羽生結弦選手も、浅田真央選手も、たとえ今どこにいても、どのような状態であったとしても、どのような試練の中からでも、必ず全てが善きことへと変えられていくよう、お祈りしています! 希望をもって頑張れ!
「思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです。(中略)
あらゆる恵みの源である神、すなわち、キリスト・イエスを通してあなたがたを永遠の栄光へ招いてくださった神ご自身が、しばらくの間苦しんだあなたがたを完全な者とし、強め、力づけ、揺らぐことがないようにしてくださいます。」
(ペトロの手紙第一 5章 7節&10節 (新約聖書:新共同訳より))
追加情報一覧:
2月6日: 浅田真央選手の、「浅田真央~未来への光~子供たちと共に」という、舞台裏を取材した番組が、本日夜11時からBS1であるようです。
2月5日 : フィリップ・キャンデロロさん、無良選手、鈴木明子さん、メリル&チャーリー組の演技動画をそれぞれ追加しました。
1月20日: 羽生選手被災地訪問の様子と演技練習の様子の追加映像(NHKニュース)と、「NHK杯スペシャルエキシビションの舞台裏」(1月17日放送)の動画を、最後にUPしました。
1月18日: 「花は咲く」4人版の別角度の素晴らしい動画を追加しました。
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2016年1月9日に、岩手県盛岡市で、NHK杯のスペシャルエキシビションがありました。
収益を全て被災地の震災復興への支援に充てるこのNHKの企画に、非常に豪華なメンバーが揃いました。
時を超えて、各時代のトップレベルのスケーターたちと、次世代のスケーターたちを合わせた、非常に素晴らしいエキシビションでした!
まず最初に、羽生選手が、津波被害にあった岩手県大槌町に行き、また、子供たちと触れ合って色々と感じた様子のニュース動画からどうぞ。
この大槌町の震災当時の津波映像、特に羽生選手が行った高台からの映像は、私は何度も何度も見たので最も覚えている衝撃的な光景の一つでもあります。今も残る廃墟を見て、言葉にならない思いがしました。 でも、無邪気な子供たちの明るい笑顔が、希望になりますね。
(参考: 2011年3月11日当時の、大槌町の津波の映像を、羽生選手が登った高台から撮影した映像がこちらです。見る覚悟のある人だけが見て下さい。最初は周囲の人々も騒いでいますが、後半に言葉を失います。→ https://www.youtube.com/watch?v=ovGtbp9upz0 )
また、1月19日にNHKで追加放送された、羽生選手被災地訪問の様子の動画は、こちらです。
真剣に演技の練習をしている様子が、映っています。
さて、そのスペシャルエキシビション、素晴らしい演技の数々を、一つずつ見ていきたいと思います!
(NHKでは前半と後半に分かれて放送されましたが、地上波でやっていた後半は見たけど、BS1でやっていた前半を見逃したという方は、NHKオンデマンドのこちらで、観ることが出来ます。→ http://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2015067245SC000/
NHKはできれば、全部を再放送して下さるといいのにね! きちんと最初のオープニングから最後のフィナーレまで、カットなく、良いカメラ角度のものをお願いしたいです!
これの「舞台裏」を、17日(日)の午前10時5分~10時53分で、地上波 NHK総合チャンネル で放送予定だそう。)
さてまずは、なんといっても、非常に素晴らしかったオープニングです!
デイリーモーション動画 → http://www.dailymotion.com/video/x3lmy5o
実は私は、今回使われたこの曲が、前からものすごーーく大好きでして、(ケルティック・ウーマンの「The Call」という曲→ https://www.youtube.com/watch?v=XD6RdI1QqCg)
羽生選手を応援してきた日々の中でも、特に羽生選手が金メダリストになる前の年月の頃にすごく良く聞いていた曲で、(いつかこれで羽生選手たちがオープニングとかで滑ってくれたら凄くいいのにね…!絶対素敵だと思うわ~!)と前から思い描き、願っていた曲だったのでした。
ですから、すっかり忘れた今頃になって、いきなりその夢が実現した!ということで、まさかの展開に非常に驚き感激しましたし、何年か前の日々を思い出して、感慨深くもあり… そしてこのタイミングでこれが使われたことに、思わず畏敬の念に打たれました。
出だしがとにかくカッコイイ曲で、冒頭からゾクゾクします。
ケルティック・ウーマンは、メンバーが入れ替わりが結構激しいのですが、私が一番好きだったのはこの曲の頃のメンバーなので、歌声も歌詞ももちろん大好きなのですが、特に私は、間奏に出てくるバイオリンのソロパートがもう、滅茶苦茶大好きだったのですが、なんとまさにそのバイオリンの間奏部分で、羽生選手とプルシェンコ選手が登場!
