8月25日 土曜日(2) そして
バスを待つ間、加津佐駅周辺を散策すると、何匹かの猫たちと出会いました。
←こちらの白いネコさんたちは、 見るからに上品そうで、カメラを向けても物怖じしません。
←この子だけは少し怖がり。カメラを向けると緊張のためガチガチに
小浜温泉へ 加津佐からバスで半島南部を回ります。ここから小浜温泉までは、初めて足を踏み入れる地域です。大縮尺地図の地図では分かりませんでしたが、半島の南西部は山が海岸にそのまま落ち込んでいる地形の連続でこのあたりに鉄道が敷設されなかったのも納得です。まあ人口が少ないというのが第一理由でしょうが。バスは小さな入り江の集落に立ち寄っては乗客を拾っては、降ろしていきます。
2年前に初めてこの地を訪問しました。その時に一番気に入った海上温泉茜の湯に向かいます。番台で300円払って防波堤の向こう側にある浴槽に階段を下りていきます。海上温泉の名の通り橘湾に湯船がせり出しています。直下80㎝?では波が「ちゃぽん・ちゃぽん」と音を立てています。温泉に入って青い海と流れる雲を眺めていると、過ぎていく時間さえ忘れてしまいます。
さて、ここに来たもう一つの目的は前回訪問時に温泉で飼われていたたくさんの子猫たちの行方が気になっていたから。ところが、以前脱衣場に居た、彼らの姿が見えません。どうしても気になったので番台のおじさんに聞いてみました。すると「みんな、あげてしもた。ただ、ここに居る1匹を除いて・・・。」「その一匹、見せてくれませんか。」と私。「見せるも何も、ここに居るから。」とおじさん番台の机を指さすと、そこにドデーンと寝転がる1匹のねこ。「名前はなんというのですか?」と聞くと、おじさん曰く「そんなもの、無かと。」
おじさんは、せっかく遠くから来てくれているのだから、ネコに挨拶させると言ってこの名無しのネコを揺すったり引っ張ったりしましたが、ついには起きてはくれませんでした。とにかく、あの時のネコさんたちが皆さん無事の様で安心しました。
本日使用している鉄道・バス・フェリーの1日乗車券の「島原半島遊湯券」には地域の旅館の温泉に1箇所だけ入れる入浴券がついています。これをどこで使うかが、本日後半のテーマでありましたが、小浜温泉「春陽館」にします。重厚な木造建築の正面玄関に一目惚れしてしまいました。
屋上にある天上の湯。眺めはすばらしく、ここから沈み行く夕日が観られたらさぞかし素晴らしいのでは・・・。でもお湯は内湯の方が良かったような。
ともかく、1枚しかない入浴券を有効に使えたようです。
雲仙へ
まだ日暮れまで時間があるので、バスで雲仙温泉街に向かいます。
残念なことに次の雲仙行きは1日乗車券の使えない長崎県営バス。が、ボンネット風 のヘンテコなスタイルのバスがやって来てびっくり。なんか幼稚園の送迎バスの様な・・・。
雲仙バスターミナルに着くと、一番近い共同浴場の場所を聞いて、ダッシュ・・・。温泉地のバス最終は異常に早く、諫早方面は6時10分とのこと。30分でひとっ風呂浴びてバス停まで帰ってこなければなりません。近道の看板に従って路地裏に入っていくと、つげ吉春の漫画の世界みたいな風景を通り抜け、目的の湯の里温泉に・・・・。
100円を払いいざ浴室へ。楕円の浴槽が中心にひとつだけ。白濁した硫黄泉で結構熱い。地元の先客が、他所から部活の合宿で来た中学生たちに温泉に入る時のマナーを教えています。結構濃密で贅沢な時間が流れていますが、私は、もうここを立ち去らねばならない・・・。
今日最後に出会った動物は、白くて大きいわんこでありました。