台湾旅行記４日目(その３)-「天燈に願いを込めて」：新北市・平渓老街

Ping Shi Old Street, New Taipei City

さてさて、台湾滞在4日目、この日は元日でもあったのですが、ワタクシ達は新北市の平渓老街にやって来ました。
この日、平渓にやって来たのは大きな目的があったんですよ。


平渓老街を歩いていると「天燈(ランタン)」という文字をたくさん見かけます。
天燈（ランタン）の由来はいくつかの説がありますが、一番有力な説が「諸葛亮孔明が軍の情勢を伝えるために作った」というものなんですよ。


天燈が平渓で飛ばされるようになった由来の一説では、平渓一帯は辺鄙な山間部のため、交通が不便で開発も遅れていました。
海を渡り台湾へやってきた盗賊がこの地を襲うようになり、村人たちはしばしば避難せざるを得なくなりましたが、村の青年が村に残り、
盗賊を追い払った後、避難した村人たちに「村はもう安全で無事だ」ということを伝えるために、天燈を飛ばしていたそうです。
その後、盗賊が出現しなくなってからは、天燈を飛ばす風習は「幸福祈願」の象徴へと変化して、平渓一帯の儀式として残りました。


天燈にはいろんな色があるのですが、ワタクシ達は健康安全を祈願する赤色を選択いたしました。
油紙の天燈に願い事を書き、天燈がキレイに上空に上がって行くと願いが叶うそうです。
ワタクシ達は元日のこの日に、願いを込めた天燈を上げたくって平渓を訪れたんです。


平渓線の線路の上でいざスタンバイ。この写真は天燈屋さんのオジサンが手慣れた様子で撮影してくれました。
固形燃料に火をつけると、あっという間に天燈は大きく膨らんでまいりました。
さあ、無事に我が家の天燈は上空に飛んで行ってくれるでしょうか。
おお、よっちん氏が久々にブログに姿を見せましたな。


フワリフワリ…天燈は大空に舞いあがって行きました。「紋ちゃん長生き」の文字がよく見えます。


願いを込めた天燈はあっという間に空高く舞い上がって行きました。
ワタクシ達の願いは叶うかな。きっと叶うに違いない。そう思わずにはいられません。


ワタクシ達が帰る頃には、天燈をあげるためにドンドン人がやって来ていました。
この日は元日だからでしょうか。すごい数の人が平渓にやって来ておりました。
元日の日に願いを込めてお祈りするというのは、日本だけの習慣ではないのでしょうね。


ではでは、念願だった天燈も上げることが出来ましたので列車に乗って次の目的地に向かいましょうかね。

使用したカメラ：FUJIFILM X-T1


ローカル線というと車両に乗客がポツリポツリという印象がありますが
この日の平渓線は座席に座ることが出来ない人もいるほどの混雑ぶりでした。
これなら廃線になる心配もなさそうですね。


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