サウンドオブミュージック(633)
—————————【633】—————————————————
Father commenced questioning me in Latin:“Have you
done this or have you done that ? ” and I, wanting to
answer, “I have, or “I have not,”just said:“Habeo—
Non habeo”; which was definitely not correct Latin, but
accepted by God in His representative.
——————————(訳)—————————————————
さらに私に質問がラテン語で続きました.「汝、これ
をなしたるや否や?」、実は私は、「しました」とか「し
ませんでした」のように答えたかったのですが、ただ
こう言いました:「ハベオー、ノン ハベオー」;それは
絶対に正しくないラテン語でしたが、それは代理人を通
して神に受け入れられました.
..—————————⦅語彙⦆—————————————————
habeo:[ハベオー] 「私は持つ」(1人称単数) (ラテン語)
non habeo:[ノン ハベオー] 「私は持たない」(同上の否定形)
representative:代理人、つまりここでは神父.
in:(前置詞) ~の形で、~の状態で、~として、
in His representative / 神の代理人という形で
That was accepted by God in His representative.
それは神の代理人という形で神が嘉(よみ)しました.
—————————≪文法≫——————————————————
この私小説ではしばしばラテン語が出てきます.
habeo:[ハベオー] 「私は持つ」は覚えておいてもよい
ラテン語かも知れません.尚、ラテン語では代表さ
せるときは1人称単数形(私)を用います.
habeo:[ハベオー] 「我は持つ」.......habemus:[ハベームス]「我々は持つ」
habes:[ハベース] 「汝は持つ」.......habetis:[ハベーティス]「汝らは持つ」
habet:[ハベート] 「彼は持つ」.......habent:[ハベント]「彼らは持つ」
これによると、“Habeo—Non habeo” は正しい活用のようです.
否定語の non は否定する語の直前に置くことになっていますから
マリアの発話は正しいラテン語だったということになります.