「ゾッとするような4年間」親文在寅系のママ向けコミュニティサイトで高まる反文在寅の声

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 親文(親・文在寅〈ムン・ジェイン〉大統領)系の母親向けインターネット・コミュニティ・サイト「82cook」の掲示板に13日、「文在寅大統領を支持しない」というスレッドが立った。

「投票権を得てから進歩系にばかり投票してきたけれども、チョ国(チョ・グク=前法務部長官)問題以降、現政権に背を向けた。

ろうそく集会(参加)後、より良い世の中になるよう望んできた。

私のような人々の方がもっと激怒している」という内容だった。

この文には、これまで620件のコメントが寄せられた。

この掲示板のコメントがこれまで最高200件程度だったのと比べると、爆発的な反響だ。

コメントのほとんどは「私も期待していたが、あまりにも失望した」「ゾッとするような4年間」など同調する内容だった。

このスレッドより20分早く立てられた「文在寅大統領を支持する」というスレッドのコメントは66件にとどまっていた。

 会員数37万6000人の「江南ママVS木洞ママ」というコミュニティ・サイトには先日、「新型コロナはそれほど心配することではない。

『K防疫失敗』と文政権を攻撃するが、千辛万苦の末、ろうそく(集会)で建てた政府なのに、これではいけないのでは」というスレッドが立った。

だが、このスレッドに寄せられた32件のコメントはすべて「何を話にならないことを言っているの」「まだ親文がいるなんて驚いた」という批判的な内容だった。

会員数300万人の母親向けコミュニティ・サイト「マムズ・ホリック」の会員は21日、

文政権になってから(住宅)融資は全部ふさいでしまい、住宅価格は天井知らず、最低時給引き上げで従業員数は減り、気に入るようなことが一つもない」というスレッドが立った。

このスレッドに対して、ある会員は「前の大統領も悪い点があったが、少なくとも庶民である私の生活には大きな影響がなかった。

でも、今の政府は(政策を)打ち出すたびに私にとって直撃弾となって、生活が揺るがされて、これから生きていく希望もなくなった」とコメントを付けた。


 これまで母親向けコミュニティ・サイトでは現在の与党を支持する傾向が強かったが、最近はその雰囲気が大きく変わっている、という声がある。

30?40代の女性たちが中心の母親向けコミュニティ・サイトは、開設初期は出産・育児・生活情報をやりとりする場だった。

だが、文大統領は2017年の大統領選挙前に母親向けサイトの管理者らに会って大統領選挙遊説をし、共に民主党側も当時、地域の母親向けサイト管理に力を入れたと言われている。

これをきっかけに母親向けサイトは強硬な親文系サイトに変わり、文大統領を批判する書き込みをサイト管理者が削除したり、会員を強制脱退させたりすることが相次いだ。

このため、自然と現政権を支持する書き込みばかり掲載されることが増えた。

ところが、こうした雰囲気が昨年のチョ国問題や不動産価格急騰、今年の新型コロナ問題などを経て一変したというのだ。

文大統領を支持する書き込みは掲載されても支持を得られず、「支持するという理由はいったい何?」と問いただす書き込みの方が強くなった。「文政権になってから生活がすごく苦しくなった」と不満を書き込む人も多い。

 

 10年間にわたり複数の母親向けコミュニティ・サイトに登録しているキムさん(40)は「以前は少数の声高な親文系会員がサイトの雰囲気を左右していたが、今は、これまで沈黙してきた普通の会員たちが不動産や新型コロナなどに対する政府の政策をめぐって声を上げている」と話した。

明知大学人文教養学部のキム・ヒョンジュン教授は「文大統領の核心支持層である30?40代は家計に最も敏感だ。

しかし、チョ国問題で失望し、不動産問題で以前よりはく奪感が高まっている上、新型コロナ問題が長引いているため、家計や生活も良くなくなったため、背を向けたのだろう」と分析した。