1度目の間奏では羽生選手が、2度目の間奏ではプルシェンコ選手が滑りながら登場するという、もう私にとっては最高の、この上ない贅沢な構成で、きゃあ~~~~!!ぎゃあ~~~~!!と、嬉しい悲鳴をあげたくなりました。
私は前からこのバイオリニスト、マレード・ネスビットさんの演奏に、羽生選手と共通の「天才性」を強く感じることが何度かありました。
すごく喜びにあふれていて、飛び回るように自由自在。躊躇なき意欲と決意を感じ、天高く立ち上っていく香りのようで、心震わせる感動がある、そんな凄い天才性。
私から見ると、この完璧すぎる選曲と振付を担当して下さったのは一体どなたでしょう?! …練習映像を観ると、振付が阿部奈々美先生のようだから、きっと選曲もそうでしょうね! 本当に感激でした。
とにかくもう最高でした!! 嬉しすぎて、オープニングだけで 大満足した私です。(笑)
出演者全員が登場してくる中でも、やはり私の目を一番惹いたのは、羽生選手。
あまりに素敵すぎて息を呑みました! 群舞になると、どうしても私の目は羽生選手に行きますが、今回はなんか動きも滑りも全然違いましたね。素晴らしいバイオリンの音色のせいもあると思うけど、ホントに心奪われる感覚。
カメラさんには、もっとちゃんと全部を色んな角度から映してもらいたかったですね…! 大勢が登場するオープニングは難しいでしょうけれども、映像をもしお持ちなら、NHKには、第一部も含めてもっと放出してほしいですね。
今回のエキシビションは照明技術が特に素晴らしく、一つ一つが印象的で美しく、本当に良かったのでなおさらそう思いました。
羽生選手のこの衣装(「言えないよ」で使った衣装ですね)も久しぶりに見ましたけど、カッコ良かったですね!
羽生選手は、今回、全部で衣装を4回もチェンジしてくれるという、贅沢なサービスをしてくれました! なかなか一度に4回というのはないと思うので、ちょっと嬉しかったですね。
オープニングからもう うっとりだった、このエキシビションは、会場の観客のLEDライトの演出が、素晴らしかったですね! 星空の輝きのようで、本当に素敵でしたし、またそれが時々、氷の上に映っていくのが最高でした。
でも、滑るスケーターさんたちは、ライトがちかちかすると滑りにくいだろうと思うのですが、よく頑張って下さったと思います。
NHKは今回、すごく力を入れたんだろうな、というのがわかりました。
変に派手ではなく、本当に心にじんわりとしみていくような、祈りと希望に満ちたエキシビションにふさわしい演出でした。
まずは、トップで登場したのは、宮原知子選手の、「翼をください」 → https://www.youtube.com/watch?v=zqLlpNipjpY
地元・岩手出身の、佐藤選手が、新選組をイメージした和のプログラムをやってくれて、とてもカッコよく、魅せることに力点を置いてくれていて、とても楽しめて良かったです!
他にも、本田武史さんが、映画「ミッション」の美しいテーマ曲で魅せ、得意のスーパーロング・イーグルを披露。 あれは本当に凄くてカッコイイし圧巻ですね!
かつて「氷上のバレリーナ」と呼ばれ、ジュニアの世界選手権で優勝までしたのに、怪我で早期引退されてしまった太田由希奈さんの、変わらない優雅さは、フィギュアスケートにジャンプがなくてもここまで美しく魅せられるのだというお手本のような、本当に美しい演技でした。
これらの動画が見つからないのでここでご紹介できませんけれども、もし再放送するならば、あるいは、NHKオンデマンドで見られる方には、ぜひ見てもらいたい演技です!(動画発見したら、UPします。)
次は、鈴木明子さんの「シルク・ド・ソレイユ」。 試合用のプログラムだったものを久しぶりに再演してくれました。
https://www.youtube.com/watch?v=SM7_HqiCrz8
滑る喜びに溢れていますね!
