嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

天才に会いたい。

2004年11月19日 02時03分33秒 | 駄文(詩とは呼べない)
自らの世界に天才が出現しないのは
誰もが深淵の中に潜む真実に辿り着いていないからではなく
心の内側を全て外界に伝えきる事が出来ない
その不完全な構造の持つ特質なのだと思う

もしも全ての心象が完全に表面化されてしまえば
誰よりも深い思想は理解を超越しない限りに置いて
浅い思想を凌駕する恐怖性を持った知として
強制的な広がりを持つだろう

ならばこそ、それを理想と掲げる限りにおいて
防衛機制として本音は機能する
肉体の壁を超える言葉が発明された時
強制力は知性の不均衡を浮き彫りにする

誰も知らない言葉は語り続ける
届かぬ他者へ向けて
言葉は生まれ続ける

もしも目が覚めた時、
全ての言葉を失ったとしても
きっと我々には未来があるだろう

過去の抑圧から、解放されない自分でありたい。

歴史は機能しない。
世界の本質は闇である。
夜よさようなら。

また明日、どこかで会おう。

最後の逃避行

2004年11月19日 00時32分42秒 | 駄文(詩とは呼べない)
逃げ道を探していた
退路は断たれた
行く手を遮る物は何もない
それは全ての終わりの兆候だった

逃げて逃げて逃げて逃げ続ける
それが僕の生み出したもっとも確実で安全なやり方だった

逃げ道を探した
目の前に開ける視界
何もない
行く手を遮る物が無い
僕には逃げる道が無い

元来た道を引き返すか?

無駄だ。
時間は逆戻りしない
いや、もしかしたら…?

僕はポケットから砂時計を取り出し
逆さにした。

頷く、一人頷く。

だけどいい、もう決めたんだ──

広く開けた視界に
精一杯の期待を込めて
灰色の世界に──

飛び立つ勇気を持ち
力強く生きる術を僕は知らない

僕に出来るのは
灰色の世界に身投げする為の
ほんの少しのイタズラ心

腕をちぎる
これで少しは軽くなる

足をもいで
これで助走も出来なくなる

いいんだ、もういいんだ。

灰色の世界に身を投げて──



今日、一番高いビルで靴と一緒に見つけた小説。
彼の思いがどこへ吸い込まれたのか見当もつかない
出来る事は多分、これしか無い。
紙飛行機を折って街に向けて飛ばす。

作者には届かない
作者には届かない
作者には届かない

きっと誰かに届く。