ロビンソン・クルーソー(6)
前回までの学習分
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I was born in the year 1632, in the city of York,
of a good family, tho' not of that country, my
father being a foreigner of Bremen, who settled
first at Hull : He got a good estate by mer-
chandise,
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ヾ(@^▽^@)ノ
わーい、たくさん学習したよ~!
では今回学習する分をどうぞ!
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and leaving off his trade, lived afterward
at York, from whence he had married
my mother,
そして事業はやめて、後ヨーク市に移り住んだ.
そこで結婚したのが私の母だった.
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長すぎましたか? そんなこといわず、がんばりましょうよ.
and leaving off his trade:
「そして貿易業務を離れると」
lived afterward at York:
「(父は)のちに(ハルから)ヨーク市で暮らしました」
from whence he had married my mother,
「 ヨーク市から私の母となる人を娶りました.」
————(解説)——————————————————
from whence は文法的には関係副詞なのですが
そんな言葉を発すると、みなさん、逃げていくでしょう.
なので、ここは副詞としておきます.
意味は「そこで」、「そこから」
「そこ」とおいのはこの場合、ヨーク市ですから
ヨーク市を代入して
from whence he had married my mother,
「 そのヨーク市で、父は私の母となる人と結婚したのでした.」
———(質問コーナー)——————————————————
——— その関係副詞とかいう from whence を説明しろ!
——— よかろう友よ.
本来 whence に from の意味が入っていたのです.
それが from whence と、副詞的に用いられるように
なったというわけです.
関係副詞というのは、whence が from where という
意味なので、たとえば
She lives in Osaka from where I came.
彼女は私の出身地の大阪に住んでいます.
この from where が whence のことですから
She lives in Osaka whence I came.
彼女は私の出身地の大阪に住んでいます.
また from which の置き換えとして理解しておいても
いいと思います.
the town from which he came. / 彼がもといた場所
= the tow whence he came. / 彼がもといた場所
whence そのものはもう古い英語です.なにしろエリザベス女王
の次、えーとジェームズ1世…待って、確認する、
はい、調べました.ジェームズ1世はたくさんいるので、
書くのを取り下げます.まあ、言いたいことは
この小説は、古いから、ときどき、こういう表現が出てきます.
そういえば、時代劇を見て日本語を学んだ外国人が
「拙者」「おぬし」と言っている場面を見て、笑ってしまいました.
古い英語が出てきたら、そのつど、注意させていただきます.