、帰りの列車に揺られて、大坂峠を越えて徳島に戻っていった。

次こそは楽しい映画を見たいモノだ・・・・。

それにしても、この映画をかけない現在徳島県唯一の映画館である、北島サンシャインシネマに対しては一言、言いたい。

「商売も大事だけど、見る目ないよ・・・!でも、見せない事が親切かもね・・・。」