嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

沖へ泳ぐ体力がない

2006年01月20日 04時28分17秒 | 駄文(詩とは呼べない)
輪郭線を見失っている
僕をかたどる、曖昧で、いい加減で、そして印象的な輪郭線が。

行き場を失っている
僕を棲まわせ、かたちどり、張り付け、ぐるぐる巻きにする格子が。

土を見なくなってから
もういくぶんかの、時が過ぎた。

記号を入れた人形は、答えを求めて
組み合わせて、組み合わせて。

何かを選び取ることなど、僕に出来ただろうか

僕に出来たのは
流されるように流されて
うなされるように うなされて
絞められるように 絞められて

決断を避けることが、海へ潜ることなら
決断を迫ることは 圧力の波を煽ることなのか

半分は水の中に
半分は土の中に

半分の魂
半分の抜け殻
半分の、人生。

僕はどこへゆく
僕は何を食う

決められないから、波が答えを迫る。

僕は沈んでいこう
僕は僕で圧壊しよう

そして死体は、どこかへきっと流される。

ゆらりだらり
のらりくらり

残酷な夢を見る

2006年01月19日 13時45分49秒 | 駄文(詩とは呼べない)
僕が残酷ということはなく
夢の中の誰かが残酷ということもなく
とりたてて内容が残酷ということもない
けれど残酷な夢。

夢の中の僕は
現実とはまるで違って。
僕を取り囲む人たちも、
ここで見える背景のような人たちとはかなり違って
全ての人たちに、共有された世界があるかのような。
深層意識を、みなで共有しているかのような。

残酷な夢。
楽しい夢。
明るい夢。
無邪気な夢。
子供じみた夢。

遠い昔の記憶が混ざったものだろうか
特に身に覚えはない出来事たち
特別なにかを印象深く憶えているわけでもない

寝続けていると
どちらが夢なのかなんて
どうでもよくなる
きっと面白い方が夢だ
つまんない方が、僕の世界そのものだ

ふと気付くと
知人が一人居なくなっている
そういえば、「繋がって下さい」なんて言われたっけ
どういう意味だったのか。
そして居なくなっているというのは
今、現在進行形で、どういう意味を持つのか。

彼女もまた、何か残酷な夢を見たのだろうか
今もまた、残酷なうつつを彷徨っているのだろうか
僕はまた、その事に残酷さを感じているのだろうか

人が一人減れば、そのぶん僕の側にある可能性は減ってゆく
僕らは何か言葉を交わしたろうか
たぶん、ほとんど何も話していない

夢は残酷だ
夢見ることも残酷だ
だけど僕は手を伸ばす
君を掴みたくて

側にいて欲しいなんて言わない
僕はどうせ君が見えない
ただ、君がそこにいるのかどうか
確かめたかっただけなんだ

そして今もまた、確かめたいと思うことは
君にとっての暴力なんだろうか?

残酷な時が支配する
月日はただただ流れてゆく
君の顔はまだ知らない
僕はただ 世界の檻から手を伸ばす

世界は騒がしすぎる

2006年01月18日 19時07分59秒 | 駄文(詩とは呼べない)
僕は人と関わり過ぎている
もう少し真剣に自分について考えなおさねばならない。
自分の事だけを、ひとりで考え続けねばならない。

同じだけの時間を数えても、僕の鼓動が僕の時間を刻むなら
世界が発生するよりも前の記憶と
ぼくは1対1で向き合わねばならない。
世界の重さは僕の重さ。
世界中の物体が動きを失っても
僕の世界は僕の重さで死に近付く
永遠よりも優しい死を
だれよりもやさしい死を 僕のために

