全米選手権では、予想通り、ネイサン・チェン選手が圧勝優勝しました。
1プログラムに5回も4回転を入れて成功させたのは凄いですし、性格もとても潔い感じで、さすがは羽生選手に憧れてきた選手なだけのことはあります。
しかし、やはり最後は、怪我をしないこととの勝負になっていくでしょう。 (今回の全米は、アダム・リッポン選手が怪我で欠場です。)
羽生選手は何も恐れず、身体を大事に、落ち着いて自分のやるべきことを着々と頑張っていってほしいですね!(笑)
こちらのフィギペディアの番組での、羽生選手の特集ですが、この動画1分半ぐらいのところから、昨年6月の時の、シェイリーンさんとの振付の様子が映っています。
これがまた、なかなか素敵で印象的な振付で… せわしなく動き続けるより、ゆったりとして、こういうフッと注意を惹きつける動きも途中に入ったほうが、印象には残ったりしますね。
「白鳥」の演技を観ても思いましたけど、羽生選手はこういう情緒的で繊細で、ロマンティックな、心を込めた動きが、本当はとても得意だと思います。 難易度は既に昨年を上回っているわけですので、試合でジャンプと両立できると、相当素晴らしいものになっていくと思います。
上の動画の番組を観ていて思いましたけど、羽生選手の表情が、とても良いものばかりでしたね!
さて、今頃…なのですが(笑)、2016年のNHK杯のEX。
グランプリ・ファイナルEXとまとめようかと思ったのですが、もったいないので、それぞれのページを分けることにしました。
今回のNHK杯2016は、北海道の札幌市で行われました。
その近くで… (いや、本当はそんなに近くもないのですが;;)
「も、もしや、羽生選手が日本の隠れ拠点にしているのは、ここなのでは?!」という凄い場所を発見!
羽生選手が雲隠れしている時は、絶対にここにいるに違いないわ!間違いない!と思うほど。
それはどこかというと、仙台ではなく、 北海道の、苫小牧(とまこまい)市にあったのです!
その名もなんと、
「 白鳥王子アイスアリーナ 」 !!
ズバリそのままじゃないの!
羽生選手がここにいなくって、どこにいるっていうの!(笑)
確認してみましょう。 こちらです。 ←クリック
・・・いませんでしたね。 王冠をかぶってスケート靴を履いているあの白鳥が、実はそうだという噂も… ないです。
真面目に書きますと、もともと、「白鳥アリーナ」という名前だった場所だそうなのですが、
王子ホールディングスとネーミング・ライツ契約を結んで、こう変わったそうです。
2012年から、先にアイスホッケーチームの「王子イーグルス」の本拠地になっていたスケート場だとのこと。
なるほど~!
…なんて素晴らしい名前でしょうか。 一度聞いたら忘れない。(笑)
王子と聞けば、JR王子駅とか、王子製紙とかを真っ先に思い浮かべる、超・現実主義なお姉さまたちもきっと、大喜びでしょう♪
はい、もちろん、ここは羽生選手は全然関係ないと思いますけど、
白鳥王子を愛すあまりーなネタでございました!
