嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

毒入り蛍

2004年11月11日 13時42分21秒 | 駄文(詩とは呼べない)
体内回帰に失敗する不安は
僕を放浪の螺旋迷宮に誘う

今だけを見つめられないぎこちない歯車は
僕を油に変えてギリギリと回る
ギリギリと刻む

僕は削られてる事に気付きもせず
ぐるぐると迷宮を回る

迷宮の中で見つけた蛍を
必死に追い回し
掴んだその手を開いてみれば
光も闇も蛍も何も無い

あるのはいつも自分の両手で
僕は自分の手をじっと見つめて
じっと見つめて
見つめて

そして時が暮れる

ハッと気付けば
僕には行く先も帰り道も無い

そこには毒の使命だけが残されていて
僕はそれを拾って悲嘆に暮れる

毒を愛して
毒を見て
毒を飲み込み
毒になれ

毒を愛して
毒になれ
毒を刻んで
毒を塗れ

ああ、僕はいつまでもここにいよう
ああ、僕はいつまでも迷っていよう
ああ、僕はいつまでも僕でいよう

痛みの場所、帰るべき時

2004年11月11日 11時14分40秒 | 駄文(詩とは呼べない)
吐き気がするほどの知の洪水
置いて行かれた寂しい記憶
誰かが何かを見ているなら
誰もが見ていない何かがある

月の光は手を広げて
月の後ろの暗闇に

もういいの?
もういいよ…

もういいの?
もういいよ…

もういいの?
もう、いいんだよ!

苦しいよ…
帰るべき時
還るべき場所に
帰る事が出来る手の平はない

寂しいよ…
あなたはいない
さがしてはいない
探す事も出来ない

一歩一歩の歩みが
光に手を縛られ
暗闇を目指すなら

帰りを誘う黄昏は
首を絞める真綿の力で

僕は誰かを捜そうか

あなたはいない
さがしてはいない
さがしてはいけない

帰ろうか
君の手に
君の胸に
君の心に

触れようか
痛みの力で