もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

1722番:ハリエット嬢(1)いまだハリエット嬢にアクセスがありますので復活させます.

2022-12-05 14:56:56 | 日記


Maupassant

Miss Harriet(1)

          
                    MISS HARRIET 

                       A Madame....


————————————【1】—————————————————

  Nous  étions  sept  dans  le  break,  quatre  femmes
et  trois  hommes,  dont  un  sur  le  siège  à côté du
cocher,  et  nous montions,  au  pas  des  chevaux,  la
grande  côte où serpentait la route. 


————————————《訳》—————————————————

           ハリエット嬢  
                      某夫人に捧ぐ

私たちは7人、四輪馬車に乗っていました.女4人、
男3人でした.その1人は御者台で御者の真横にいました.
並足で進む馬車で私たちはつづら折れの道になっている
丘陵を登って行きました.
   

———————————〘語句〙—————————————————

break (m)[ブレク][brɛk] [米]❶ ステーションワゴン(1950年)
  (この物語当時にはまだありませんでした.ここでは❷の馬車)
       ❷ (御者席の高い)大型4輪馬車      
siège (m) 御者台   
cocher (m) 御者     
montions (半過去1複)<monter (自)  登る、上る
    (他)登る  monter une côte / 坂道を登る
côte (f) ❶丘陵、斜面、葡萄畑のある丘陵   ❷坂道 ❸沿岸、海岸
au pas  並足で

 

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1721番:「荷車」(18)(フィリップ短篇集より)

2022-12-05 14:28:39 | 日記

前回学習(17)は学習番号:1289番


「荷 車」(18)(フィリップ短編集より)

    LA  CHARRETTE

  
——————————【18】—————————————————

  On  le  voyait  partout.  Il  s'approcha  de  la  charette 
et  la  renifla d'abord,  puis  il  les  regarda  tous  les  six 
et  poussa  un  petit  aboiement  d'ami.   


.——————————(訳)——————————————————

  その犬は、町のいたるところに現れた.そいつは荷車に
近づいてきて、まずこの荷車の臭いをくんくんと嗅いだ.
次に、そいつは6人の子を全員眺めた.そして小さく友情
の吠え声をあげた.  
 

.—————————《単語等》—————————————————
           
renifla:(単純過去3単) <renifler (自) 鼻をくんくんいわせる、
                              (他)嗅ぐ
d'abord:まず、まず第一に    
poussa:(単純過去3単) <pousser [プッセ](他) 押す 
    攻撃する;(攻撃を) しかける 
        (声などを) 発する
    pousser un cri 叫び声をあげる  
aboiement:(m) 犬の吠え声


.—————————≪仏文解釈≫—————————————————

On le voyait partout.:on は人々一般、ここでは町の人たち.le は
  voir は「見かける」.その前の le はvoir の直接目的補語で、
  「犬」のことです.「人々はその犬を町のいたるところで
  見かけた」と言っています.
Il s'approcha de la charette:その犬が荷車に近づいてきた. 
    approcher は(自) 近づく、どこに近づくかと言えば、de ~ に
  近づく.ただし、approcher には(他) 「近づける」という意味
  もあるので、紛れをさけるため、s'approch de ~ とします.
  これなら、誤解されず「~に近づく」となります.
    s'approcha は単純過去3単;語尾a は-er 動詞の単純過去3単.
et la renifla d'abord:そして、まずくんくんと荷車の臭いを嗅いだ.
  la は荷車;主語はil (le chien=犬)
puis il les regarda tous les six:それから犬は6人全員を見た.
  この「見た」というのはregarda で不定詞はregarder (注意して
  見る); 先に出たvoir は「見える」で  regarder が[意識して]
    「見る」:regard (m) には「視線」「目つき」という意味があり
  ます.  
et poussa un petit aboiement d'ami:そして、すこし友情の吠え声を
   あげた.     

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1720番:スガンさんの山羊(18)

2022-12-05 14:25:55 | 日記

前回(17)の学習は1577番です.


