もぐりの語学教室+修行が辛くお寺を逃走した元僧侶見習の仏教セミナー

ご一緒に学習を!
私は先生ではありません.間違いだらけかと思います.
ご容赦下さい.

3342番:ペルル嬢(90)

2024-01-31 14:12:08 | 日記


ペルル嬢(90)
モーパッサン作品集より
Mademoiselle Perle
Maupassant


———————————【90】—————————————————
   
 Quand  on  commença  à  descendre  par  l'escalier  
tournant  creusé  dans  la  murailler,  j'eus  peur,  
vraiment. Il  me  sembla  qu'on  marchait  derrière  
moi; qu'on  allait  me  saisir  par  les  épaules  et  
m'emporter; et  j'eus  envie  de  retourner; mais
comme  il  fallait  retraverser  tout  le  jardin,  je 
n'osai  pas.   

  
————————————(訳)—————————————————

 城壁の中を穿つようにして作られた螺旋階段を降り始
めたときは、実にぞっとしました.私は誰かが背後から、
つけて来ているんじゃないかと疑心暗鬼になっていまし
た.今にも誰かが私の両肩を引っ掴んで連れて行こうと
しちぇいるんじゃないかと震えていました.かと言って
もう一度ひとりで庭を横切って家に戻る勇気もありませ
んでした.

  
 
————————————《語句》————————————————
  
creusé:(p.passé) 城壁を穿って作られた
    <creuser (他) ❶掘る、穿つ、
    ❷窪ませる     
muraille:[ミュラーユ](f) 城壁、外壁
eus:(1単単純過去) < avoir  
peur:(f) ❶恐れ、恐怖; ❷心配、不安
  avoir peur / 恐怖を感じる、恐い  
vraiment:(副) 実に
Il me sembla que ~:私には~と思われた (3単半過去)
  que以下は確実性が高いとき:直説法または条件法
                    低いとき:接続法

 

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3341番:ボヴァリー夫人(2)

2024-01-31 13:57:12 | 日記


Gustave Flabert
Madam Bovary
ボヴァリー夫人


ボヴァリー夫人(2)


———————————【2】—————————————————

  Le  Proviseur  nous  fit  signe  de  nous  rasseoir;
puis,  se  tournant  vers  le  maître  d'études:
  ——Monsieur  Roger,  lui  dit-il  à  demi-voix,  voici
un  élève  que  je  vous  recommande,  il  entre  en
cinquième. Si  son  travail  et  sa  conduite  sont  méri-
toires,  il  passera  dans  les  grands,  où  l'appelle  son
âge.  

 


.———————————(訳)—————————————————

 校長先生は私たちにまた座るよう合図して、それから
自習時間の先生のほうに向きを変えて、低い声で言うの
でした.
 「ロジェ先生、私が推挙した生徒さんをお連れしまし
たよ.彼は2年生に転入です.もし学業、素行共に賞賛
に値するなら、彼の年齢に応じた上級クラスに上げてや
りましょう.

 

————————————《語句》————————————————
        
faire signe à qn de + 不定詞:~に…するよう合図する
rasseoir:(他) ❶再び座らせる;❷据え直す、置き直す
se rasseoir:(pr) 再び座る       
à demi-voix:(旧表現)小声で、低い声で
      今は à mi-voix が普通に用いられる 
     フローベール(1821~1880)は古い時代の作家です.
      日本では黒船が来たり(1853,54)、大政奉還(1867)
      があったような時代.幕末の動乱期ですね.       
recommande:(直現1単) < recommander (他) 推薦する
   推挙する、推奨する     
cinquième:第5学年、中等教育の第2学年     
méritoire:(形) 賞賛に値する   
les grands:上級者クラス         
où l'appelle son âge:彼の年齢に見合った  

      
  

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3340番:「居酒屋」(1)(エミール・ゾラ)

2024-01-31 13:57:12 | 日記


 エミール・ゾラ

『居酒屋』 L'Assommoir


原書が高いので、不本意ながら対訳双書で学習いたしま
す.いや正しくは、まだ力不足なので対訳双書で学習い
たします.(うそついたらあかんよ)

でも双書ですから映画に譬えると、予告編みたいなもの.

いつか原書が入手できたら、本編も読みましょう.

 

『居酒屋』(1)


——————————【1】—————————————————

 Gervaise  avait  attendu  Lantier  jusqu'à  deux
heures  du  matin.


.——————————(訳)————————————————

ジェルヴェーズは午前2時までタンチエを待っていた.


.——————————《解説》————————————————

ジェルヴェーズは洗濯女.今回は難しい単語はありませ
んので《語句》コーナーはありません.しかも学習はワン
センテンス.気軽に居酒屋で一杯飲んでいるつもりで学習
しましょう.抜粋された文章ですので場面を説明いたしま
す.ジェルヴェーズは、安いホテルの一室で、内縁の夫で
あるランチエの帰りを待っていた.ランチエは帽子職人.
ジェルヴェーズは、生来、足が悪かったが働き者.8歳の
クロードと4歳のエチエンヌを連れて田舎からパリに出て
きた.

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3339番:「荷車」(64)(フィリップ短篇集より)

2024-01-31 13:54:43 | 日記

 
「荷 車」(64)(フィリップ短篇集より)

    LA  CHARRETTE
  
——————————【64】————————————————

  Il  n' y  eut  pas  que  les  petits  dans  la  charrette  
qui  pleurèrent.  

 

..——————————(訳)——————————————————

 泣いたのは荷車の中の赤ん坊だけではなかった.

 

.——————————《語句》—————————————————
            
ne ~ pas que ...:…だけではない.   

 

 

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3338番:フィフィ嬢(57)

2024-01-31 13:50:54 | 日記


フィフィ嬢(57)
マドモワゼル フィフィ 
MADEMOISELLE  FIFI    
  

———————————【57】—————————————————

Les  cheveux  du  commandant  moins  gris  que  le  
matin; et  le  capitaine  s'était  rasé,  ne  gardant  
que  sa  moustache,  qui  lui  mettait  une  flamme
sous  le  nez.


..———————————(訳)————————————————
指揮官の白髪頭は朝よりもずっと白髪が減っていた;
大尉は口髭だけを残して髭を剃っていた.残った口
髭は鼻の下で炎が燃える如く踊っていた.

 

..———————————《語句》————————————————

garder:(他) 保存する、残しておく     
flamme:[フラーム](f) 炎

 

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