中米エクアドルの地震については、
当ブログ〔2016/04/17〕でも取りあげましたが、その後またまたエクアドルで地震が発生。
それからちょうど1ヶ月になって再びエクアドルで地震があり、余震が1ヶ月以上続く熊本と同様に、深刻な問題です。
エクアドルでM6.7
米国地質調査所(USGS)によると、日本時間5月18日16:57頃、エクアドルを震源とするM6.7の地震が発生しました。【5月18日17:20現在、レスキューナウまとめ】:レスキューナウ 2016年5月18日17時20分
ご記憶の通り九州の熊本付近では
熊本地震(最大震度7:M6.5)が、2016/04/14 21:26に発生し、2日ほど後の 2016/04/16 01:25 には、さらに大きい地震(最大震度7:M7.3)が起りました。大きいほうを「本震」と呼ぶならば、あとのほうが「本震」だったと言えます。
エクアドルでは
熊本地震2回目の1日ほど後、日本時間 2016/04/17 08:58:37にマグニチュードM7.8の巨大地震が起っております。この時の最大震度はわかりませんが、規模から言って直前に起った2件の熊本地震よりも大きいようで、被害のほどが想像できます。
そして1ヶ月後、日本時間で、2016/05/18 16:57にM6.7、2016/05/19 01:46にM6.8、熊本初期と同じ規模の地震が起りました。
この2つの遠く離れた地域〔エクマモト=エクアドル/クマモト〕での連続した2件の巨大地震のことを、私たちは決して忘れることができません。
文章だけではわかりにくいので
表にしてみました。もちろん、こちらのほうがわかりやすいのですが、こんな程度のものでも作成するとなると結構手間がかかるものです。 ![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/d3/bac641d8ed06e4bdb7f4e4df20ece2ce.png)
エクアドル地震4件の詳細については以下からどうぞ。
さてこの自然災害の教訓ですが
どうしても気になるのが、この地震と火山の噴火との関係です。〔こちらが出典〕
2016年4月17日に噴火
- ビジャリカ山(チリ)
- コリマ山(メキシコ)
- クリーブランド山(米国アラスカ州)
2016年4月18日に噴火
因果関係はわかりませんが、2016/04/17前後に集中していますね。
当ブログでも記しましたが、300年前には
- 1707年10月28日宝永の地震
- 1707年12月16日富士山の宝永噴火
上記地震の49日後に噴火しています。この例でみる限り、地震直後から2ヶ月くらいまでが、極めて注意すべき時期です。
自然災害である地震・噴火が300年前と同じ経過をたどる根拠など、まったくありませんが、宝永の地震・噴火を教訓として、熊本地震後の2016/05~2016/06ごろに最大の警戒を、と指摘するにとどめておきます。
2016年5月~6月にかけて、九州や南米で大きな火山噴火災害がなければいいのですが・・・・・・。
以下も御覧下さい。
上田誠也東大名誉教授に聞く「予知研究は前兆現象探求」
:時事通信 インタビューは2013年8月27日
- これは、原子力「ムラ」に似た地震「ムラ」の様子が語られていて、貴重な意見です。原子力「ムラ」の弊害については多くの人が知っていますが、地震「ムラ」が存在するというのは、現場を離れた年配専門家による内部告発のようなものでしょうか。
- 地震学会は2012年10月に「地震予知は現状では非常に困難」として、多くの日本人を失望させましたが、これは発生のメカニズムを探究する地震学会に「予知」などできるはずがないことを臭わせています。みずから「ムラ」組織であるとは言えませんね。
- 垣根を取り除いて広く地震を研究する環境が必要で、それにふさわしい予算配分をすれば「地震の予知は可能」だとするのが新鮮です。
- この異業種交流については、他の分野で活発になっていて、それなりの結果を残していますが、地震研究分野では、まだまだ発展途上段階だったようです。
- ギリシャでは、信頼性は十分ではないものの既に地震予知を始めているらしい。最初はそんなものですから、どんどん進めましょう。
- 予算獲得だけを目指す地震「ムラ」からの脱却を目指し、そこから「地震予知」に関する何かを見つけなければならないようです。
- 引き続き世界をリードする日本の地震研究であってほしいと願っております。