奥さん 「えっ!? 何?」
への次郎 「観光パンフだよ」
7月に山形を旅しました。その際、鶴岡にいたく感銘しました。
人口11万人の地方都市。江戸時代には鶴岡藩の城下町。小さいけれど、町並みはよく整備されていました。整備されていいるけれど、落ち着いたたたずまいを留め、歴史を感じさせる都市でした。
このような都市、東北地方にはいくつも残っているのではないかと考え、観光パンフレットを取り寄せてみました。
■会津若松
福島県会津若松市、人口11万人。ここは会津藩の城下町でした。
明治に入って起こった戊辰(ぼしん)戦争で、会津は野蛮な長州・薩摩を中心とする明治新政府軍によって、国内史上過去に例を見ない破壊を被りました。それでも今も随所に、趣のある風情を留めているようです。
■角館
秋田県仙北市角館(かくのだて)町。人口1万4000人(合併時の2005年)。ここ角館は、江戸期に入ってすぐ、蘆名義勝(あしなよしかつ)が秋田藩から1万6000石を与えられ、城下町を作ったのにはじまります。
明治になると、この地域の政治・経済の中心が角館から大曲に移り、角館は近代化の波に乗り遅れますが、このことが却って古い町並みを残すことになったようです。
■弘前
青森県弘前(ひろさき)市、人口15万人。こちらは弘前藩の城下町でした。
明治になって、旧弘前藩など6藩によって弘前県が成立、弘前は県庁所在地になりました。ところが政府から派遣されたよそ者の知事は弘前勢力を警戒、県庁を県の中心に位置し海に面した青森町に移し、青森県が成立しました。政治の中心から外れましたが、今でも風情あるたたずまいを残しているようです。
奥さん 「どこもよさそうだね」
への次郎 「そうだね」
奥さん 「どこ? いつ?」
への次郎 「急に言われても・・・」
(写真は各地の観光協会のパンフレットからいただきました)