嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

廃墟を見る

2004年11月08日 22時06分39秒 | 駄文(詩とは呼べない)
廃墟を訪れる
僕らの思いの欠片が転がっていた

手に取る
少しの力を加えるだけで
パラパラと砂になる

ジッと見つめれば
そこにあるのは僕らが一生懸命だった頃の
煮えた血液が作った火傷の後のような
刻まれた強さだけがしっかりと伝わるのに
熱はもう伝わらない

僕は哀しいのだろうか

(許さない 許さない)

違う、僕は怒っている?

(どうでもいい どうでもいい)

僕は諦めている?

(もういくよ もういくよ)

時の波が、もうそこまで来ている

行かなくちゃ。
でも…

大丈夫、忘れないよ。
僕の痛みだからね。

僕は、いつだって僕のままだ。

寒空の下で君に

2004年11月08日 04時52分10秒 | 駄文(詩とは呼べない)
もし、あの湖も、森も、暖かな陽の光でさえも
全てが空でしか無いのなら、僕は君に会えると思った。

水も花も鳥も、僕にとっては、かけがえの無い害虫で
世界に寄生していて

たった一つ、一つだけ許しをもらえるとしたら
僕は間違いなくこの世界を滅ぼすはずだった

湖の底から浮かんできた怪物は
瞬く間に僕を飲み干し
僕は世界を滅ぼす事ができなくなった

喜びは歌を歌い
切なさは歌を引きちぎる

少しだけ、空を見て
僕は人生を諦める

こんな広い空で
こんな広い地上で
星くずのステージで
精一杯の煌めきで

埋め尽くされた舞台装置だから
きっと僕には壊せない

壊せない
こわせない
作れない

それがいつまでも僕の答えとして響いていた

僕は自分の名前を探してふらふらと彷徨った
どこに行っても僕の名前は無かった

誰も僕を知らなかった
どこにも僕しか居なかった
どこへいってもいつも僕の事しか書いてなかった

だから世界には名前がなかった

名前を付けてくれ──

寒空の下で、君に。

言葉の扉が開く

2004年11月08日 01時21分20秒 | 駄文(詩とは呼べない)
固く閉ざされた殻の中から──

あるいは外から──

感情のバイアスから生まれたヒビから──

世界の亀裂から──

あるいは、今、君の手から

生まれる時の光が
今、全てを照らし出し

丸裸にされた世界を
丸かじりにして味わう為

そして今、この時から
何かを変えるため

言葉は目覚める


目覚めるよ、言葉が

気をつけて、そっと気をつけて
壊れないように、壊そうとするように

瞬く間に覚醒するように

疾風の矢が

世界の時間を創り出すよ

瞼を開いて
両手をかざして
あらゆる方向から

風を感じれば
君の光すらも

今、言葉になるよ

さぁ、言葉になるよ