しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

しょぼい映画日記<ゴーストライター>

2011-12-31 23:05:23 | 映画

2011年12月18日(日)

久しぶりに松山にやって来ました。本日観た映画<ゴーストライター>は、ネットの評判が良いようなので見たいと思っていましたが、気が付けば阪神地区では上映されておらず、近場では岡山、松山まで行かないと観れない状況になっていました。今回は松山市内にあるお蕎麦屋さん<無着庵>の《だし巻き玉子》が食べたくなったので、距離的には岡山よりも遠い松山を選択。濃厚な出汁の効いたアツアツの《だし巻き玉子》をお口にほうばると、厭な事も一瞬忘れられます。味が濃いのでお酒のあてにピッタリですが、車で来ているので我慢・・・・。

映画は松山市中心部の<サンシャイン大街道>。

otello2011-07-13予備知識無しに見た映画でしたが、話がしっかりしており、最後までじっくり見せて頂きました。

冒頭、荒天のフェリーボート車両甲板から物語は始まります。港に着いた船には、運転手のいない車が一台だけ寂しく取り残されるところからスタート。この冒頭シーンが終盤生きてきます。フェリーで本州と行き来した事のある四国で育った私には引きこまれる導入部です

ユアン・マクレガー演じる主人行は、引退した元英国首相(ピアース・ブロスナン=5代目ジェームス・ボンド)の自叙伝を本人になり代って執筆するためにアメリカ東海岸の陰鬱な孤島にやってきます。前任者が居ましたが事故で亡くなったとの事。仕事を続けるうちに元首相の若かりし頃の経歴について疑問が出てきます。現在の首相の周辺にもスキャンダルが発生し、同時進行で閉そく状態の中で主人公は謎が謎を呼ぶ状態に困惑してしまいます。遂には前任者が何かを調べていた糸を辿り、英国・米国現代史の闇に手を入れてしまいます。本人の意思とは別にどんどん深みにはまってしまう姿は、派手なアクションはありませんが、丁寧なつくりで楽しめました。

全体的にヒッチコックの映画へのオマージュが感じられ、一連の映画が思い出されました。でも真実が分り、めでたしめでたしで終わるのかと思えば・・・・。けど、こんな皮肉な終わり方でも私は構わないです。

ここしばらく、癖のある映画ばかり見ています。来年は明るい、映画らしい映画も見ていきたいと思います。そんな映画が来る事を願って・・・・。


しょぼい映画日記<スーパー!>

2011-12-11 00:47:24 | 映画

2011年11月20日(日)

予讃線讃岐府中での不完全燃焼だった撮影の帰りに立ち寄ったのが、高松の琴電瓦町駅近くにある映画館ソレイユ。ここでかかっていた映画<スーパー!>を観ます。ヒーローものの変化球の様な作品みたいですが、あまり予備知識無しで見ます。そして1時間半後、私は放心状態で出てきました。これは・・・・・。

