4月19日(土)の続き
ショックが大きすぎる失敗のあとは、何を見ても、してもおもしろくありません。鬱々とした気分で白老から札幌まで運転します。途中のパーキングエリアで車を停めレンタカー営業所に返却が当初より遅れる旨携帯から電話しましたが、話の途中で切れてしまいました。今度は、携帯の電池切れ。1度ならずも2度目まで電池切れに泣かされます。公衆電話を探しましたが、高速道路会社(もしくはNTT)は、パーキングエリアごときに公衆電話を設置する気は無いようです。結局、札幌近くのサービスエリアで公衆電話を見つけ連絡する事が出来ました。その際も財布に10円玉が無く、30秒の市内通話で100円使う羽目に・・・。すごくちいさいことなのに、ものすごく腹が立ちます。
札幌駅近くのレンタカー営業所に向かいましたが、近くまで来ていながら入り口が分かりません。うろうろしているうちにようやく看板を見つけましたが、営業所の進入路をうっかり行き過ぎてしまいました。裏から回り込もうと次の交差点を右折しました。曲がった先は5車線ほどあります。一番左車線に入りゆっくりと進みます。が違和感を感じます?!今走っている道路に中央分離帯またはセンターラインに該当するモノが無いのはなぜ?!そして、驚いたことに正面から車線すべてを塞いでライトをつけた動くモノが近づいてくる。その瞬間すべての謎が解けました。今走っている道路は、車線すべてが一方通行で、
私の運転している車が道路を逆走している事に・・・。(大阪で言うところの御堂筋状態)
このままでは衝突する!前を走っている車の運転者も驚いているでしょうが、私もこのときは覚悟しました。が、微かな望みにすがる気持で、ハンドルを限界まで切ってUターンします。幸い、幅の広い通りでしたので再度の切り返し無しに方向転換出来ました。レンタカーをようやくの事で返却した後は、心身ともへとへとになっていました。
もはや、一刻も早く本日お昼に携帯で予約しておいたビジネスホテルにチェックインして、ベッドで眠りたいと心から願っていました。携帯サイトでは最寄り駅JR札幌駅となっていましたので、札幌駅徒歩圏内と思っていました・・・。が調べてみてびっくり・・・。現在地が北4条で、目的のホテル、北18条って・・・・!地下鉄2駅分ってか!(実際値段も安かったのですが。シングル3450円)
夜の見知らぬ街をひたすら歩いて(40分くらい)、ようやくホテルにたどり着きます。時刻は10時近くになっています。夕食がまだなのに気が付きます。昨夜のようにコンビニ弁当という手もありますが、せっかくの北海道旅行!ここは、ご当地メニューを試さねばこの地に来た意味がありません。疲れ果てた体に鞭を打つように、今度は地下鉄を使い大通り公園駅へ出ます。
ご当地名物のジンギスカン鍋屋さんを探します。見つけたお店のカウンター席に座り、ひとりコースを頼みます。店長らしき人がいろいろ話しかけてきますが、応える気力すらありません。出されたお肉を、ジンギスカン鍋にのせて、火であぶりながら、今回の旅での出来事を、自問自答します。苦い思いを抱きながら、羊肉を味わいます。おいしいけど辛いし寂しい・・・。そんな思いを抱きながら、ひたすらお肉を焼き続けます。ひとり分と言いながら、出されたお肉の量は多く、早々にお腹いっぱいになりました。が、まだ肉が残っているため半分泣きながら食べていました・・・。が、ふと気が付きました!<残せばいいんや!>
相当食べたので、お勘定が心配でしたが、2500円ちょっとで済みました。少し心に余裕が出てきました。明日も朝から頑張るぞぅー!
4月20日(日)
昨日の数々の失敗の余韻が残っているのでしょう。気分が重たい朝を迎えます。地下鉄で札幌駅に出ます。大都会の割に地下鉄の始発が6時を過ぎてからというのは驚きでした。こんな事なら高くてもJR駅の側に泊まるのだったと、今更ながら後悔します。
まずは、函館本線を旭川方向に向かい、森林公園駅で下車します。駅西側の踏切付近にある撮影ポイントに出るのに、もたついている間にカーブからDD51牽引貨物が出てきました。あわててカメラを構えます。ここでデビュー仕立ての「スーパーカムイ」や「オホーツク」を撮影します。
隣の大麻駅に移動します。ここまで来ると、大都市近郊と思えない様な広々とした風景が展開しています。やがて「スーパー宗谷」が、旭川方向の正面の貫通幌をだらしなく広げた姿でやって来ました。お気に入りのアイドルが鼻毛を出したまま、ファンに向かってほほえんでいるような感じ・・・。とは言え、本州では見られない車両達が短い間隔で次々とやって来ます。
最後に、下り「北斗星」を撮影すべく千歳線東広島駅のホームで待ちます。電化区間かつ都市近郊でもあるので窮屈な写真となりましたが、これにて北海道撮影の旅は終了しました。電車で空港に向かいます。
新千歳空港のおみやげ街の一画に行列が出来ています。なんだか分からないけど並んで見ます。係の人が「<じゃがポックル>があと十分で入荷します。お一人様2箱まで限定です。>」飛行機の時間が迫って来ていましたが、これを見逃す訳にはいけません。昨年北海道に来たとき、現地の方に「何かいい北海道土産はありませんか?」と尋ねたら迷わず「何を置いても<じゃがポックル>!」という答えが返ってきました。その後、いろいろと探しましたが、今に至るまでその姿と対面する事が出来ませんでした。それが、今、予期しない形で叶おうとしています!
係の方が言ったとおりぴったり10分後に台車に山積みにされたじゃがポックルがやって来ました。いささか渇望感を煽る、芝居じみた演出臭さを感じますが(階段の影あたりでずっと隠れていたのに)、ともかく2箱GET出来ました。
*じゃがポックルとはカルビー千歳工場のみで生産されている北海道限定品で、今のところ北海道で購入するかネット販売利用するしか入手方法が無いようです。2006年より大ブレイク中で、現在も品薄状態が続いているとのこと。北海道の主要なおみやげ屋さんには<売り切れました>の張り紙が常時目にします。見た目は、同社の「ジャガビー」と似ている様ですが、食感や味付けが違う見たいです。ジャガビーより良い材料を使い、生産も手作りに近いので大量生産できないと言う事のようです。(量産出来ないところは、お菓子界のガンダムですね・・・。T永先輩。せっかくですから、食した感想をお願いしますね。まさか、お子様達に巻き上げられたとか・・・)
今回、旅の後半でもたもたしてしまいましたが、最後にヒットが出たような・・・。お宝をGETした海賊のように、意気揚々と飛行機に乗り込みます。関空までひとっ飛び!でもそこからが長いのよ!徳島までは・・・