への次郎が行く

カメラと地図を片手に気ままに出かけます。

道の駅をめぐる―山岡、らっせいみさと(恵那市)

2021年05月13日 | 道の駅

前回訪れた岐阜県土岐市の道の駅・どんぶり会館から、さらに東の山の中に入って行きました。どんぶり会館を過ぎると、深い谷川に架かる稚児岩(ちごいわ)大橋がありました。その手前に、白い花をつけた木。

これは珍しい。愛知県北部から岐阜県・長野県にかけて自生しているヒトツバタゴ、通称なんじゃもんじゃです。絶滅危惧種で、国の天然記念物になっている個体もあります。走っていて気づいたんですが、この道に街路樹としてどこまでも植えられていました。

 

山岡 (2021/5/12)

やがて道は、恵那市南部に入りました。そこに小里川が流れていて、小里ダムがあります。そのダム湖の湖畔の高台に道の駅・「山岡」がありました。

正しくは、「おばあちゃん市・山岡」といいます。以前ここに、おじいちゃん、おばあちゃんが野菜などを販売する市があったそうで、そこから名前をとっているようです。山岡というのは、ここの地名。

 

ここは小さな道の駅です。中に入ると、手前に物産品販売コーナーがあって、その奥はレストランです。

ここで目を引くのは、なんといっても巨大な木製水車です。その直径は21m!木製水車としては、日本一だそうです。山の中になぜ水車?どうもダムができる前、小里川流域にたくさんの水車があったそうで、それにちなんでこの道の駅のシンボルとして設置したようです。

 

らっせいみさと (2021/5/12)

道の駅・山岡から恵那市中心部に向かって山道を進むと、いたるところでフジが木に絡みついて花を咲かせていました。水田では、すでに水が張られていて、田植えが始まっていました。

 

もう少し走ると市街地に入るところに、道の駅・「らっせいみさと」がありました。みさと(三郷)は、ここの地名。「らっせい」というのは、ここの言葉で、「寄ってらっせい」「食べてらっせい」と使うそうです。

この道の駅も小さいです。入店したところに、狭い特産品販売コーナーがあります。その奥にレストランがありますが、主要メニューは蕎麦。じつはここ、蕎麦に特化した道の駅で、正しくは「そばの郷らっせいみさと」といいます。山の中にあるのに人気で、朝10時の開店から来客があります。                    

さっそく注文、「天ぷらそば 1つ

 

天ぷらを揚げるために、少し待たされて、出てきました。

ここの蕎麦は二八。今日の天ぷらは、フキノトウ、ちくわ、さつまいも、カボチャと野菜のかき揚げでした。箸で天ぷらをやさしく砕き、かけらを汁に入れます。ワサビをつけた蕎麦を箸でとり、ちょっと汁をつけてすすると、「うまい!

帰り際に厨房をのぞいたら、働いていたのは全員、ご近所のお母さん方のようです。蕎麦打ちに、プロもアマもないですねぇ。

 

買ったもの

今日買ったものは、菜園で使うものと食べ物です。菜園で使うものは、らっせみさとで買ったもみ殻稲わらです。ホームセンターの半値でした。

食べ物は、山岡で買った山菜の6種詰め合わせと茶づけみそです。この時期、農山村の道の駅に行くと、山菜があります。残念なのは、どこに行っても1パック1種類入り。ところがここには、詰め合わせもありました。これに出会ったのは、初めて。茶づけみそは、ヤマゴボウ入りです。ヤマゴボウは、渡り鳥がシベリアから種を運んできて、この地域のいたるところに自生しているそうです。