国別対抗戦2015、 素晴らしい演技を披露してくれた羽生選手の、感動の余韻も冷めやらぬうちに・・・ もっと大変なことになりました。
まず、エキシビションで、演目が「パリの散歩道」だと発表され、私が真っ先に思ったのは、
( 羽生選手!まさか、もう一試合やるつもりなのか!) でした。
「パリの散歩道」と言えば、手術後に苦戦してきた、4回転トーループと、今シーズン序盤で不調に陥った 3回転ルッツ+3回転トーループの、
両方が組み込まれていて、しかもそれを、ソチ五輪シーズンに不動の成功率で、世界中に見せつけてきた、まさに金メダル・プログラムです。
それを、わざわざエキシビションでやるということは、4回転トーループも、3回転ルッツ+3回転トーループのコンビネーションも、その両方を、
「意地でも成功させてみせる意欲」と、「成功させることのできる自信」の、両方が揃わないと、とても普通ならやろうとは思わないでしょう。
だから、(羽生選手、相当な自信があるんだな・・・!!) と、思いました。
もしくは、たとえ失敗しても気にしないほどの、凄い度胸があるか。(笑)
どちらにしても、なんというか、この上なく羽生選手らしい選択だな、という印象で・・・
もう、やる前から、羽生選手の姿を見なくても 「やってやるぜ状態」 で闘志を燃やしている羽生選手が、軽く想像が出来ちゃうような、その溢れるほどの意欲と変わらぬド根性ぶりに、
(先に笑っておくしかない!もう期待させてもらうしかない!) みたいな気分でした。(笑)
問題は、成功できるのか否か、でしたが・・・ 結果、あっさりと成功させてみせた羽生選手。
↓
(普通の選手は、エキシビションでは4回転を跳びませんが、羽生選手はその辺、全く普通じゃない人なので・・・)
いや~羽生選手、おめでとう!! 最後に成功出来て、良かったですね!!
ノーミスできたのがエキシビションになったことを嘆いておられましたけど、エキシビションもミスするよりもは、絶対にいいでしょう!(笑)
やはりこのプログラムは、羽生選手には余裕のプログラムに見えました。
私は「パリの散歩道」については、冒頭の片足を振り上げる場所で、どのくらいの角度で上がっているかで、羽生選手の調子が解ると思っているので、(笑)、それでいけば、角度はやや低めだったので、体調は決して絶好調でもなんでもないと思われますが・・・。
私が「最高おススメ」で紹介している、あの2013年のグランプリファイナルの時の軽やかさ・スピード・柔軟性・爆発力の凄さには 総合的にはやや及ばないものの、体格も昨シーズンよりも少しがっしりして、「安定感と余裕」を感じさせる演技でした。
それでも、お疲れ気味なはずの中、4回転トーループも、3回転ルッツ+3回転トーループも、試合とは違う暗い照明&観客がワーワーと騒ぐ中で集中を切らさずにどちらもあっさりと決めてきて、以前とはちょっと違った滑らかさで、ややリラックスしつつも全力で滑走して見せる羽生選手は、やっぱりカッコよかったですし、
終わった後の嬉しそうな満足げな笑顔が、とても良かったですね。 (汗も凄かったけど…)
お祭りと名高かった試合に、本気モードを持ち込んできただけでも凄いのに、一人で3試合をこなしたかのような羽生選手。(笑)
さらに本当に凄かった!のが、こちらです。
フィナーレの後に、まさかの、「4回転ループ+ 3回転アクセル 」 (注: トーループじゃなくて、ただの「ループ」!)という、前代未聞の、
まだ誰も跳んだことのない高難度ジャンプ・シークエンスまでもを、観客の前であっさりと成功させてしまいました!
うーん、これはさすがに凄い!!
羽生選手本人も、ガッツポーズで大喜び!!
