さすらいの青春(645)
𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼
———————【645】——————————
Mais à peine avait-elle poussé la porte
que, d'un coup de casquette si violent
qu'il fit ronfler l'air, un individu surgissant
de l'obscurité profonde éteignit la chandelle,
abattit du même coup la bonne femme et
s'enfuit à toutes jambes, tandis que les
poules et les coqs affolés menaient un
tapage infernal.
————————(訳)————————————
しかしドルーシュのおかみさんが扉を押し開け
るや否や、暗闇の中から一人の男が突如現れ出て
帽子を使って、空気が唸るほど激しい一撃で、ろ
うそくの灯りを消してしまった.さらに同じ一撃
でおかみさんにも一撃を加え、一目散に逃げ去っ
た.その一方では気も狂わんばかりの雄鶏や雌鶏
が、地獄絵図さながらに大騒ぎを繰り広げていた.
..———————⦅語句⦆———————————
à peine...que + 直説法:~するや否や;
〚文頭に置かれると多くは主語と動詞が倒置〛
poussé:(p.passé) < pousser (他) 押す
d'un coup de:一撃で
casquette:(f) (ひさしのある)帽子、ハンチング、
制帽
si violent... que ~:あまりにも激しいため~
ronfler:(自) ❶いびきをかく、
❷(物が)うなり音をあげる
il fit ronfler l'air:空気を唸らせる
individu:[アンディヴィデュ](m) ❶個人、❷男、やつ、
surgissant:(p.pré) < surgir (自)
surgir:(自) (ふいに)立ち現れる、浮かび出る
obscurité:[オプスキュリテ](f) 暗さ、闇
profond, e:(形) 深い
éteignit:(直単過/3単)〚g 出没型〛
< éteindre (他) ~を消す
chandelle:(f) (昔の)ろうそく
昔のろうそく:獣脂(suif)製のもの
今のろうそく:ろう製のbougie がふつう
abattit:(直単過/3単) < abattre (他)
abattre:(他) 打ち倒す、
du même coup:同じ攻撃で
s'enfuit:(直単過/3単) < s'enfuir (pr)
s'enfuir:(pr) 逃げる、逃げ去る
à toutes jambes:一目散に、全速力で
tandis que:❶【同時】~する間に、している時に.
❷【対立】~であるのに、に反して、
しかるに、一方
affolé, e:(形) 気も狂わんばかりの、
逆上した、夢中の、
< affoler (他) ❶逆上させる、狂乱させる;
❷怖がらせる、不安がらせる
menaient:(直半過/3複) < mener (他)
mener:(他) (戦闘、活動、騒ぎなど)を繰り広げる;
mener tapage / 大騒ぎする
tapage:(m) 大騒ぎ、
infernal, e:[アンフェルナル](形) 地獄の、悪魔のような
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