嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

季節は何も語らない

2006年01月20日 05時50分54秒 | 駄文(詩とは呼べない)
底冷えのする空気と
冷えたまま透き通った熱のない空気と
真っ直ぐ遠くを見ることが出来る冷たい透明感と
少しだけ曇る息の白さと

要するにそんな
どうしようもない冷たさを突き刺すように感じる肌で
ぼぅっとしながら しんしんと降り積もる雪を見るのが好き

生きてるんだか 死んでるんだか
物なんだか 人なんだか
よくわからない感じがいい

なんかね、自分が背景に染まっていけば
少しは世界も平等になれるんじゃないかなって
そんな気持ちになれるから

何も語らない空気が好き
誰もしゃべらない暖かみが好き
ふんわりした舌触りですぐに溶ける雪が好き

世界の全てが凍り付いて
誰も動けなくなる終末が好き

降り積もっていくだけで
汚れを全く洗い流すこともできない雪が好き

想いを映し込むだけで
思いを全く伝えられない雪が好き

静かに囁いて
何も語らない白い精霊が好き

三秒間しかない世界が
2秒間に縮む瞬間が好き

君がこの白い雪に溶けて
世界から 無くなってしまえばいいのに































沖へ泳ぐ体力がない

2006年01月20日 04時28分17秒 | 駄文(詩とは呼べない)
輪郭線を見失っている
僕をかたどる、曖昧で、いい加減で、そして印象的な輪郭線が。

行き場を失っている
僕を棲まわせ、かたちどり、張り付け、ぐるぐる巻きにする格子が。

土を見なくなってから
もういくぶんかの、時が過ぎた。

記号を入れた人形は、答えを求めて
組み合わせて、組み合わせて。

何かを選び取ることなど、僕に出来ただろうか

僕に出来たのは
流されるように流されて
うなされるように うなされて
絞められるように 絞められて

決断を避けることが、海へ潜ることなら
決断を迫ることは 圧力の波を煽ることなのか

半分は水の中に
半分は土の中に

半分の魂
半分の抜け殻
半分の、人生。

僕はどこへゆく
僕は何を食う

決められないから、波が答えを迫る。

僕は沈んでいこう
僕は僕で圧壊しよう

そして死体は、どこかへきっと流される。

ゆらりだらり
のらりくらり