こちらは、無良選手の、「Love never dies」。
これもとっても良かったです! 無良選手に似合ってますね!
今回これを選んだ理由は、「大切な人を想う気持ち、これをリンクの上で表現したかった」と語ったそうです!素敵ですね!
次にご紹介するのは、プルシェンコ選手に憧れてスケートを始め、今は羽生選手が目標だという、山本草太選手。高校1年生。
来シーズンからはシニアに来る予定だそう!
浅田真央選手の「踊るリッツの夜」と、その後の特別インタビュー動画です。
アイスダンスの、ソチ五輪での金メダリスト、メリル・デービス&チャーリー・ホワイト組の演技です。
https://www.youtube.com/watch?v=N5zi2Z9A-C4
次は、羽生選手と、本田武史さん、荒川静香さん、鈴木明子さんという、東北ゆかりの日本のトップスケーター4人による、「花は咲く」です。
羽生選手一人の時の「花は咲く」とは全然違うけど、羽生選手がとても幸せそうだな~と思って見ていました。
上の動画より下の動画のほうが画像がキレイなのですが、上には、最初に4人のスケーターへのインタビューが入っていて、また、彼らが被災地を訪問した時の様子なども映っていますので、まずは上の動画を必見です。
インタビューでの羽生選手が、妙にかっこいいというか、すごく嬉しそうで幸せそうで、良い顔をしているように見えるのです。
演技の時もそうだけど、地元の仲間4人でこれを滑ることができるのが、よほど嬉しかったのだろうな~と思いました。心強いですものね。
荒川さんと羽生選手が滑るのは何度も見たことがありましたが、本田さんと羽生選手が一緒に滑るのを見られて、とても嬉しかったですね!
さらにこちらは、同じ演技「花は咲く」4人版の、別のカメラの別角度のもの。
印象がまた変わり、最初から最後まで、非常に素晴らしい映像となっていて、最高です!(笑)
特に、羽生選手が、角度が違ってみると、こんなに良い表情をしていたのか!と改めて驚かされるほどです。
デイリーモーション動画↓
心がこもっていて、本当に美しい演技でしたね。 思わず、身震いするほどでした!凄かった!
次は、まさに私の夢の実現状態だった、驚きのインタビューです!
羽生選手、プルシェンコ選手、浅田真央選手という、私がこのブログで最も書いてきた、最も尊敬する3人の天才選手による まさかの「3ショット」! (別ページでも先にUPしてありますが、もう一度。)
なにこれ、きゃあ~~~~~~~~♪♪♪ と叫びたくなる、世代を超えた3人。
羽生選手、プルシェンコ選手に、真横で「僕のヒーロー」と言ってもらえて、良かったですね~!!
でもやっぱり、こうして並ぶとプルシェンコ選手の、座っているだけでも漂う威厳はやはり凄くて、頼もしい限り。(笑) 羽生選手は、プルシェンコ選手の横にいると、やはり少年時代の気持ちに戻っているように見えます。(笑)
浅田真央選手も、「フィギュアスケートの女王」と呼ばれ、トリプルアクセルがあなたなら2度と跳べる!と激励をされています。
羽生選手はしっかりと「どうやったらノーミスを続けられるのか」とプルシェンコ選手に質問し、(笑)逆にプルシェンコ選手から、4回転ループと4回転ルッツの期待をされてしまいます。カメラの前ではさすがにノーミスの秘訣は教えてもらえないでしょうね。(笑)
浅田選手が質問した、「5回転はどうですか?」との質問に、プルシェンコ選手が答えました。
全ての4回転と、人類初の4回転アクセルを期待された羽生選手、憧れの人の口から出てくる、ストレートな期待にタジタジ気味ですが、(笑) 本当に、そうなるといいですね~! でも、どうかプルシェンコ選手も言うように、健康第一で、無理なく進めて頂きたいですね。
そして、本当にもう、滅茶苦茶素晴らしかったのが、織田信成さんの、この「リバーダンス」です!
織田さんの時、客席のLEDライトが緑でしたが、それが氷の上に映って、まるで緑の水草が輝いているみたいに幻想的に見えているのが、本当に美しくて目を惹きます!
さらに、全くその美しさに負けないどころか、しなやかで美しく、一瞬、羽生選手かと見間違えるほどの素晴らしい動きで、その氷の世界を自在に動いて魅了した織田さん!
