サウンドオブミュージック(626)
—————————【626】—————————————————
Sadly I must confess that I was not a bit ashamed
of myself at that moment, nor was I next morning
when I heard from eye-witnesses that Sister Agrosia
had been seen sitting on a chair outside my door with
a stick in her hand while the little turtle slept peacefully
on my chest.
——————————(訳)—————————————————
悲しいことに、私は告白しなければならないことがあり
ます.それは、シスター・アグロシアが驚いたその時で
も、全然私は悪びれていなかったということであります.
しかも、翌朝、目撃者により、シスター・アグロシアが
私の部屋のドアの外で、杖を手にもって椅子に座ってい
ると聞かされたときも、別段私は恥じ入ることもなく、
ちびすけのカメが私の胸の上でお休みになっていただけ
でありました.
サウンドオブミュージック(626):11月18日(金)open
サウンドオブミュージック(627):11月20日(日)open
サウンドオブミュージック(627)
—————————【627】—————————————————
At Pentecost I was still in bed.
“Sister, I would like to go to confession to-morrow,”
I said,
Kind Sister Agrosia went out to find a priest at the
next parish church. Soon she was back, excited and
triumphant:
——————————(訳)—————————————————
聖霊降誕祭の時も私はまだベッドから出られませんでし
た.
「シスター、私は明日、告解に出向きたいのです」、
そう言うと、
優しくもシスターアグロシアは隣の町の教区の教会
まで神父さんを探しに出かけて行きました.すぐに興奮
状態で意気揚々と戻って来ました:
.—————————⦅語彙⦆—————————————————
Pentecost:[péntikò:st](宗)5旬節、聖霊降誕祭、
ペンテコステ(Whitsunday)
復活祭のあとの第7日曜日
ユダヤ教では過ぎ越しの祝い(Passover)の後の
50日目の収穫祭
Agrosia:シスター・アグロシアは何度も登場しています
が、英検やその他の試験準備の方のために、一
言.もしも面接で、この名前の音読を求められ
たら、アグロウジアと音読して下さい.一般に
sの正式な音価は、母音に挟まれると濁ってz
になります.ia で終わる単語のアクセント位置
はその前の音節に置かれるのが普通ですので
[agróuziə]となります.ここでは日本人の耳に
抵抗なく受け入れられる読みにしました.
triumphant:(形) 勝利を収めた、成功した
make a triumphant return / 凱旋する
② 勝ち誇った、意気揚々とした
with a triumphant smile
得意満面の笑みを浮かべて
excited:(形) 興奮気味で
—————————≪文法≫——————————————————
Soon she was back, excited and triumphant.
すぐに彼女は興奮気味に意気揚々として戻ってきました.
文型はshe was back でS+V+C という基本形に
excited and triumphant.が付加された形です.
戻ってきた結果 excited and triumphant.という状態だっ
たと言っています.これも一種の補語です.一種と
いうのは「結果補語」と呼ばれるものです.
戻って来て~という状態だった、という言い回しです.
文型はS+V+Cのままです.というのは、この場合、
she was backは後に付加する結果補語がCのポストに
就任するためbe back を以てひとつのVと見なされる
からです.どこまで行ってもS+V+C+C とはならず、
理屈屋が抵抗できないような仕組みになっています.