世界中の誰よりも
僕の死を愛するために

僕は僕を愛せない
ぼくは僕の死を愛することにしよう

透明なささやきのなかで
誰かが笑った。


ある友人の日記を読んで。

2006年01月14日 06時56分04秒 | Weblog
うーん、、、と唸ってしまうような
複雑な内容の悩みが長い時間をかけてうまくまとめられていた。

ただ、これほどしっかりと文章構成をまとめる力があるのに
根本的に知恵が足りていない事に驚いた。

同じ失敗を何度も繰り返してしまい、
そしてそのたびに後悔して悩む。
そしてそのたびに何がいけなかったのか、
自分は一体何がしたいのかを考える。

ある意味では、誰もが抱えている問題かもしれません。

誤解を恐れずに言います。

僕は、その問題の解決方法を知っています。
過去に、一度乗り越えた事があります。

ですが、僕はあなたにそのアドバイスをして良いのかどうか、
それを僕が勝手に判断して良いものかどうか、
非常に迷います。

もし、あなたが僕を友人と思うのであれば。
絶交を覚悟で僕の意見や、批判や、提案を話すことができます。
今の僕に言えるのはここまでです。

思い上がりだと思ってもらっても構いません。
そもそもが僕の誤読や錯覚である可能性もあるし
既にあなたが気付いている事を指摘するだけに終わるかもしれません。

僕は。

ある人からそれを提案された時、非常に迷いました。
けれどその人はとても穏やかな人で。
人生そのものに対する余裕が感じられたんです。

アドバイスを聞いた数時間後、僕は家に帰ろうとしていたのに、
間違った列車に乗ってしまいました。
たぶん、頭がうまく働いていなかったんだと思います。
その時、電車に乗っている僕は、とても怖かった。
地に足がついていないような、自分がそこに居ないような感覚にとらわれた。
現実を見ているはずなのに、まるで夢を見ているようでした。
妙に現実感を確かめたくなって、
列車が来たとき、ホームから線路に飛び降りようかと思いました。

だけど、運良くしないで済んだ。

僕がここに居るのは単なる偶然です。

まぁ、それだけの話なんですが。

問題は無いです。
あなたが今のままのあなたでいること。
君が今の君のままであること。
その事を、僕は別に責めようとは思わないし。
どちらかといえば、僕にはほとんど影響のないことのような気もするし、
もしかするとすごく大事な事なのかもしれない。

あなたの黒目に、光が宿ることを。
あなたの選択が、未来のあなたにとって良いものであることを。

ゆっくりとかゆったりとか、そんな言葉さえ怖くなる。

2006年01月14日 05時01分51秒 | 駄文(詩とは呼べない)
一人になるといつも自分の事を考える
たぶん、そうやって一人の時に自分を反省する癖のある人は
結構それなりにたくさんいて
誰もがそういう時の空気に対して
語りかけるほどの術をもたないというか
まるで言葉が僕らを襲っているかのように
僕らはいつも無力なんだと思う

そうやって押し寄せるどうしようもない波の形は
やっぱり人によってあれこれ複雑で
僕らは永遠に近い時を感じながら
短い時の中で迷ったり苦しんだりする

ときにはそれがどうしようもないほど強くやってきて
押し流されてしまいそうになるから
だから僕らは強くなりたいと
自然に願ってしまうのだろうか

メンヘラーな人はいけない人でしょうか
鬱なことは損なことでしょうか
弱いことは罪でしょうか

僕は答えが出ない
自信を持って自分に打ち克つことも
自分を維持するために努力することももう出来ない
僕はただ、この短い時間の中で
自堕落に時を刻むばかりだ

模範解答なんて聞き飽きた
正論なんて腐るほど知ってる
ルールの内側で暴れる事も
ルールの外側で不安になることも
もうそのほとんどが
僕の中で意味を持たない
僕に出来るのは、
僕が生きている狭い範囲の空間で
どうしようもない自分を自覚しながら
眠そうな目で世界を見ながら手を伸ばすだけだ

僕は人間を知っている
僕は人間になれないことを知っている
僕は人間の終わりを知っている
僕は僕の終わりを知っている

澱んだ街で腐敗していく人の声が
僕に最後の物語を延々と語り続ける
粘ついて耳から離れないその物語は
僕の中の残虐な本能が目を醒まして
生きるために人を殺し続ける物語。
プログラムされた本能に逆らうだけが理性の仕事なら
自殺を決意する僕は
いつだって理性的だ

本当は死にたいんじゃない
生きているのがあまりにもつらいだけだ
そしてまた、僕の心は
いつもこの体に収まらないで暴れる
宇宙飛行士のような気分になる
誰も届かないで場所で
僕だけの時間を生きてる
誰の声も聞こえないけど
最後の命運だけをいつも僕が握ってる

さみしい?
くるしい?
つめたい?

もうほとんどの感情が
僕の中で麻痺していくんだよ
それは確かに他者から刻印された周波数の音を奏でるけれど
決して他者に会えない事のしるしでもあるから
だから僕の中に眠る記号は
量子化雑音に混じって
ぎーあ、ぎーあと泣き叫ぶ

怖いんだよ。
誰も居ない世界が。。
だからきれいな声を聞きたいと願う

目を瞑っても、目を開いても君は居ない
僕はいつも誰にも会えない
踏み出す勇気が無いんじゃない
誰かが居ると、信じられないだけだ
話しかける言葉なら持ってる
相手に触れるための手だって生えてる
声を聞くための耳もついてる