さて、本当の白鳥の王子がアイスアリーナで滑って下さる様子を見るために、
苫小牧(とまこまい)から飛び立って、
2016年のNHK杯の舞台となった、札幌市の、真駒内(まこまない)アイスアリーナへと舞い降りて頂きましょう。
ちなみに札幌は、2月に行われる札幌・冬季アジア大会の会場となる場所です。
フィギュアスケートもこの真駒内で行われますが、チケットもまだ余っているようなので、余裕があって観たい方は行ってみるのも良いかもしれません。 他の競技、例えば、モーグルなどのフリースタイルも、間近で見るとものすごく迫力があって感動しますけどね。
2016年のNHK杯、無事に、総合300点越えでの圧勝優勝で終えた羽生選手。
エキシビションの日も、かなり気合の入った演技とトークを披露して下さいました。
まずは、エキシビションに先立ってあった「明子の部屋」でのインタビュー。
興奮して眠れなかったので、3時間程度しか寝ていなかったそうですが、演技は本当に見事でした。
この後に続く、田中刑事選手と日野龍樹選手のインタビューの時も、羽生選手は超・楽しそうに乱入するのですが、
とにかく、楽しそう、嬉しそうでしたね! (こちらの動画 11:00頃から羽生選手の乱入が始まります)
このインタビュー、田中刑事選手が、「休みの日には何をする?」に答えた、「近所の徘徊」が強烈でした。(笑)
きっと、「近所の散策」と言う意味だろうと思いますが、もっとフラ~っと歩き回る感じだということでの表現でしょうか。(笑)
さらに、この最後に羽生選手がコメントした言葉の中に、「二人ともすごく真面目で、僕と違ってすごく寡黙なんですけど」と言っていて、なるほど、それでNHK杯後のインタビューでは田中刑事選手が、
羽生選手が時々繰り出す「ハイテンション・マシンガントーク」に実はついていけていない、と話していた理由につながるわけですね。
(この時のインタビューはこのページ最後に載せてあります。)
そして、オープニング。
羽生選手は男子シングル優勝者ですから、3分過ぎの、本当に一番最後に登場です。
まさに今回の”トリ”として登場し、しっかりとしっとりと演じて下さった、うっとりさせられてしまう羽生選手のトリ演技、
イル・ヴォーロの歌う「星降る夜」(ノッテ・ステラータ)の白鳥 です。
こちらは、アンコールのレッツゴー・クレイジー白鳥版までついている動画。
こちらは、解説ナシ動画。
この演技はまず、冒頭の、歌が始まる前までのイントロ部分で、スーッと片足でひたすら滑ってくるところが
私はものすご~く好きです。
羽生選手のスケーティングと表現力が堪能できる、本当に素晴らしいエキシビションですね。
「スケートでしか味わえない動き」がぎっしりと詰め込まれているのですが、音楽ともピッタリと合っているところが本当に素敵です。
今回の演技は、白鳥・・・ というより、個人的な印象としては、「白鳥の王子」っぽかったですね。
前回スケート・カナダの時は、しっとりと甘く、滑らかで繊細で優雅な白鳥で、演技全体に優しさがにじみ出ている感じでした。
それに対して、このNHK杯の回はどちらかというと、前回よりも少し力強く、ややたくましく男っぽい印象というか、歌詞の「セレナーデ」に合ったというか、そちらに近いイメージの演技でした。(イタリア語の歌詞の英語訳はこちら) (※日本語訳はこのページ一番下)
ラストのほうでは、ちょっとだけレクイエム要素が入っていたようにも見えました。
技術的にはかなり一つ一つがキッチリと決めてきてあったので、隙もなく完璧に近い演技で、
レイバック・イナバウアー一つをとってみても、アレンジがとても情熱的になった印象で、良かったですね。
一言でいえば、この回は、「情熱的で、カッコイイ系の白鳥」だったように思いました。
スケート・カナダの時よりも、白鳥というより人間に近いイメージになって、動きもよりキリッとした印象。
それでも、このNHK杯では、さらにこのすぐ後に、「プリンスさん」の演技を、アンコールでやって下さったので、
その演技との落差がものすごく激しくて、
「白鳥の姿の王子(プリンス)」が、姿はそのままにガラッと趣を変えて、変貌自在ぶりを見せて下さった凄い舞台でした!
(だけど、よくよく考えてみたら、どちらの演技も、「情熱系」であるという点だけは一致していたのですよね。
ゆったり・しっとりとした情熱系か、滅茶苦茶激しくスピ—ディに動く情熱系か、みたいな違い。)
最後の方に出てくる、トリプル・アクセルの着氷ですが、
前回のスケート・カナダの時は、ちょっと失敗気味になったところを、素敵にフォロー&アレンジした独特の演技だったのですが、
今回はキレイに着氷して、その後直ちに見事なツイズルへと続いていったのを見て、
(おお~~!ここは本当はこうだったのね!)という驚きで感動しました。
これは本当に素敵でしたね…!!
羽生選手のツイズル好きの私としては、最初のほうに出てくるツイズルに加えて、真ん中でも、終わりのほうでも見られるという、一度に複数回見られてすごく贅沢な構成なのだと気が付きました。
本当にこの演技は、あらゆるところで、うっとりさせられる演技ですね…!!
しかしここ、回転移動ばかりが続いて、いかにも大変そうです・・・。(笑)
この回のカメラワークは、せっかくのビールマン・スピンが、拡大映像にされてしまい、
足だけだったり上半身だけだったりしか映っていないのが、ちょっと残念でしたね。
一番全身を映してほしいところだったのですが。
前回スケート・カナダでは2位だったのに対し、NHK杯では300点越えで圧勝・優勝したので、
演じる羽生選手の側の気持ちもかなり違っていたでしょう。
そして、この直後のアンコールでやってくださった、プリンスさんの曲「レッツ・ゴー・クレイジー」が、何しろ凄かったですね!
