今シーズンで、最も驚きの 羽生選手関連ニュースです。 (ええ、少なくとも私には。)
羽生選手が、世界歴代最高得点を更新しようとも、GPFで3連覇だの全日本で4連覇だのを成し遂げても、そのことについては、私は大喜びはしても、全然驚きませんけれども、
このニュースには、さすがに度肝を抜かれました。
羽生結弦選手が、なんと映画に出演していたことが判明いたしました。
「映画出演?! は?!」 と信じられない気持ちで、目を疑ったファンも多いのではないでしょうか。
私もてっきり、いつもの「便乗宣伝」か何かかと思いました。
あ~あ、またか~。今度は何? みたいな。
そう。
映画のタイトルはその名も…
「 殿! 反則でござる! 」
… おっと違った、(笑)
正しいタイトルはこちら、
「 殿! 利息でござる! 」 だそうです。 (←正しいのはこのタイトルです。)
…コメディ調なんでしょうね。このタイトルからして。
昨今のフィギュアスケートのチケットの異常争奪状態と、転売市場で、前代未聞のレベルの暴利をむさぼる輩が堂々と暗躍した異常事態に、
「 この~! 姑息でござる!」(怒)と 大いに抗議しながら叫んでいる民衆も多数の一方で、
怒る気力もなく、「 Oh,NO! 嘆息でござる…!」(涙) と嘆いて涙に暮れる民衆も、これまた多数。
さらには、あまりにも多忙に見えていた殿のお身体を心配して、「 殿! 休息でござる! 」(懇願!)と叫んでいる民もそこここに存在するというのに、
そんな羽生藩の民の惨状や陳情を、知ってか知らずか、殿は休息をとられるどころか、映画出演なさって、こともあろうに利息なんぞをとっておられたとは…
と、思いきや、
どうやら利息を徴収されるのは、羽生選手が演じる、「殿」の方らしいです、このお話。(笑) … おやおや。
映画の公式HPはこちら → www.tono-gozaru.jp
羽生選手は、「友情出演」になっています。
羽生選手は、250年前に地元・仙台の藩主だった伊達重村役を務めるそうで、
映画は磯田道史・静岡文化芸術大教授の著書「無私の日本人」の一編「穀田屋十三郎」が原作。
仙台藩に大金を貸し付け、重い年貢に疲弊する宿場町を救う町民の活躍を描いた話だそう。
仙台藩に実在した殿(仙台藩主:伊達重村)の時代の、感動の実話に基づいた話だという、この映画の詳細と、羽生選手を始め、関係者の方々のコメント全文は、
こちら → その1 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160204-00010000-realsound-ent
その2 (ページ最後に映画の宣伝動画つき)http://www.cinra.net/news/20160204-tonogozaru
以下、羽生選手のコメントだけの全文です。
「江戸時代の仙台藩を舞台にした映画「殿、利息でござる!」で、伊達の殿様役を頂き、初めて役者として、演技をさせていただきました。
お芝居はスケートとは違って振りが無く、言葉を使い、セリフに合わせて動かなければいけないのでとても難しく、撮影現場では緊張してしまいましたが、映画製作の雰囲気を感じられて、素敵な俳優さんたちにもお会いできて楽しかったです。
撮影は昨年の夏だったのですが、試合のプログラムだけではなくエキシビション、ショー等でも、表現者として今回の貴重な経験を活かすことができたのではないかと思っています。
このお話は実話を元にしているとのことですが、地元宮城にこんな素晴らしい話があったということに驚いています。
殿様として、威風堂々とした姿と優しさを兼ね合わせるそのギャップを、自分なりに表現出来ればと思い一生懸命やりました。ぜひ楽しみにしてください。」
は~、ちょっと脱力しちゃったファンも多かったのではないかと思います。
羽生藩の結弦殿が「一生懸命」なのは、いつものことですから… ええ、解ってますよ。
かなり「良い話」だとのことですし… 監督自らが泣くほどの。(笑)
ただ、私としては、この羽生選手の最後のセリフが、妙に気になります。
「威風堂々とした姿と優しさを兼ね合わせるそのギャップ」 …って、一体、何ですか? (爆笑)
この殿さまは、そういうキャラ設定なのでしょうけれども、
そもそも、「優しさ」と「威風堂々とした姿」は、ギャップ扱いになるのでしょうか? 普通に両立するよね?
…などと余計なツッコミを入れたら、
「無礼者!」と、横からお叱りを受けるのでしょうか。
…仕方ないから、「威風堂々とした姿を優しさを兼ね合わせるそのギャップ」の「羽生選手の自分なりの表現」とやらを、楽しみにしておきます! (笑)
私としてはむしろ、この映画の「銭バトル」と、本業のスケートのショートプログラムの振付師「ジェフリー・バトル」さんとの間に存在する、バトル同士の「ギャップの大きさ」について、殿はどう思っていらっしゃるのか伺ってみたいのですが…。
…そんな冗談はさておき、
引退後ならまだしも、さすがに現役中での映画出演ともなると、かなり羽生ファンの間でも賛否両論が巻き起こりそうな予感ですね。
なんであっても、「地元のため」「震災のため」「被災者のため」「○○のため」「~のため」と言われてしまえば、引き受けてしまいそうな、今の結弦殿の、あまりにお人好し過ぎるご様子と、
頼まれればどんな木にもドンドンお登りになるサービス精神はさすがではごザルが、それでも、やりすぎは……でごザル!と申し上げたくなる昨今のご様子に、一抹の不安を感じているファンもそれなりの数いるのではないかと想像されます。
昨年の夏前に、何にも知らずに、「仙台の伊達男」だの、「無私が重要」だのとブログに書き込んでいた私としては、本当に何も言えない気分ですけれども…(汗)、
殿! これ以上の、フィギュアスケート王国の国境を超えた「芸能国」へのいらない出陣や、不要な御遠征は、できればお控えなさった方がよろしいのでは…!
羽生藩に、いらない逆風が吹き荒れますぞ~!
と、一応、書いておきます。
さて、これが一体いつ撮影されたのかと言えば、記事によれば去年の夏だそうです。
思えば、アイスショーの頃にお城が好きだという話を突然していましたし、8月末のNHKのあさイチでも、羽生選手は「お城が好き」って語られていましたので、今思えば、この出演が既に確定していたからだったのだろうな、と思われます。
しかし、夏の頃に、anan の撮影に、家庭画報の撮影に続き、映画出演の撮影までしていたと聞けばさすがに、10月のスケートカナダで2位になっちゃったのは仕方がないかな、と思えますね。
スミマセン。そこは率直な感想です。
何事も、引き受けた場合のアスリートとしての深刻なイメージダウンのリスクというものまでもを、よくお考えになってお引き受けになった方がよろしいかと存じます!
せめて世界選手権が終わってから公表して下されば良かったのにね…! だって公開は5月半ばでしょ? と思いました。
しかし、プロデューサーさんの発言を見ると、かなり巧みな話術! (笑) これは乗せられそうだな!
この映画の中で、何分ぐらい出演しているのかわかりませんが、全体のリハーサルからいきなり参加して出演した状態のようですから、
ガーナのチョコレートCMの「負けんな!」の、「ちょこっと拡大版」みたいなものだと考えておきましょう。
感動して、 「…殿! 理想でござる!」(涙) などと、映画を見た羽生藩の民に叫ばせる様な迫真の演技だったら、
その時は改めて取り上げて、大いなる拍手を贈りたいと思いますが…
殿! その前に、異国の地での、世界の闘いが待ちうけておりますぞ!
多くの民が、楽しみにしているのは、そちらでござる!
では、本日は これにてご免!(笑)