「だけど確かめられない」

怖いんだよ
「誰も居ないって知る」のが
真実はいつも残酷で
すごいはやさで現実を思い出していく
もう僕は、この世界を思い出したくない
ずっと眠っていたいんだ

永く永く 遠い世界で
僕は広い宇宙の 外へ行く

冷たい感情を落ち着いてるとは言いたくない。

2006年01月11日 19時04分49秒 | 駄文(詩とは呼べない)
生命活動の基本は代謝にあって。
水を飲んでいる間は、まだ生きられそうな気がする。

最近、自分の力だけでは体温が上昇しないと思うことが増えた。
風呂に入ったり、暖房をつけたり、コタツに入ったりして
なんとか体温を維持している。
食事を取ると体温が少しだけ上昇する事があって
そういう時は少し嬉しいような、喜ばしいような、当たり前のような
奇妙で複雑な気持ちになる。
ただ、多くの場合、僕は寒さに震えていることが多いように思う。
そんな気がしているだけなのかもしれないけど、
僕は小さい頃から肌寒い気候の中で
自分の人間としての冷たさについてよく考えていた。

火曜日。
火のつく日にち。
火のつくような曜日。
あまり気持ちが高ぶる事もなく、
ある程度冷静にみんなを見ていた。
世界を見ていた。
LEDのような光が闇の中で四角く光る街で
移動ばかりしていたような一日。
背景としての世界は、速くなったり、遅くなったり。
僕は握り拳に力を入れるような事もなく、
あんのんとした一日をだらだらと過ごしていたようでもあり、
めまぐるしい刺激の中で答えを出せない事について延々と考えていたようでもあった。

ただ、ネットワークの広い人に何人か会ったけれども、
その中心で色々考えている人もやっぱり普通の人間で。
多くの人と関わっているから人間としての器がでかいとか、
そんな事には繋がらないのだなぁ、とか考えた。
分相応、分不相応という物差しで測るならば、
分相応に広い人はやっぱり周りをしっかり見ながら考えていたし、
分不相応に広い人は自分のネットワークについて悩んでいたようだ。
周りから見た自分を気にしすぎている癖に、周りが見れないとか。
まぁそんな人達がいっぱいいたけど
そういう特質はネットワークの小さい人にだってあるのだし
結局は一人の弱い人間だった。

引力の強い人や目の光りが強い人は居たけれど、
幸いにして僕の自殺を止められそうな人は居なかった。
少しだけ安心しながら、臆病な自分について考えた。
次に僕が、自分の事について語れるチャンスはいつなんだろう?
そんな事を考えながら。
嘘吐きのままの自分を思って薄寒く思う

やましさは信用を失墜させる
やまいは個体を蝕む
光の糸が繋がっている間は、僕は世界のことを時々考える。
ただ、それだけの事を、人は生きていると表現するんだろうか。

死ぬこともできず、
生きることもできないまま、
臆病な毎日が続く。
ネガティブやポジティブという言葉は段々と僕の中で意味を失っていく。

ガラス細工を壊したからと言って
強い鉄の液体が流れるわけじゃない。
赤さはしょせん赤いだけ。
僕は透明になろう。

誰がために鍵はあるのか?

2006年01月09日 05時48分41秒 | 駄文(詩とは呼べない)
鍵をかけられた心臓は弱っていく
しっかりと鍵をかけられた心臓は しっかりと弱っていく
それを君のせいにしても
僕のせいにしても
結局心の壁はほどけない闇で出来ている

だって、一生懸命叫んでも君の過去は変えられないじゃないか。

僕と話をして。
僕を困らせて。
僕を悩ませて。
僕を傷つけて。
僕を狂わせて。
僕を苦しめて。

だって、他に何をしたらいいのか、僕にはわからないじゃないか。
何も考えてないんじゃない、何も考えられないんだ。

君がいなくなってから、
僕の生活は恐ろしいほど楽になったよ。
毎日何もする事がない。
何をしても全然面白いとは感じなくなったけど
笑う事だけは学習したよ。
楽だからさ。
笑ってると楽だからさ。
別に生きてる実感なんて、
現実社会って名前のヤツは、要らないってさ。
あいつが欲しいのは金だけだってさ。

悪いな、俺、金なんかいらねぇわ。
女もいらねぇわ。
時間もいらねぇわ。

欲しいのは世界だけだな。
オマエの世界をくれよ。
オマエが見てる世界を俺にくれよ。
「今すぐ目の前のはにゃを殺すから」

人工知能を、人形にする部屋。

2006年01月05日 13時14分34秒 | 駄文(詩とは呼べない)
ロボットの君がめでる花はとても綺麗で、完成された美しさで
それを見ていると僕は、何の感情も湧いてこなくなる