スガンさんの山羊(18)


—————————【18】—————————————————————
        
——Pécaïre !*¹   Pauvre Renaude !...Ça ne fait rien*², mon-
sieur  Seguin, laissez-moi  aller dans la montagne.  
——Bonté divine !...*³ dit  M. Seguin ;  mais qu'est-ce  qu'on
leur*⁴ fait donc à mes chèvrës ?   Encore une *⁵ que le loup  va 
me manger ...Eh bien, non ...je te sauverai malgré toi ..
 

——————————(訳)—————————————————————
          
——まあ、お可哀そうに!お気の毒なルノードさん!
 でもスガンの旦那様、構いませんわ.山の中に行かせて
 下さいな.
——やれやれ!...とスガンさんは言いました.それにして
 も、私の山羊たちは、いったいどうなっているんだろう?
  またもや、狼が私の山羊を1匹食べることになるなんて...
  よし、そうはさせないぞ.あんたには不本意乍ら、私は
 救ってあげよう.

 
——————————《語句》—————————————————————
            
sauverai (単純未来) <  sauver (他) 救う、助ける
*¹   Pécaïre ! [発音ペカイール] 南フランスで用いられる
  言葉で、同情を表す間投詞「まあ、可哀想に」
*²  Ça ne fait rien  一向に構いません
*³   Bonté divine ! (プロヴァンス語)  Bounta de Dieu ! 
    を訳した間投詞.「やれやれ、情けないことだ」    
*⁴  qu'est-ce qu'on leur fait donc:直訳すると
(一体、人は彼女たちに何をしようというのか).この
後にくる  à mes chèvrës は leur を補足して明確にした
もの.
*⁵ une : une chèvre     Encore une que le loup va  
   me manger.  このencore は、「また」という意味.
  述語動詞がなく、une (chèvre) が単独(que以下の
  修飾文はありますが)でポツンと一軒家になってい
  ます.ここは、il y a とかvoila を補ってみると、わ
  かりやすいでしょう.    
   Il y a encore une chèvre que le loup va me manger.
  またもや狼が私から食べようとする一匹の山羊が
  いる. 
   尚、「私を食べる」のではなく「私の羊を食べる」
  となります.
   狼が食べるのは、関係代名詞の先行詞、une chèvre
   です.食べるのは狼、食べられる側は「私」そして
 「山羊」.「私」は所有する山羊が食べられることに
 なります.この場合の「私」me は 間接目的補語
 ですが、文法的には奪格 と呼ばれるもので、「~から」
 ここでは「私から」と訳します. 

 

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1719番:悪童物語(6)

2022-12-05 14:10:48 | 日記

 
悪童物語(トーマ)
Lausbubengeschichten (Ludwig Thoma)

     
悪童物語(6)


 ———————————【6】————————————————

  Wir haben Lunge mit Knödel*¹ gegessen, und meine
Mutter hat es ihm gesagt.
  
   
———————————(訳)————————————————

ぼくたちはホルモン焼きと団子を食べていたので、
母は彼にそう答えました.  

 

———————————《語彙》————————————————
             
die Lunge:(弱n) 肺、ここでは牛の内蔵、ホルモン 
der Knödel:(同尾) 団子
*) Lunge mit Knödel:団子、このLunge は子牛の
   肺ではないかと解説する本もありますが
   はっきりとは述べられていません.
gegessen:(過去分詞) <esssen (自/他) 食べる、~⁴を食べる

 

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1718番:悪童物語(1~5)

2022-12-05 14:03:31 | 日記

既習ですが、このあと(6)の記事を投稿するので再掲しました.


  悪童物語(トーマ)
  Lausbubengeschichten (Ludwig Thoma)


悪童物語(1)


 ———————————【1】———————————————————

                Der vornehme Knabe

  Zum  Scheckbauern  ist  im  Sommer  eine  Familie  ge-
kommen.  Die  war  sehr vornehm,  und  sie  ist  aus  Preu-
ßen  gewesen.
 Wie  ihr  Gepäck  gekommen ist,  war  ich  auf der Bahn*,
und der Stationsdiener hat gesagt,  es  ist  lauter  Juchtenleder,
die  müssen  viel  Gerstl  haben.