以下、ネタばれ注意・・・・。

この映画、キックアスの双子の兄弟の様な映画です。

キックアスについて→http://blog.goo.ne.jp/hally583/d/20110424

特に能力も無い、さえない一般人が派手なコスチュームを着ただけでヒーローとして悪を懲らしめようとするのは同じです。キックアスが純粋にヒーローに対する憧れだけで、悪と対峙するのに対して、<スーパー!>の主人公中年のおじさんは、自分を捨てて麻薬の売人のもとに走った美しい奥さん(どこかで見たことがあると思えば『アルマゲドン』のブルース・ウィルスの娘役リヴ・タイF1001218ラー)を取り戻すためにヒーローの姿に身を変えます。結構深刻かつ真剣におじさんは取り組みます。その前段階(練習)として街の<しょぼい>悪を、クリムゾンボルトと名乗って正々堂々というより大分卑怯な手を使って懲らしめていきます。映画の列に割り込んだだけで金属レンチで顔面を厭というほど殴打され半殺しの目にあわせたりして、罪と罰のバランスが取れていない・・・。そして殴られる相手の痛みが、観客に伝わってくる・・・・。主人公は、神様から自分が選ばれし人間と思い込んでいますから行動はエスカレートしていきます。やがて奥さんを奪還 するため、麻薬の売人の邸宅に殴り込みを掛けますが、当然のことながら返り打ちに・・・。傷だらけで、ヒーローになる際アドバイF1001217スをくれたコミックショップの女店員のところに逃げ込みます。このエレン・ペイジ演じるコミックショップの女店員がくせもので、自分もコスチュームを付けて悪と戦うと言いだします。が、この人も暴力志向が凄くて、思い込みで無実かもしれない人を半殺しにしたりします。これを観て主人公が初めて自分のしている事に我にかえったりします。また、暴力を振るうと発情状態になり厭がる主人公を押し倒してしまったり手がつけられない・・・。

ラストには2度驚かせられました。この映画のヒロインはキックアスのヒットガールの様に当初、素人のぎこちなさはあるけれど、敵の屋敷に進入して順調に敵を殺戮していきます。が途中唐突に、敵の銃弾を受け倒れてしまいます。そこに主人公が掛けより身体を持ち上げようとすると・・・。顔が半分吹き飛んでいました・・・・。デビルマン(漫画の方)の牧村みきの最期を思わせる?凄い描写でR15でもゆるい・・・・。とにかく、先ほどまではじけていたカワイ子ちゃんが、次の瞬間無残な姿になって観客も<どうなってるの?最期は大団円になるのと違うの?>と戸惑います。ここからさえないヒーローが大魔神の形相(マスクをしているので分りませんが、私の想像)で敵を殺戮していきます。こうして多くの大きすぎる代償をしはらい、奥さんを取り戻します。が、ここからどんでん返しが・・・。あれだけ苦労して取り戻した奥さんは2カ月後に再び家を出て、結局別の男性と結婚して子供をたくさん作ります。主人公は悟ります。神様が選んだのは自分でなく奥さんとその後に生まれてくる子供たちなんだと!彼女と彼らが将来人々を導くために、悪の手から奪還させたのだと思い至るのです。これも、主人公の勝手な妄想なのかもしれません。この主人公のキリスト教原理主義的危険さというのは終始一貫しています・。この映画、確かに奥は深いですが、観終わった後の爽快感はあまりありません。やられる側の痛みもやる側の痛みもオブラートに包まずに、そのまま観客に伝わってくる作品でした。

珍なる作品ではあります。そして少し重い・・・。

それにしても、エレン・ペイジはじけていました。良かった・・・・・。


しょぼい映画日記<電人ザボーガー>

2011-11-23 22:22:44 | 映画

F1001166 2011年11月16日(水)

電人ザボーガー?このTV番組の名前は知っていましたが作品を見た記憶はありません。この番組が放映された時代、雨後のタケノコの様にTV特撮ドラマが製作されていました。もちろん粗製乱造のきらいはありましたが、今から思うと実に幸せな時代であったのでしょう。その中の一つであろう電人ザボーガーが映画としてリメイクされたとの事。私がこの映画に興味を持ったのは、一般ニュースでぴあの初日公開満足度1位を取った事を知り、各映画サイトのレビューなどでも高評価が並んでいるのを見て、これは観ておかねばと思うようになっていきました。とは言え上映しているのは大都市か一部の地方映画館中心で私が住んでいる四国では上映される見込みが無いようです。このまま座していたならば、上映は終了してしまいます。ちょうど休暇が頂けたので、旅の途中に広島に立ち寄り、ひょっとしたら傑作かもしれないこの映画を観ることにします。