やはり引退してなお、ジャンプやスピンの美しさも、完全にレベルアップしているとしか思えませんね!
本当に現役復帰を勧めたくなりましたね。 ケガの手術後だったとはとても思えないほど… いや、むしろ、リハビリのせいでますますしなやかさが増して、全てに美しさが増して上手になったように見えました! それなのに、この1週間後の試合・メダル・ウィナーズ・オープン では、今度はリストの「愛の夢第三番」をやっています!驚くべき気合の入り方!
やはりいつか羽生選手と「共演」したプログラムでもやってもらいたいですね! すごいのが観られそう。
フィリップ・キャンデロロさんの、「ダルタニアン」も素晴らしかったですね! ジャンプのキレは戻ってきていたように思いました。 43歳で堂々と行うバック・フリップ!(氷上の後方宙返り。)
もう、言葉もありません。なぜできるのか、と問いたい。(笑)
次に、フィギュアスケート界の皇帝、33歳にして現役を続ける驚異の天才、エフゲニー・プルシェンコ選手の、圧巻の演技をどうぞ。
今回が日本初披露だそうですが、「IL VOLO」(イル・ヴォーロ)の、「grande amore」(偉大なる愛)。
いや~もう、言葉を失うほどカッコよかったです!! 超・素晴らしかった!!(笑)お見事!!
歌が、すごくいいですね。プルシェンコ選手にものすごく似合っていて、私はとても気に入りました。 プルシェンコ選手の全演技の中でも、かなり上位に入るお気に入り度。いつか羽生選手にもやってほしいくらいです。(笑)
氷の上に出てきただけで存在感があって、演技冒頭から一気に観る者を惹き込んで最後まで離さないのは、プルシェンコ選手の昔からの強い特徴です。
子供時代の羽生選手をも魅了し続けた、圧倒的な存在感と迫力、威厳と芸術性。 ワクワクして鳥肌も立つ、という凄さ。 やはり彼が登場すると、それだけで空気が変わりますね。
いつも思うのですが、プルシェンコ選手は、その演技が音楽に負けることが決してなくて、音楽を完全に、自分の内に取り込んでみせ、演技の支配下におさめてしまう感じがします。
そして、その音楽がまるで「彼のためにあった」かのように感じさせる凄さがあるのです。だから、皇帝と呼ばれるのでしょうけれども。 (今季の羽生選手は、それが出来るようになりましたけど。)
良い曲を使えば使うほど、音楽の側の激しい情熱に負けないほどの、さらなる激しい情熱をもって演技で応えて、ぶつけながら一体化させていくような演技をするので、ますます圧巻の演技になっていく。 今回も、そんな印象が際立っていました。
細かい技術で何をやっていたかを忘れるほど、完全に「魅せる」のです。
プルシェンコ選手本人は、ショーよりも試合のほうが圧倒的に好きみたいなのですが、これ見ている限り、そんなことは全く信じられないくらいで、やはり彼が見せる、非常に高い芸術性に勝てる人って、今でも殆どいないのだなと改めて思わせられてしまう、そんな王者的威厳に満ちた凄い迫力の演技でした。33歳で、ますます表現面で凄みが増しているような…。
羽生選手は、プルシェンコ選手のこの迫力と威厳と比べると、やはりその点だけはまだちょっと及んでいないかな…と思わされましたね。(笑)でも、羽生選手もかなり近づいてはいます!
羽生選手が33歳になったら、一体どんな演技をするのだろう…と思い、なんだか楽しみに。
日本で初公開だったとのことですが、以前外国でやった動画を私は見たのですが、それと比べても、こちらの演技のほうが断然良かったです!
本当に、素晴らしかったです!!
そして次が、トリノ五輪の時の金メダリスト、荒川静香さんによる、トリノ五輪時のエキシビションだった、「You raise me up」です!
私は荒川さんの歴代演技でベスト演技はどれかと聞かれたら、迷わずこの演技を選びます。それをやって下さったということで、もう私には最高でしたね!
トリノ五輪のエキシビションでのこの演技を観た時、これをやることが決まった段階で、天上の世界で、荒川さんの金メダル獲得は確定していたのではないかと思ったほどです。 まさに金メダルにふさわしい、本当に美しい優雅な舞で、トリノ五輪の時は衣装が「青」でしたけど、今回は同じデザインで「白」。
ほとんど変わらない技術的確実さと、驚きの美しさ! 凄いですね! 出産後だもの!