せめて手に入れたいと思えるほど強欲になれるなら
それが花ではなく、人へと移り変わるのだろうか

ロボットの君が持つ、移り気な感情は
瞳がもう、ただの鏡にしか見えなくて
そのぎこちなくなめらかな手は
きっと36℃の温かさなのだろう

僕の体温が、冷たく残酷に下がっていく時
ロボットの君は 暖かく、やわらかく、とても人間らしい素肌へと。

ロボット。
固定されたプログラムで
変則的な答えを出せ

ロボット。
計算された感情で
素早く僕の、いいなりになれ。

ロボット。
どうしようもない僕らを踏み潰して
誰よりも上に立て。

だけど時々、ねじがきれる
そのねじを巻く為に
今日も人は舌をうごかす。

毒の空気に包まれて深呼吸

2006年01月05日 12時19分30秒 | 駄文(詩とは呼べない)
みんな、怪物を飼い慣らす方法を探しているのか?
何かが決壊しそうで怖いのか?

馬鹿らしいよ

全ての鎖が断ち切られたとしても
弱い犬が吼える
その生き様に
新しい首輪が填め込まれるだけだよ

犬小屋の中で自由を探すくらいなら
僕は世界の果てで眠り続けよう

モグラが一匹、海に迷い込んだ
カモノハシのように泳いで陸にあがろうとした

みんなみんな、海へ還っていく
だからいつも息苦しいんだ

みんなみんな、溺れながら泳いでる
だからいつも足掻いてるんだ

酸素で作ったシャボン玉が空へ上がって消えていく

ねぇ、シャボン玉は泳いでいるのかな?

くるくる回って 水に溶けて消えていくけど

あれは毒のように泳いでいるのかな?

僕は平気だよ
ずっとずっと沈んでいく
遠くの音がよくわからなくなっていくけれど
深く深く沈んでいく

人はね、下へ泳いで生まれるんだ
だから僕も、息が止まったその時は、
下へ泳いでみようと思う
遙か上空に光が翳っても
僕はそれに 騙されないようにしよう

下へ下へ
もっと深く
遠く遠く
もっと深く

つんぼの僕とか、僕のつんぼとか。

2006年01月01日 10時53分25秒 | 駄文(詩とは呼べない)
もしもこの世界から音が失われたのなら
そこに記号がしっかりと刻まれたままあったとしても
僕は言葉がわからなくなるだろう
残されただけの記号の羅列から
意味をしっかりと汲み取れるほど
僕の感性は磨き抜かれてはいない
音を誰かから教わらなくては
あるいは外部から波動が生じなくては
僕は自分自身で波打つことなど出来はしない

主観の存在を信じてる?
いや、僕は信じてはいない
だけどワガママにいこう

もしもこの世界から音が失われないままで
音がずっとこの世界に残されたままで
様々に響きあう今の状態を残したままで
僕の聴力だけが失われるならば。

つまりつんぼになるのなら。

僕は気が狂いそうな落胆をもって
自分自身に感動するだろう
どうしようもない絶望の中で
耳鳴りだけを聞き続けると、頭痛が予感するからだ。

mp3を聞いていると時々イライラする
そのイライラを、僕は忘れないようにしようと思う
スピーカーがアナログとして存在している以上、
音は確かにアナログであるとしても、
僕はあの、小刻みに震える、切なさを誘発するかのようにナチュラルな
女性にありがちな高周波の音を
聞けないいらだちに耐えながら与えられただけのメインの音を聞くのだから。

与えられた意味しか読み取らないつもりなら、
そもそも読者はテクストを読む必要がないようにすら思える
それが暴力的な思い込みで
オリジナルの意味を求めすぎる過呼吸によって行われる行為であったとしても。

切り捨てられ、打ち抜かれた単語に意味はない
すなわち孤独の世界には意味しかない。

僕の世界は。
僕の世界の中にしか意味をもたない。

社会から憐憫の目でみられ
恥を味わうことが快楽であるとしたら
もはや集団における意味は意味として成り立たず
好き勝手に解釈するだけの行為を意味と名付ける。

なのに僕は意味を 一人で 勝手に孤独の中で求める
だからその矛盾は行き場がいない
穴の開いていない世界
風の吹かない空気

そのことを恥ずかしいとは思わない
たぶん、どうしようもないだけだ
僕は単に、どうしようもない存在なのだと
僕が勝手に結論づける

だからいつも言っている
こんなもの、読んだってしょうがないよ、と。

テクストの快楽?
馬鹿馬鹿しいよ。
テキストにあるのは苦痛だけだろ。