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造形のこだわり Part.1
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ファイナルゴジラの造形の特徴
本日より3月1日発売の「ファイナルゴジラ ブラックバージョン」の制作にあたっての詳細、こだわった所について書きます。購入の際にご参考になさって下さい。
■アクティブな動きとスリムのボディパランス
その名の通り、「ファイナルゴジラ」(「ファイゴジ」や「北村ゴジラ」等と呼ばれる方もいらっしゃるようです)は、ゴジラの最後の映画「ゴジラ ファイナルウォーズ」に登場したゴジラです。
この「ブラックバージョン」が新規造形商品として第一弾のカラーバリエーションとなりますので、まずは造形のこだわった所から書きたいと思います。
弊社ではこれまで多くの種類のゴジラ商品を発売してきましたが、今回はその中でも最も造形部分でこだわり、「カッコかわいく」のテーマの中でディフォルメアレンジが難しく、時間のかかった商品かもしれません。
劇中でのゴジラはたくさんの怪獣達をなぎ倒すかのごとく、圧倒的な力で次々にやっつけていきます。ピンチらしいピンチと言えば、ボスキャラとも言えるモンスターX、カイザーギドラの時ぐらいでしょうか。他の怪獣達との戦いでは危うい場面はほとんどありませんでした。とにかく強いのです。
その強すぎるゴジラなのですが、戦いぶりもそれまでのゴジラに比べてアクションとしても派手になり、かなり動きもアクティブになっています。理由としてはストーリーや演出に関係しているのは言う間でもありませんが、劇中スーツが大幅に軽量化され、動きに幅が出るようになっている事です。
スーツの造形スタッフの努力や技術の進歩の賜物だとは思いますが、そのためにそれまでのゴジラに比べて全体的にスリムな仕上がりになっています。それまで最も細いと思われていた「逆襲ゴジラ」よりもスリムかもしれません。
そのスリムなゴジラですが、何度もいろんなアングルから観察してみると、造形的に細く見せ過ぎないような作りを各所で行ない、バランスをとっている事がわかります。
頭部をかなり小さめにし(もしかしたらゴジラ最小?)、さらに口の先(鼻の両脇)をかなり細くしている事。これは頭部が大きいと身体の細さがより強調されてしまうからだと思われます。頭の大きさにに合わせるように首も長めです。
太くはないものの、手足を筋肉質のように凹凸が目立つように作られている事。
尻尾が先に行くに従っていつも以上に細く作られている事。
そして何よりもすぐわかるのが、背びれです。これまでの平成以降のゴジラ達に比べてひと回り小さく作られている事です。背中部分の背びれの間隔も空いている事がわかります。頭部同様にいつもぐらいの背びれの大きさだとこれまたボディの細さを強調してしまうからで、ゴジラそのものが小さく見えてしまうためだと言う事がわかります。
全体的には細さをフォローするバランスをとって造形しているのがわかるのです。
しかし、これまでのGメモリーズセレクションのシリーズのパターンの造形に当てはめるには、この「細さ」と「フォローするためのバランス」が厄介でした。
続きはまた明日。
(2011.1.8更新)
「ファイナルゴジラ ブラックバージョン」は完売致しました。ありがとうございました。