———————————(訳)————————————————————

                  良家の少年

  百姓のシェックさんのところに、この夏、ある一家がやって
来た.一家は上品な人たちで、プロイセンから来たのでした.
  彼らの荷物が到着したとき、ぼくは駅に行っていました.
駅員が言うには、荷物はみんなロシア革ばかりで、この人たち
は大金持ちに違いないとのことだった.


———————————《語彙》———————————————————
                 
Zum Scheckbauern:zum Bauern Scheck.
    (百姓のシェック家のところへ)  
    名詞 der Bauer は混合
    変化または弱変化をする.
der Scheck:(s式) 小切手;ここでは人名で、シェック家の人々.
der Bauer:(弱n) 農民、農夫        
vornehm:(形) ❶上品な、気品のある; ❷上流階級の
       ❸気高い        
das Gepäck:(単数ノミ) 手荷物、(旅行用)荷物
wie:~したときに(=als)      
der Stationsdiener:(同尾式) [古い表現] 駅員、駅夫
                [今は]  der Stationsbeamte(r)     
lauter:(形) ❶純粋な; 
      ❷[付加用法] まったくの、ただ…ばかり、  
Juchtenleder:(男)(中) ロシア革         
Gerstl:[方言] Geld 


———————————《註釈語彙》———————————————————

*) auf der Bahn:auf dem Bahnhof = 駅で、駅に(いる)
         ㊟A格は  auf den Bahnhof = 駅へ、 
           auf den Bahnhof gehen 駅へ行く

      
悪童物語(トーマ)
Lausbubengeschichten (Ludwig Thoma)


悪童物語(2)


 ———————————【2】———————————————————

                Der vornehme Knabe

  Und meine Mutter hat gesagt,  es sind*  feine Leute,
und du mußt sie immer grüßen,  Ludwig. 
  Er* hat einen weißen Bart gehabt,  und seine Stiefel
haben laut geknarrzt. 

 

———————————(訳)————————————————————
             
 そしてぼくの母はこう言った、あれはよく出来た
人たちだから、ルードヴィッヒ、お前はいつもちゃ
んと挨拶しないといけないよ. 
  主人は白い髭を生やしており、その長靴はきゅっ
きゅっと大きな音をたてていました.


———————————《語彙》———————————————————
                              
*es sind:「それは~である」と紹介する場合に、性・数
   に関係なく、中性形es を用いることができる.
   動詞は述語名詞と一致する.
      Leute = 3複 → sind (sein)
feine:(強女1格) <fein (形) 良家の、品のいい    
der Bart:(変E) ひげ
*er:この代名詞が受けている名詞は見当たりません.文
   の流れから推測すると、やって来た一家の主人と
   いうことになる.ちなみに「主人」はドイツ語で
   der Mann (変ER) 一応「主人」と訳しておきまし
   た.                         
der Stiefel:(同尾式) 長靴                        
laut:(形、副) 大きな、騒がしい
geknarrzt:(過去分詞) <knarrzen = knarren 
       (自) ぎいぎい音を立てる、きしむ 

 

——————————————————————————————

  
悪童物語(トーマ)
Lausbubengeschichten (Ludwig Thoma)


悪童物語(3)


 ———————————【3】———————————————————

  Sie hat immer Handschuhe angehabt, und wenn  es
wo  naß war auf dem Boden, hat sie huh !  geschrien
und hat ihr Kleid aufgehoben.


———————————(訳)————————————————————

 奥様のほうは、いつも手袋をしていて、地面がどこか
ぬかるんでいれば、「あらまあ」と叫んで、服の裾をたく
し上げるのでした.


