Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

「ファイナルゴジラ」のこだわり その2

2010年02月26日 | 新作商品情報

造形のこだわり Part.2

造形の際の2つのテーマ

■力強さと違和感のないGメモリーズのディフォルメアレンジ
 Gメモリーズセレクションのゴジラシリーズでは、そのゴジラに似ている事(最低限必要な特徴や個性をできるだけ漏らさずに造形)を最前提としながらも、常に4~5頭身で、ちょっとぽっちゃり目に体型をアレンジしています。リアルにならないように、それでいて「カッコかわいく」をテーマに独自のディフォルメでアレンジしています。
 しかし、この「ファイナルゴジラ」の実際のスーツは、特徴や造形がある意味Gメモリーズセレクションのパターンから遠い位置にある作りをしているのです。
 例えば頭。大きめに作る前提のアレンジの弊社のパターンとは間逆に、劇中スーツは小さく造型されています。いつもぐらいの比率で頭部をアレンジして造型していくと、いくら似ているように造型しても全体としてのバランスが悪く、違和感がどうしても出てしまいます。
 体型もいつものゴジラぐらいの太さにそのままアレンジして造型していくと、明らかに「ファイナルゴジラ」独特のスリム感、肉の付き方から離れてしまうのです。
 他にもいくつかの部分で、いつものパターンで作っていくと、どうしても無理が出てしまうゴジラなのです。

 昨日書きましたように「ファイナルゴジラ」は、劇中では圧倒的な強さで多くの怪獣を倒していきます。かなり強いゴジラです。映像で見る動いているゴジラには強さを感じます。が、スーツの軽量化とアクションのせいなのか、止まっている状態(写真や他社さんから発売された立対物、フィギュア)では、これまでのゴジラ達と比べて線の細さをどうしても感じてしまうのです。

 元々ゴジラはどっしりとした体型であってほしいと思っているのが私の願望でもあります。外見からも強さや大きさを感じさせるゴジラであってほしいと常に思っています。
 中にはスリムなゴジラも良いと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、個人的には細いよりもしっかり肉のついた太さを感じさせるゴジラが強く見えると思っています。
 ですから今回の「ファイナルゴジラ」には、私の願望がいつも以上に入ってしまった所は否定できません。
 止まっている状態(立体物にした時)でももっと力強く見えるディフォルメアレンジはできないものか、これまで作ってきた弊社のゴジラ達のアレンジパターンで違和感なくちゃんと「ファイナルゴジラ」として納得できるものにできないものか……、この2つが造形の際のテーマとなりました。

(2011.1.8更新)
「ファイナルゴジラ ブラックバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。

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