衣装が白鳥のままだったので、確かに 「白鳥プリンス」ではあるものの、こちらは全然イメージの違うプリンスとなりました。(笑)
エキシビション・アンコール部分(白鳥衣装での、レッツ・ゴー・クレイジー)
「ノッテ・ステラータ」(星降る夜)の後に、白鳥の姿のまま、「ノッテ・スベッターラ」、こんな感じになるようです!
まさに熱狂ライブ演技でした。
とても白鳥の衣装でやっているとは思えない… なぜかこのままの衣装でありながら、見ていて全く違和感がなかったところが、
凄すぎるというか、恐ろしすぎたというか…!
リラックスしていて、楽しんでいて、それでいて全力で、羽生選手本来の実力がいかんなく発揮された感じでしたし、
不思議な説得力がありましたし、迫力満点でした。
結果的に、この経験は、グランプリ・ファイナルのSP演技に活かされたように見えましたし、
羽生選手本人もそうコメントしていましたので、良かったですね!
でもこの見ごたえがあるEX「ノッテ・ステラータ(星降る夜)」は、ジャンプこそ少なめですけど、羽生選手のいくつもの得意技を含め、かなりの技術要素がぎっしりと詰め込まれている演技なので、滑るのは結構大変な演技だろうと思います。
アンコールに入る直前、リンク外でかなり息を切らせている羽生選手の姿が映っています。
それだけ、負担もあって体力を使うのでしょう。
しかし、羽生選手が心から楽しんでいるのがよくわかる演技で、そこがまたとても良かったですね!
このNHK杯のエキシビションは、アンコールがしっかりとついていた分、ちょっとお得な感じでした。
羽生選手は、きっとかなり疲れただろうと思いますが、ほんと、頑張ってくれてありがとう!としか言いようがありません。
でも、あまり無理せず、怪我には気を付けて、今後も心から楽しんで滑っていってほしいと思います…♪
こちらは、スケート・カナダの時の演技と、NHK杯の時の演技を、
同時に載せて比較して下さっている動画です。
こうしてみると、ちょっとした違いの積み重ねなのですけど、
スケート・カナダの時の方が、手による「羽の動き」や、全体に「ふんわり感」が多いのだと気が付きました。
だから、より白鳥っぽく見えるんですね。優しい、柔らかい感じというか。
スピンを始め、技の一つ一つがNHK杯の方がやや難しくなっている分、NHK杯のほうが、技術力の高さがより目立ち、
より凛々しく演じている感じなのが判ります。
見る角度によっても、あるいは、見る位置や距離(遠さ)によっても印象は少しずつ変わってしまうのですが、
でも、それぞれの違いを、色々な形で楽しめたらいいですね ♪
こちらは、エキシビションのフィナーレです。
白鳥のお姿のまま、ノリノリに踊る、いつものようにとても怪しい… いやいや(笑)、実に楽しい羽生選手が見られます!
最後に、NHK杯後の、織田さんによる、羽生選手&田中刑事選手&宮原選手へのインタビューを載せておきます。
羽生選手のハイテンション・マシンガントークなら、織田さんは慣れていそうに見えますけどね…(笑)
織田さんのおだやかさや、選手たちへの配慮が光っているインタビューでした!
最後に、この歌の歌詞を、イタリア語→英語訳→日本語訳に変えて載せておきます。
「ごらん、美しい湖に映るあの月の何と美しいことか
満天の星々も僕たちのために輝いている
このうっとりする魅惑の夜に
僕は君のために、セレナーデを歌おう
僕がどんなに君を愛しているか 君は知らない
僕の思いの中にいるのは 君だけなのに
僕はいつも 君のそばにいるよ
大勢の中からでも君を探してみせる
僕がどんなに君を愛しているか 君はもう知っている
君の思いの中に 僕はずっと居続けるだろう
ごらん 僕たちの愛のために輝く満天の星を
僕が君を愛していると、君は知っている
君はもう僕を愛している 」
・・・ちょっと考えてみたら、ロミオとジュリエットもそうでしたけど、
羽生選手は、イタリア的な情熱系の演技が、やはりとても得意なのかも…?!