ボンド君成長記

昨日はニューボンドを拝みにカジノロワイヤル観てきましたよ。ダニエル・クレイグが6代目就任以降いろいろあーじゃねこーじゃねあったけど、これはね、やばい。本当に面白い！久々の当り。おすすめです。前作ダイアナザーデイと本作の差は歴然。まあ、比べるのが野暮ってもんか。
今回はハードボイルドな大人のボンド。タマホリの大馬鹿野郎が撮ったお子様ランチのふやけたようなボンドではないのだ。いつものようなぶっ飛んだ秘密兵器とかは出ないから、そういうの楽しみにしてる人にはちょっと退屈かも。今回は00要員になって初仕事する話だからボンド君はいつものような完璧な男ではない。失敗もするし、汗をかきかき敵を追いかけ、傷だらけになって戦う（なぜか回復力はケンシロウ並だが）。そして愛する女性のピンチに心を痛め、涙する。いままでにない人間臭いボンドなのだ。臭すぎるような演出もあるが、この描き方はとてもよかったと思う。カジノ対決の緊張感あるシーンもいい。拷問のエグさも最高！観た後男性は絶対痛くなること間違い無し！マティーン・キャンベルよくやった。アクションシーンのカメラワークもよかったね。あと、音楽の入り方、アレンジが絶妙。ここで来たか！といちいち感心。
で、6代目のダニエルボンド君、公開前はいろいろ悪評があったけど、いいじゃないの。ものすごいがんばってるよ。やたら走ってるね。肉弾戦も熱い。レイゼンビーに継ぐパンチの重そうなボンドだ。ものすごいいい体してるし。本当に007みたいな仕事してる人はああいう体つきだよな。ムーアとは正反対だ。あと、ダニボンは銃の扱いが上手い。ティモシーに継ぐ射撃の上手そうなボンドだ。しかし、やっぱり悪人顔だよなあ。海から出てきたシーンなんか体育教師みたいだよ。あと、アストンマーチンに乗るシーンを観るたびに、「あ、ATだ」って思わずにはいられなかった。
今回ってスタッフも結構入れ替わったみたいだし、マンネリズムから抜け出そうとしてるスタッフの頑張りが物凄く良く伝わってきた。そこで思うのが、前ボンドのピアース・ブロスナンがいままでの歴代ボンドの持ち味を兼ね揃えたようなスタイルだったってことを踏まえると、007映画はピアース・ブロスナンでひとつの区切りが打たれたのではないかということだ。まあ20作目であんなのじゃ本当に可哀想すぎるけどさ。私ひっぱりすぎですか？ｗ
ってなわけで、新生ジェームズ・ボンド、6代目ダニエル・クレイグには次回も大期待。あと2、3作やってほしい。噂じゃ次回は今回の話に続いてくるそうで。ボンド君成長記楽しみにしてます。