F1001168 やって来たのは、JR天神川駅近くにある巨大ショッピングモール内にあるバルト11です。この辺りは、土地勘があります。なんと言ってもJR貨物広島工場に近いので、工場公開時に食事のため寄った記憶があります。ちなみにここは何故か広島市ではなく安芸郡府中町となっています。ショッピングモールに一歩足を踏み入れると、巨大なクリスマスツリーが迎えてくれます。今年初めて見るクリスマスツリーです。信仰心なぞ無い私ではありますが、見ると気分が高揚してきます。

映画館の窓口でチケットを購入します。フロントの男性が御席はどうなさりますか?と聞いてきたので「真ん中あたりで、周りに人が居ない席はありますか?」と聞くと「大丈夫です。今の時点で2人しかいませんから。」と自信たっぷりの返事が返ってきました。ホールはボーイング737の客席数程あり、平日とは言え、私+2人は寂しいと言うべきか、気恥かしいというか複雑な気分です。とは言え、観たかった映画が見えるのは素晴らしい。

この映画は2部構成になっており第1部が、若き日の主人公大門が、父の残したバイクに変形するロボットザボーガーと一緒になって、秘密犯罪組織Σと戦う姿を描きます。おそらくTVシリーズを丁寧にリメイクしているのだと思います。主人公は血が有り余っている熱血青年として描かれ、守るべき政治家の腐敗に憤り、葛藤を見せたりもします。とは言え、シリアスにリメイクしたというのでも無く、笑わせてくれたり(時に失笑も)します。

そんな中、敵のミスボーグと心惹かれる様になり、成り行きで?子供番組にはふさわしくない事ですが関係を持ってしまいます。この事が、ザボーガーとの信頼関係を損ない、第二部での悲劇?に繋がっていくのですが・・・・。、劇中のアクションもテンポよく、観る者を楽しませてくれます。ともかく第1部のラストでザボーガーもミスボーグも爆砕してしまいます。そして25年の歳月が流れた時代から第二部がスタートします。若かった大門も板尾創路演じる哀しい47歳の中年となって登場します。ここから、ラストまでシリアス度はありませんが、怒涛の勢いで強引に話を持っていきます。多分、一般の観客はかなりおいてきぼりにされた気持ちになるんでは無いかな?一歩間違えば、<たけちゃんマン>、<仮面ノリダー>等のコントになりかねない場面の連続ですし。ただし、特撮ヒーローものに一度でもハマった事がある大人ならば、過剰ともいえる演出に身を乗り出してしまう事でしょう・・・・。

この映画、私が高校時代所属した映画部で製作に関わった映画の乗りに近いんです。もちろん製作3億円の本作と高校生の製作した8ミリ映画と比較するのは無茶なんですが、ベクトルというかスピリットというのは似ているのではないか。そう思ったのはベースとなったオリジナルに対するリスペクトの気持ちと情熱(間違っているかもしれないけれど)がひしひしと伝わってくるからなんです。とは言え広島までは遠かった・・・。


しょぼい映画日記<アリス・クリードの失踪>&18切符の壁

2011-09-24 21:59:12 | 映画

2011年9月10日(土)

今日は、無理をしてでも外出します。

F1001068

本日のスタートはJR坂出駅。出札係さんが私の手にした18切符をみて 一瞬絶句したように見えました。五回の使用可能欄に1つしか日付印が押されていない券面を見て、哀しそうな視線を返したような気がしました。多分、私の被害妄想なのでしょうが・・・・。この夏は個人的に予想外の出来事が重なり(それに加え、週末は台風等天気が荒れる事が多かったような・・・)予定しImg_6645ていたプランは、ほとんどキャンセルとなりました。気が付けば、あと1日しか有効期限が残っていない。という訳で多 少無理をしてJRで移動します。

ホームに上がると列車が通過しますとのアナウンスがあります。旅客列車は原則全列車停車するので、貨物だろうとあたりを付けホーム端で待ちうけると、遠くからEF65の更新機がやってきました。が、駅の手前で上り特急が被ってしまいました。短めの編成が全部入ったと思ったのですが、現実は甘くない・・・。