———————————《語彙》———————————————————
     
sie:前回のer と同様、初めて出てくるので sie の指すものが不明
  なのですが、話の流れからは、「奥様」を言っていることにな
  ります.つまり、die Frau.
    ——質問:いきなり、sie やer を使ってもいいのか?
    ——答え:いきなりsie やerが出てくる歌謡曲の歌詞はいくら
       でもあります.小説だって、そういう書きおこしが
       あっても全然おかしくありません.
    ——質問:先に名前が紹介されて、それからsie だのer だのが
       来るのが自然だと思うのですが.
    ——答え:そうですか.では夏目漱石の『吾輩は猫である』の
       主人公には名前がなかったはずですが、どうします?
  ——質問:どんな出だしですか?
  ——答え:Ich bin eine Katze.  Meinen Name habe ich noch nicht.
    ——質問:はいはい、人称代名詞が名前に先行する例はもうわ
       かりました.OK!ところで、ドイツ語では、職業
       には冠詞をつかわないのでは?
  ——答え:ネコは職業じゃないので!
  ——質問:でも身分ですよね?
  ——答え:そんな身分の人間はいません.夏目漱石じゃないけ
       ど、「Ich bin eine Katze.」のタイトルの本はたくさん
       出ていますよ.
der Handschuh:(e式)  手袋; ein Paar Handschue  一組の手袋     
naß:(旧正書法) <nass (形) 濡れた、湿った        
der Boden:(変同尾) 土地、地面、床
aufgehoben (過去分詞) <auf/heben (他) (A格を) 持ち上げる
 

—————————————————————————————

      
悪童物語(トーマ)
Lausbubengeschichten (Ludwig Thoma)

     
悪童物語(4)


 ———————————【4】————————————————

  Wie  sie den ersten Tag*¹ da waren,  sind sie im Dorf
herumgegangen*².   Er hat  die Häuser  angeschaut und
ist stehen geblieben.  Da*³ habe ich gehört,  wie  er  ge-
sagt hat:„Ich möchte  nur  wissen,  von  was  diese
Leute leben.“
 

———————————(訳)————————————————

 初日、ここに来たときから、彼らは村を歩き回りました.
主人は家々を眺めて立ち止まった.その時、ぼくはこの男
が言っているのを聞いた、「この人たちは何を生活の糧と
しているのか、知りたいものだ.」
 

———————————《語彙》————————————————
     
*1) den ersten Tag:名詞4格形による副詞化;「初日に」
*2) herumgegangen:(過去分詞) 
    <herum/gehen (自) (あてどなく)あちこち歩き回る
          im Garten herumgehen  庭をあちこち歩き回る
*3) da:その時、そこで

 

—————————————————————————————

    
悪童物語(トーマ)
Lausbubengeschichten (Ludwig Thoma)

     
悪童物語(5)


 ——————————【5】————————————————

  Bei uns sind sie am Abend vorbei,*¹   wie wir gerade
gegessen haben.  Meine Mutter hat gegrüßt*²  und Änn-
chen*³ auch.  Da ist er hergekommen*⁴ mit seiner Frau 
und hat gefragt:„Was essen Sie da*⁵ ?“

   
———————————(訳)————————————————

 夕方のこと、ぼくたちがちょうど食事をしていると、彼等
が通りかかりました.ぼくの母が挨拶、そしてアンナちゃん
も挨拶をした.そしたら男のほうが奥方を連れて近寄ってき
て聞いたのだ.「それは何を召し上がっているの?」 

 

———————————《語彙》————————————————
     
*1) Bei uns sind sie am Abend vorbei:
        Bei uns sind sie ...vorbeigekommen
       「彼等は私たちのそばを...通りかかった」.
    bei jm. vorbeikommen には「ある人のところ立ち寄る」
    という意味があるが、ここでは「そばを通り過ぎる」 
*2) gegrüßt:(過去分詞) <grüßen (4格人に) 挨拶をする
        ここでは目的語がないので自動詞扱い.ただし辞書
    には自動詞の項目はない.(あっても別の意味).
*3) Ännchen:Anna、もしくはAnne の縮小形.愛称として
    呼ばれる.
*4) hergekommen:(過去分詞) <her/kommen (自/s) こちらへ来る、
     近寄る.
*5) da:そこで、

 

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