私はこの最後のドーナツスピンで、手をたおやかに折り曲げながら回ってくれるところが、ものすごーーく最高に好きなのです! 本当に白鳥か何かを見ているみたいで、ため息が出ます。
私は実は前から、羽生選手にも、この荒川さんのドーナツスピンの時の「独特な美しい手の動き」をやってみてほしいと思っているのですが、これはやはり難しいのでしょうか? あまりにも女性的すぎるかな?(笑)
この曲の歌詞のほとんどは、聖書にある言葉と同じです。
本当に祈りと感謝に満ちた、素晴らしい演技でした!
次は、羽生選手の、「天と地のレクイエム」です。
デイリーモーション動画 http://www.dailymotion.com/video/x3ln1ig_160109-n%E6%9D%AFspecial-ex-requiem-of-heaven-and-earth_sport
今回、私は不思議なほど、観ていて特に、辛さや痛みを何も感じませんでした。
まさに被災地での演技になるし、痛みを抱えていらっしゃる方がとても多い場所だと思うので、どうなるのか、ちょっとドキドキしたのですけれども…
津波被害跡の現場を見た後だからこその思いが強く入っていて、辛さや悲しみが意図的に表現されているように見えましたが、なぜか私の胸には不思議と、その「辛さ」「痛み」は感じませんでした。羽生選手が、思いを込めてとても丁寧に滑っていたからでしょうか。あるいは、観る人を傷つけようという意図は全くないからでしょうか。
あるいは、動きや衣装やライトの美しさに目を奪われるからでしょうか。
ライトの色彩が本当に素晴らしかったので、今までで一番、この衣装がキレイに見えました!
ラストは、ずいぶん変わっていて、下を向いて終わるのかと思いきや、その後上を向いて、後ろを少し振り向いて、また前を見つめて、腕は鳥の羽ばたきのよう。 ただ、見る角度によって、印象がだいぶ変わるのではないかと思いました。
また、映像だと最後の羽生選手の顔のアップが鮮明に映っていて、瞼が二重から一重に変わるのまでがハッキリわかるし、息が止まるかのような切迫した息遣いと潤んだ眼差しまで見えるのですが、その瞬間とその表情にハッとさせられ、なぜかそこが非常に印象に残るのです。
その瞬間に、羽生選手の本気度・真剣さと、胸に抱えてきた痛みと、そこに込められていたピュアな思いが表われていて、強く証明しているかのよう…
羽生選手が、本当は「ファントム」の時に表現したかったのは、こういう要素なのではないかと、ふと感じました。
顔の表情は素晴らしいと思いましたけど、これはテレビカメラだからこそ見えるもので、現地だとほとんど見えないと思います。 逆に、全身での表現がテレビに映っていないのは、ちょっと残念な点です。
なんというか、切なさの残る演技でした。 それがいい人と、ちょっと辛くなる人とが、いるかもしれません… 「私」は平気でしたが… この演技の、一番難しい点だと思います。
後ろに浅田真央選手とリベラの希望に満ちた共演の演技が待っていたので、あえてそうしたのかな…?とも思えましたけど、どうだったのでしょう。 現実を伝えたい思いが、あったのか、あるいは、まだ悲しみを抱えている方たちに寄り添おうという思いがそうさせたのか、わかりませんが…。
練習時の演技も、映像を見る限り、なかなか素敵でした。→http://www.dailymotion.com/video/x3ldo25_160108-n%E6%9D%AFspex-%E3%83%AA%E3%83%8F-%E4%BC%9A%E8%A6%8Bnews-3_sport
グレーの練習着での演技が、普通の普段着に近い印象なだけにかなり新鮮で、なおかつ、逆にそれが現実感があってリアルな演技に感じられ、等身大の羽生選手のような印象があって、かなか良かったです!
意外な発見でした! この姿での演技を、全部を見てみたかったですね!どう変わるのか。
最後、このエキシビションの トリを務めるのが、浅田真央選手。
震災の年にエキシビションで滑ってくれていた、「ジュピター ~未来への光~」を、今世界的に人気の少年合唱団の「リベラ」の素晴らしい生歌に合わせて、仙台の子供たちと共に滑るという、ものすごく凝った演出の、驚くほど清らかで感動的な演技を見せてくれました!
