さっぷいさっぷい外語学院(生徒:ゴタ、張るカイロさん)

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

1714番:さすらいの青春(235)

2022-12-02 09:20:08 | 日記


𝓛𝓮 𝓖𝓻𝓪𝓷𝓭 𝓜𝓮𝓪𝓾𝓵𝓷𝓮𝓼
  
さすらいの青春(235)

 
—————————【235】————————————————

L'orsqu'il  fit  tout  à  fait   noir,   Meaulnes  songea 
soudain,   avec  un  serrement  de  cœur,  à  la  salle
à  manger  de  Sainte-Agathe,   où  nous  devions,  à
cette  heure,   être  tous  réunis.   Puis  la  colère  le
prit; puis  l'orgueil,  et  la  joie  profonde  de  s'être 
ainsi  évadé,  sans  l'avoir  voulu...  


——————————(訳)—————————————————

 夜の帷が降りて辺りが完全に暗くなったとき、モーヌ
は突如、心を痛めながら、サント=アガットの食堂のこ
とを思った.そこでは、この時間は一家団欒のはずであ
った.それから怒りがこみあげてきた:それから自尊心
が湧いた.こうして脱走してきたことに深い喜びが、望
みもせずに湧きあがったのだった.


..—————————⦅語句》—————————————————
            
tout à fait:(副句) すっかり、まったく 
soudain:(副) 突然     
serrement:(m) 握りしめること、引き締めること
     serrement de cœur / 胸の張り裂けるような思い
       心痛、悲嘆
cœur:(m) 心臓、心、中心
   フランス語を独習されている人はœ の文字に
   驚かれたかも知れません.これはo とe が合体
   しただけなので、辞書はcoeur として引いてくだ
   されば大丈夫ですし、書くときもくっつけても
   分けても大丈夫です.この文字がワープロ上に
   ない場合は、oeと分けて打って下さい.      
réunis:(過去分詞、複数) <réunir (他) 
    ひとつにまとまる、集める、招集する、  
colère:(f) 怒り、腹立ち、かんしゃく  
prit:(単純過去3単) <prender (他) (感情が) 襲いかかる
    捕らえる、降りかかる
    La peur le prit soudain. / 恐怖が不意に彼を襲った.      
orgueil:(m) ① 思い上がり、高慢、傲慢さ、
    ❷ 誇り、自尊心      
s'être:se は後続のévadé に帰属する再帰代名詞で、一方 
      s'évader は「逃走する」「脱走する」という意味の
   代名動詞.         
évadé:(過去分詞)<évader 辞書不掲載.おそらくこの語
   は代名動詞としてだけで用いるのだと思います.
   本文 de s'être ainsi évadé は、意味は「こうして
   脱走してきた(という喜び).文法的には、
   完了不定詞で、de によって先行する joie を形容
   する.
    つまり、la joie profonde de s'être ainsi évadé は、
   「こうして脱走してきたという深い喜び」
   
   ついでに申しますと、その喜びがどうしたかと
   いうと le prit. (モーヌを襲った)この言葉は先行  
      の colère だけでなくl'orgueil を、そしてこのla joie 
    profondeを主語に持つ述部.3人の主人を育てた
   乳母のような存在である. 

       以上です.

———質問いいですか?
———はい、どうぞ.
——— œ がなんで合体したのだ?
———よくわからないのですがœ のあとにはur と綴る
    語が来るみたいですよ.cœur (心)、sœur (妹) etc. 

 

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1713番:アルト・ハイデルベルク(176)

2022-12-02 09:16:30 | 日記


アルト・ハイデルベルク(176)
𝕬𝖑𝖙 𝕳𝖊𝖎𝖉𝖊𝖑𝖇𝖊𝖗𝖌


——————————【176】———————————————


—————————   Vierter Akt    ———————————

Zwei Jahre später.  Das Zimmer des Fürsten Karl Heinrich
im Schloss zu Karlsburg,  dunkel vornehm,  einfach.  Ein
großer Schreibtisch mit elektrischer Arbeitslampe,  Regale 
mit Büchern etc. 


——————————— (訳) —————————————

                       第四幕

2年後、カールスブルク城の大公カール・ハインリヒの
執務室.暗く簡素であるが品のいい部屋.電気スタンド
が置いてある大きな事務机.本などが並んだ棚.


———————————《語彙》——————————————
                  
Fürsten:(G格単数)<der Fürst (弱en) 大公、
    領邦君主、君侯、            
vornehm:(形) 高貴な、上品な、エレガントな、
    洗練された; ② 上流の、高級な       
einfach:(形) 簡素な、質素な       
der Schreibtisch:(E型) 事務机  
Arbeitslampe:(辞書不掲載) 直訳は「作業ランプ」です
     が本文はelektrischer Arbeitslampeとなっていま
     すので「電気スタンド」と訳しておきます.
das Regal:(E型) 棚      


———————————≪感想≫————————————————

この段の学習は名詞の羅列なので、難易度ゼロ
(脳みそ発動要請なし)ですがdunkel という形容詞
が出てきました.実はこの形容詞で、この物語の最
初の場面に戻ったという暗示が与えられています.

 

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1712番:サウンドオブミュージック(627)

2022-12-02 09:13:34 | 日記


サウンドオブミュージック(627)


—————————【627】—————————————————

At Pentecost I was still in bed.
 “Sister, I would like to go to confession to-morrow,”
I said,
  Kind Sister Agrosia went out to find a priest at the
next parish church.  Soon she was back, excited and 
triumphant:


——————————(訳)—————————————————

聖霊降誕祭の時も私はまだベッドから出られませんでし
た.
 「シスター、私は明日、告解に出向きたいのです」、
そう言うと、
 優しくもシスターアグロシアは隣の町の教区の教会
まで神父さんを探しに出かけて行きました.すぐに興奮
状態で意気揚々と戻って来ました: 

 

.—————————⦅語彙⦆—————————————————
          
Pentecost:[péntikò:st](宗)5旬節、聖霊降誕祭、
    ペンテコステ(Whitsunday)
        復活祭のあとの第7日曜日
        ユダヤ教では過ぎ越しの祝い(Passover)の後の
    50日目の収穫祭
Agrosia:シスター・アグロシアは何度も登場しています
    が、英検やその他の試験準備の方のために、一
    言.もしも面接で、この名前の音読を求められ
    たら、アグロウジアと音読して下さい.一般に
    sの正式な音価は、母音に挟まれると濁ってz
    になります.ia で終わる単語のアクセント位置
    はその前の音節に置かれるのが普通ですので
    [agróuziə]となります.ここでは日本人の耳に
    抵抗なく受け入れられる読みにしました.     
triumphant:(形) 勝利を収めた、成功した
    make a triumphant return / 凱旋する
    ② 勝ち誇った、意気揚々とした
    with a triumphant smile  
    得意満面の笑みを浮かべて    
excited:(形) 興奮気味で 


—————————≪文法≫——————————————————

Soon she was back, excited and triumphant.
すぐに彼女は興奮気味に意気揚々として戻ってきました.

文型はshe was back でS+V+C  という基本形に
 excited and triumphant.が付加された形です.
戻ってきた結果   excited and triumphant.という状態だっ
たと言っています.これも一種の補語です.一種と
いうのは「結果補語」と呼ばれるものです.
戻って来て~という状態だった、という言い回しです.
文型はS+V+Cのままです.というのは、この場合、
she was backは後に付加する結果補語がCのポストに
就任するためbe back を以てひとつのVと見なされる
からです.どこまで行ってもS+V+C+C とはならず、
理屈屋が抵抗できないような仕組みになっています. 

 

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