Img_6664Img_6652久しぶりに瀬戸大橋を電車で渡り(高速1000円の頃は車で橋を渡っていました)、久しぶりの、岡山駅に降り立ちます。駅前は。残暑厳しく、ほんの5分も外にいたら熱中症 で倒れてしまいそうになります。とは言え、駅前の行き交うカラフルな路面電車やバスの姿を見ているだけで、時間の経つのを忘れてしまいます。とは言え、駅前で何時までも市電ウオッチングしている場合ではありません。

F1001078アリス・クリードの失踪

東山行き路面電車に乗り「城下」下車。運賃が100円にびっくり。南に少し歩いて、小さな映画館<シネマ・クレール丸の内>に到着。これから観る映画は<アリス・クリードの失踪>!登場人物は3人のみ。ほとんどの場面は監禁場所室内。犯罪ドラマです。犯人の男ふたりと、誘拐した女性との、駆け引きあり、裏切りありで、途中幾度と、それぞれの立場が逆転していきます。密室劇の中盤あたりは結構緊迫感がありました。最終的にどんな幕引きなるかと思いましたが・・・。無常感漂う終わり方でしたが、60年~70年代の映画の気だるい雰囲気(観たことがあるような)がしました。<アリス・クリードの失踪>というタイトル名の謎は最後で分ります。お金は掛けずに、良い仕事をしているなという映画でした。観客としての私の心理は誘拐された側にあったので、何度も殺されそうになる度、胃が痛くなり疲れました。最期の手錠を掛けられ廃工場にひとり置き去りにされるシーンは、実に身体に悪い・・・・。映画を出て、少しお腹のあたりを右手でさすりながら、すっかりF1001077 陽も暮れた、見知らぬ通りを歩いて家路につきました。

←映画館の上映予告には、こんな映画が・・・。こんなのを観た日には、卒倒しそうです・・・・。痛そう・・・・。

本日で23年夏の18切符のシーズンは終わりました。11500円の値段に対し2回の使用で回収出来たのは、1回目 鶴舞~三宮4090円、2回目 坂出~岡山1090円×2で6270円となり5230円の赤字となりました。今の自分には、5回も使い切る事が出来ない事がようやく理解できました。

7月末、豊橋のうなぎ屋さんで、大学鉄研同期のA木氏・E上氏に、この歳になって18切符を使おうとする行為(①普通列車で長時間、座れないリスクを抱え移動すること、②2か月足らずの間に、5日間も鉄道で旅する時間をねん出する事が出来るのか③そんな不快?な思いまでして鉄道で旅をして楽しいかい?)に大いに呆れられ、婉曲に

<目を覚ましなさい!>

と言われてしまいましたが。→http://blog.goo.ne.jp/hally583/d/20110802

彼らの言う事が正しかったような気がしてきました。帰りのマリンライナーの車中では深いため息を、何度もついていました。


しょぼい映画日記 洋菓子店コアンドル

2011-07-18 23:49:26 | 映画

2011年7月16日(土)

F1000985ドクターイエローの撮影が悔いの残る結果に終わり、もやもやした気持ちを抱いて帰途につきました。このまま明石海峡大橋を渡ってしまうのも、気が進みません。神戸西ICで高速を下り、総合運動公園の駐車場に車を入れて、地下鉄、阪急を乗り継いで電車で大阪方面に向かいます。梅田からさらに地下鉄+北大阪急行を乗り継いで千里中央に降り立ちます。向かったのは、地下鉄駅構内かと思うほど近い映画館<千里セルシーシアター>。近いけど分りF1000986にくい・・・。私には、周りの風景(地下街の店並み)に溶け込んでいて、入口が映画館には見えませんでした。今日見る映画は、洋菓子店コアンドル.

お菓子作りの映画です。出てくるお菓子を観ているだけでも楽しい・・・。お話は、結構淡々と、且つ地味・・・。主人公の性格にくせがありに感情移入出来ないのが難点か・・・。