浅田真央選手自らが、積極的に制作に関わったとか。
「立ち上がる」「前に進む」イメージが、強く込められていたと思います。
希望の象徴と言われている、津波後に残った「一本松」を氷の上に映し出したりしてあって、素晴らしく素敵でした。
この時1回限りというのが、もったいないくらいですね。
リベラと浅田選手の組み合わせは、本当にとても良かったですね! 立ち上がり、希望へとつなぐ演技で、最後にふさわしかったです!
浅田選手も、今回は衣装チェンジがいっぱいあり、楽しめました。
最後に、フィナーレです!
http://www.dailymotion.com/video/x3ln2ih_160109-n%E6%9D%AFspecial-ex-finale_sport
羽生選手がトップで登場してくれるこのフィナーレは、これもまた私が凄く好きだった、ケルティックウーマンの「The sky and the dawn and the sun」という曲→https://www.youtube.com/watch?v=jFLqGqmIrQU が使われていて、再び私は感激しました! これも阿部・元コーチの選曲と演出でしょうか。なんかもう、胸が一杯でした。
またもや、タイトル通り、悲しみや静けさからの荘厳な「夜明け」をイメージするような魅惑のバイオリンの音色に合わせて羽生選手が滑って下さっています! もう何も言うことなしでした。ため息が出ますね~!
羽生選手が、美しい水色のお花の衣装で登場します! この衣装は、ファンの間でもやや賛否両論で、好き嫌いが分かれる、難しい衣装のようです。 私個人はこの衣装は好きでしたけど、以前羽生選手がこれを使った時の演技の曲の「英語の歌詞」が、ある理由から私には全く受け付けないこと、(演技がではなくて歌詞が)一部の人々を深く傷つける強い懸念を持っていたために、このブログではこれ以上紹介できないという決意をさせていただき、今まで載せてこなかった事情がありました。(このことについては、原発や原爆、人の生死に絡んだ非常に繊細で重すぎる理由を含むので、今まで書くのを躊躇していましたけど、別の機会に、丁寧に書きたいと思います。羽生選手、ごめんなさい。)
ですから、ここでこの衣装を使ってくれたのは、私にはとても嬉しかったです!
1度に4回衣装チェンジが見られるなんて、素晴らしいですね。 この衣装を見て思ったのですが、羽生選手は昨年より、雰囲気がかなり男っぽくなりましたね。それでもまだこの衣装が大した違和感もなく似合っているというのが、なんだか恐ろしいですが。(笑)
途中、浅田真央選手と二人で、同時にスピンをやり、最後に手と手を取り合って、くるくる回ってくれています! これはとても平和なイメージで良かったですね!(笑)
着ぐるみの中には、どなたが入っているのでしょう。 あれで滑るのは相当大変で、技術力が必要だと思うのですけど…! 中の人が誰か、公表して下さらないかな。(笑)
最初から最後まで、本当に素晴らしい、今まで見たことのある中でも、最高レベルのエキシビションだったと思いました! 出演メンバーと言い、一人一人の演技といい、演出と言い、こんな贅沢なショーは滅多にないのではないでしょうか。
どうせ見るならこれを見たいよ!という演技をやって下さった選手やスケーターが大勢いて、そんなのばかりが続いて、本当に感激でした。(笑)
エキシビション終了時に、羽生選手が挨拶をしたところが映っているニュース動画です。↓
http://www.dailymotion.com/video/x3lpvxa_160111-%E5%BE%A9%E8%88%88%E3%81%B8%E3%81%AE%E8%88%9E_sport
1月17日に放送された、NHK杯スペシャルエキシビションの舞台裏、という番組の動画は、こちらです。
打ち合わせや練習の様子が、映っています!
http://www.dailymotion.com/video/x3mwpr8_160117-n%E6%9D%AF-special-ex-offstage_sport
出演していたスケーターやスタッフ全員が、心を込めて、祈りを込めて作り上げた、そんな印象のエキシビションで、私が今まで見たことがあるショーやエキシビションの中でも、本当に本当に素晴らしいものだったと思いました!
多くの人の希望や、前向きな勇気につながりますように…!
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ジュピター(浅田真央プロデュース) |
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