への次郎が行く

カメラと地図を片手に気ままに出かけます。

2泊3日の山形夏旅  羽黒山

2024年07月22日 | 旅行

山形夏旅、初日は鶴岡で泊ました。

 

翌朝、テレビをつけたら、

奥さん  「今日も、曇り雨だわ

への次郎 「鶴岡散策は止めて、羽黒山に行き、早めに鶴岡を離れようか

 

梅雨末期。移動途中で何が起こるか分かりません。まずは、しっかり腹ごしらえ。

和食もいただき、最後はカレーで〆めてホテルを後にしました。

 

東に向かって車を走らせていたら、前方に大きな鳥居!

奥さん  「大きいね

への次郎 「美しい。横綱の土俵入りのようだ

 

振り返ったら、広~い庄内平野

への次郎 「今年も『つや姫』は豊作だ!

奥さん  「『雪若丸』かもね

 

 

羽黒山

天気が心配になり、一気に頂上(414m)まで車で行くことになりました。

途中から有料道路に入って、やがて、

山頂駐車場に到着。車を降りて、道なりに進むと、

 

雰囲気のある杉並木に入って行って、

その先に、

 

鳥居がありました。

鳥居をくぐって、まっすぐ進むと、

 

三神合祭殿」が見えてきました。

への次郎 「ここにお参りすれば、出羽三山全部を巡ったことになるんだって

奥さん  「ほんと! じゃ、『生まれ変わり』の旅ができるんだね

 

古来より、羽黒山は現世の幸せを祈る山、月山は死後の安楽と往生を祈る山、湯殿山は生まれ変わりを祈る山とされ、三山に参ることは、過去・現在・未来をめぐる「生まれ変わり」の旅とされました。それがここに参っただけでできるというのです。羽黒山は「生まれ変わり」の聖地なんですね。

 

社に回って、軒下を見上げたら、確かに社額が三つ。

 

我々も、このファミリーのあとに続きました。

奥さん  「よかったわ、無事お参りできて

への次郎 「そうだね、小雨ですんだしね

 

ここに来た目的を果たし、木陰で休んでいたら・・・。

奥さん  「あっ!

 

指さした方向を見たら、人が二人、登ってきたのです、2500段の石段を! 

先頭の人は修験者の正しい装束に身を固めて。実はこの二人、外国人だったのです!

 

二人の修験者を見送ったあと、駐車場に戻っていたら、いましたよ、あの人。

調べたら、芭蕉が羽黒山に到着したのは六月三日(陽暦7月19日)、我々が行った二日後。あの長い石段を登りながら読んだのが、「涼しさや ほの三日月の 羽黒山」。

 

駐車場に戻ってきました。茶店でお団子をいただき、ひと休み。

着いたときは鳴いていなかったヒグラシ、頭上で盛んに鳴いていました。

 

 

庄内観光物産館

羽黒山を後にし、雨の中、もう一度鶴岡に戻り、庄内観光物産館に入りました。

 

「芋煮だけじゃない、玉こん」。確かに。

くどき上手、羽黒山のふもとにある酒蔵のお酒です。

 

お土産を買ったあと、館内にある味処庄内庵にやって来ました。

 

への次郎は麦切り(980円)を注文。

麦切りとは、庄内地方独特のやや細いうどんで、冷やして食べます。右手前はとろろ。

 

奥さんが注文したのは、庄内彩り御膳(2500円)。注目は、かごの中の大きなお椀。

庄内地方の郷土料理むきそば。ソバの実をむいて茹で、だし汁をかけて食べる文化庁認定の「 100年フード」です。もとは関西方面の寺院で食されていたものが、江戸時代に北前船で酒田に伝えられ、家庭の食べ物となったようです。

 

「むきそば」は、シャキシャキした食感がありました。麦切りも「むきそば」も、暑い山形の夏に食欲をそそる食べ物でした。

                                    つづく