小雨のなか、先日見学した県営名古屋空港にやって来ました。この日は、搭乗です。
チェックインを済ませ、待合室に入ったら、目の前でFDA機が出発準備をしていました。
奥さん 「金色だね、あの機体」
への次郎 「あれに乗るのかも」
やはりあの飛行機でした。1時間5分のフライト、着いたのは薄日のさす山形空港です。
空港カウンターでレンタカーの手続きをし、
ホンダフィットを借り受けて、高速道をひたすら西に向かって走りました。
着いたのは、日本海の港町・酒田です。
■割烹 出島
ちょうどお昼時、まずは腹ごしらえ。
こちらは割烹出島。観光客が来るところではなく、地元人が通うお店ですね。
への次郎 「年季の入ったメニュー板だね」
奥さん 「そうだね。ランチは昼膳だけかな」
出てきました、昼膳(1000円)。右手前は山形名物玉コンニャク。
左手前は、大きさ1㎝ちょっとのニシガイという巻貝。夏場に地元で食べるようです。
刺身はマグロ、ブリ、ヒラメ。豆はだだちゃ豆ではありませんよ、まだ採れませんから。
お汁は塩鯨汁。これも地元で食べられているようですね。
郷土色豊かなランチをいただきました。
食事をしていて、ちょっと気になった店名。聞いてみたら、店主の出身地ではなく、お名前でした。ここに店を開いて50年になるという店主夫妻、酒田の町についていろいろ教えてくれました。
お腹も満たされ、さぁ、散策に出発です。
■山居倉庫
割烹出島から移動してきたのは、山居倉庫(さんきょそうこ)。酒田に来たら、外せませんよね、ここ。
奥さん 「有名なケヤキ並木は、この裏じゃない?」
への次郎 「じゃ、そこから見学だ」
裏手に回ると、
奥さん 「わっ!」
への次郎 「持ってきた『るるぶ』の写真と同じだ!」
ケヤキに沿って進み、
真ん中あたりで、ローアングルでパチリ。
樹齢150年のこのケヤキ、風雪や高温から倉庫を守っています。
反対側に行くと、きれいに並んだ鋸状の屋根がよく分かりました。
白壁に土蔵造りのこの12棟は、明治26年(1893)に建てられた米穀倉庫です。
倉庫の内部は公開されていませんが、端の2棟が観光物産館になっていると聞いて向かっていたら、
趣のある橋がありました。下の川は新井田川。
この川を利用して、小舟で米を倉庫に運び込んでいました。その小舟が、
これ。
じ~っと見ていたら、長良川の鵜飼船に見えてきました。
物産館は、小舟が展示されていた近くの倉庫にありました。入ると、
酒田のお土産が多数置いてあって、近くに人形ギャラリーがありました。入ってみると、
日本人ばかりか多くのアジア人を感動させた、あのおしんの人形が展示されていました。
いくつも。
への次郎 「ここが舞台だったんだね」
奥さん 「6歳前かなぁ、筏で最上川を下り、奉公に出たのよねぇ~」
奥さんの一言に、筏に乗ったおしんが泣きながら家族に別れを告げる、あの感動の場面がよみがえってきました。
つづく