

細部の彩色部分について
■グリーン以外のこだわった所
ボディ全体は、当時の印刷物で見られた「緑のゴジラ」をイメージしたカラーの表現にしておりますが、他の部分でもそれをイメージするにあたって違和感のないような配色にしました。
その印刷物によってもまちまちなのですが、ツメ、キバ、背びれの先端の多くは白で印刷されています。白く写ったモノクロ写真の部分に着色しないままでいたためだと考えられます。
今回の商品でも最初はそれらの部分には、白、もしくは白に近いアイボリーでと考えましたが、スッキリし過ぎて何かもの足りません。もっとレトロな雰囲気にならないかと検討し、アイボリーに少しだけイエローを混ぜた物にして彩色しました。これによって全体的に「昔のゴジラ」の雰囲気が増しましたし、色のバランスも取れたと思います。ほんの少しイエローが入るか入らないかで、全体の雰囲気にかなり大きな差がつきます。この辺も小さなこだわりです。
口の中(舌の部分)もまた印刷物によって色は違うものになっています。暗く写った黒に近い色のまま、赤(CMYKで言う所のマゼンタ100%イエロー100%の乗せ)、ピンクに近い色とバラバラです。
商品ではそれらしく(印刷物で見たような印象を持つように)見えるように、ベタなチョイスの色に見えていて全体のバランスを壊さない程度の色として赤に近い朱色にしました。
黒目部分はシンプルにツヤのあるブラック。「決戦ゴジラ」にはその中央に小さな円で白のハイライトがありますので、それも当然今回も入れています。
尻尾裏には、この当時のゴジラにはいつも見られる土埃の汚れの表現としてツヤ消しのダークブラウンをスプレーしています。
これらの各部のちょっとしたこだわりにも注目していただけると嬉しいです。