もちろん、それを見てファンも、大喜び!! ↓
いや~、ラストは、アッパレ座の快人 で締めてくれましたね。 あれ?アバレ座の超人の間違い? ・・・もうどっちでもいいです。(笑)
・・・ですがこれを見て、最後に、私が今シーズン何度も感じてきた疑問というか、疑惑がムクムクと・・・
羽生選手は今シーズン、本当にタイヘンだったというべきなのか、それとも 本当にヘンタイだったというべきなのか、一体どっちだったんだ?!
(きっと、両方…)
・・・冗談はさておき。 (もちろん、冗談ですとも!)
日本チームが群舞で踊ってくれたものが、私は非常に気に入りました。
吉田兄弟の三味線に合わせて、扇子をもって魅せながら踊る日本チーム!
すごくカッコよかったですね!!
まず、曲が凄くカッコイイ。 そして、ほとんど即興だろうに、それでもかなりの見ごたえがありました。 振付師は誰?!
(追記: やはりというか、予想通り、羽生選手の前のコーチである、阿部奈々美コーチの振付だったそうです!「change」と共通の香りがしましたし。)
無良選手がすごく雰囲気が出ていて良かったです。 そして、女子では宮原選手が素敵で目を惹きました。
羽生選手は、扇子使いにあまり慣れていない様子で、下に紹介する動画でも羽生選手自身が語っているように、
「空気抵抗で」ちょっと苦戦しているのが、観ていてわかりました…(笑) 珍しく手がちょっとぎこちなくて。 その点は、村上佳菜子選手も同じで。(笑)
いつもは手の動きで魅了でき、踊りも上手くて動きにもキレのあるお二人ですので、これはもう、ただの慣れの問題だと思いますが。
しかし、それ以外ではさすがの滑りで魅了した羽生選手。
途中の羽生選手が先頭になったレイバック・イナバウアーは、本当に美しくて・・・
その後ろに続くキャシー選手の高いリフトで魅せた優雅なポージングと合わせて、すご~く素敵でした。
いいですね・・・こういうの!
私は、羽生選手にいつか、和装&扇子をつかったエキシビションでビシッと決めてもらいたくなってしまいました!!
終わった後に見せた、羽生選手の笑顔が凄く良かったです!!
団体戦の群舞での、空気抵抗について説明する羽生選手の動画 ↓ (男女シングル4選手が出場して答えた番組 動画)
今シーズンが、羽生選手にとって良い終わり方で、本当に良かった!!
羽生選手が、笑顔で終えてくれて、本当に良かった!!
どうか無事に腹部の再手術を終えて、ゆっくり身体を休めてほしいと思います・・・!!
羽生選手の、今シーズンに対するインタビュー、一問一答はこちら →
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150419-00000531-sanspo-spo
このインタビューで、羽生選手は、4回転サルコウは、一人で練習していた環境で「曲かけ練習」が何度も可能だったからこそ、その成功率が上がった、と答えています。
見事な4回転サルコウの成功を観られたのは本当に良かったです!
しかし、やはり音楽の流れの中でビシッとジャンプを決めるということは、ただ技を成功させるだけの場合とは違って、非常に大変なのですね。
こちらは、多分同じことを答えていると思われる時の、映像の入ったニュースです。 ↓ (4回転ループ+3回転アクセルの成功映像を含む)
羽生選手、ちょっと疲れて見えますね・・
最後に、フェルナンデス選手を紹介する、羽生選手の映像です。 ↓
羽生選手、英語に切り替えた時の声が、なかなかいい声ですね。
応援席で、仮面外しもいいけど、ファントムになりきってオペラ座軍団3人で順番に歌ってくれても良かったのに…! いつかに期待します。(笑)
それにしても、羽生選手が4回転ループを跳んだ時の、松岡修造さんのテンションが、異常に高かった! それはさすがに氷もビックリして融けるわっていう・・・(笑)
羽生選手も、観客席から轟音引き起こして、観衆を燃やしていたから…
やっぱり噂は本当なのか、と思いました。
羽生選手のお身体が、少しでも早く元のようになりますように、お祈りしております!