年月日については2つの問題が気になります。
- 西暦「年」の2桁表記
- 表記の順序
順にみますと・・・・。
(1)西暦「年」の2桁表記
これは2000年問題として思い出されます。コンピュータ黎明期には「年を西暦下2桁で代用」していたのですが、その後この年による並べ替えが一般化されるに至ります。
1999年の略が「99」、そして翌年2000年の略が「00」としたかったのですが、実際には「00」は「1900」と認識してしまうため、100年もさかのぼることになり大問題になるとされました。これについては、なんとか事前に対応がなされ、大きな問題が発生することなく、無事通過できました。
しかし最近気になるのが、やはり省略形で、「最初には4桁」で表示するけれども、2回目以降は、「下2桁で済ませる」、場合によって良心的に「下2桁の数字のまえにアポストロフィをつける」、というものです。
具体例とすれば、最初は「2015年」などとするのですが、2回目からは「15年」や「'15年」とします。
なぜ2回目以降も「2015年」としないのでしょう。これは、煩わしい「同じ」上2桁「20」を繰り返さない、簡略表記にしたいからだと考えられますが、かえってわかりにくくなるなら、元も子もありません。
これは「▲◇※●★」「以下◇※と略す」などにも見られ、原稿を書いているときに繁雑なので略すのでしょうが、コンピュータで文章を書く現代、略して煩わしさを避けるよりも、わかりやすさを目指して「略さない」のがよろしいかと思います。
私の流儀:
西暦の場合、2回目以降も必ず「2016年」と4桁で表現し、元号の省略形と紛らわしい「16年」「'16年」は使わない。
(2)表記の順序
和暦ではなく西暦の場合ですが、最悪な年月日がみられます。たとえば、「03.02.01」では、2003年02月01日のことなのか、2001年02月03日のことなのか、さっぱりわかりません。
少しはマシなのが、「2003.02.01」などですが、これも厳密には2003年の、02月01日なのか、01月02日なのかが明白ではありません。もしも「2003.02.25」の場合なら「年月日」の順だと理解できますが、内容によってわかったりわからなかったりするのではだめでしょう。
米国流の「April 23,2016」や英国流の「23 April 2016」などは、その地域なりの「見た目」のわかりやすさを表現しており、Aprilなどは並べ替えが必要な場所ではもちろん使えません。
私の流儀:
日本語で西暦を表示するときには、大中小の順でありそのまま並べ替えが可能な「2016年05月08日」の形式を用います。「5月8日」ではなく「05月08日」とするのは、このほうが等幅フォントでは「桁が揃う」ので美しくみえる場合です。
みなさまも、どこかで日付の表記をみたら
- 最初は4桁だが、2回目からは略して2桁になっていないかどうかをチェックして下さい。
- 年月日の表記順序があいまいどうかをチェックして下さい。