ぶろぐ“あみん”

タイを中心にアジアの話題。
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★在タイ日本国大使館からのお知らせ

2006年12月27日 23時29分20秒 | ไทย、Thai、タイ、泰……

  在バンコクの大使館発表,年末年始安全情報をお知らせします。

[タイ南部におけるテロの脅威に関する注意喚起]

1.タイの一部報道は,同国の政府首脳及び治安当局筋の話として,反政府勢力が年末年始に同国深南部でテロを計画している可能性がある旨報じています。

2.これまでも,南部3県(ナラティワート県,パッタニー県及びヤラー県)及びソンクラー県の一部(ジャナ郡,テーパー郡及びサバヨーイ郡)では,繁華街,市場等を含む様々なエリアにおいて,当局と武装勢力との間の衝突や,当局及び民間人に対する襲撃事件等が頻繁に発生するなど,治安が極めて悪化しています。したがって,従来よりお知らせしているとおり,上記1.の期間に限らず,これら地域への渡航を延期されることをおすすめします。また,上記以外のソンクラー県内においても,9月16日に同県ハジャイ市内6か所で爆弾テロ事件が発生する(9月19日付けスポット情報「タイ南部における同時爆弾テロ事件の発生について」参照)など,近年死傷者の出るテロ事件が散発しており,治安情勢が悪化しています。このような現状を踏まえ,この地域への渡航・滞在を予定される方も,上記1.の期間に限らず,渡航の是非を含め自らの安全につき真剣に検討し,不要不急の渡航は延期されることをおすすめします。

3.なお,タイについては「危険情報」も発出されていますので,そちらも御参照ください。


[カナダ人宅での強盗殺人事件]

  12月25日に,スクムヴィット ソイ18のコンドミニアムでカナダ人宅に強盗が入り,カナダ人1名が死亡他3名が負傷という事件が発生しました。
  報道によりますと,被害者宅でクリスマスパーティをしていたところ,タイ人と思われる犯人がどこからかよじ登ってきてベランダに入り,窓をこじ開けて侵入し,所持していた拳銃で被害者らを脅し現金や時計などを奪い,犯人が立ち去ろうとしたところ,ブルネイ人の女性が金品を取り返そうとハンドバックで犯人を叩いたところ,怒った犯人が拳銃を乱射し死傷者が出たというものです。
 
<安全対策>
 この事件を教訓として,下記の安全対策を実施することをお勧めします。
1.住宅の安全点検
(1)外壁,門,ロビー,エレベーターホール,駐車場等の警備状況
 外壁の高さが低い,警備員の配置が不足している,訪問者のチェックが甘い等の不審者が容易に侵入できるような問題点がないか。
(2)居室周辺の状況
  他の部屋や廊下,他のビルなどからベランダへの侵入が容易でないか。また,ベランダの窓は頑丈で施錠もしっかりしているか。
(3)居室内の状況
  侵入者に早く気づくことができたときに,逃げ込める鍵の掛かる寝室などがあるか,あるいは,部屋の外に脱出できる出入り口が複数あるか(メイド通用口など)。
2.予防対策
(1)目立たない
  報道によりますと,被害者は有名なビジネスマンでブルネイの国王とも親交があったとのことです。従って,富裕と見られて狙われた可能性があります。富裕と見られるような行動は避け,標的とならないように注意しましょう。
(2)避難訓練
 侵入者を発見したときの対処方法について家族で避難訓練をしておきましょう。
*避難訓練の例:
・侵入者に気づいた者は家族に知らせる。
・続いて,外部に逃げる,鍵の掛かる寝室等に逃げ込む等あらかじめ設定した避難方法に従い避難する(例えば,ベランダからの侵入者に気づいたときには,表出入り口から避難し,非常階段等で他の階へ脱出する。表出入り口から侵入されたときには,寝室等に避難するか,メイド通用口があればそこから脱出する)。
・安全な場所に避難できた者は,警備員や警察などに連絡する。逃げ遅れた者は,犯人の要求に従いつつ身の安全を図り助けを待つ。
  上記の例を基に,住居の状況や家族の状況に応じた避難訓練を各家庭で設定し実施しましょう。
3.事件に遭遇したら
 今回の事件で死傷者が出た原因は,犯人が立ち去ろうとするときに被害者側が金品を取り返そうと反撃したことです。この事件のように,侵入者に気づくのが遅れ,犯人から銃やナイフで脅されたときには,犯人を刺激せず身の安全を図ることが大事です。
 今回のような事件に遭遇したときには下記のような対処をとり身の安全を図りましょう。
(1)パニックになったり,大声を出したりしない。
(2)犯人の顔をなるべく見ない。
(3)犯人に飛びかかる,殴りかかる等,不必要な抵抗をしない。
(4)犯人を刺激するような行動をしない(ポケットに手を入れる,物を引出等から取り出そうとする,電話をしようとする,急な動きをする。等)
(5)金品はあきらめて犯人に引き渡し,犯人が早く退散するようにする。

 

[近年の交通事故の発生状況]

  タイは乾季を迎え,観光シーズンが始まりました。タイでは長期休暇や連休になると帰省ラッシュによって交通量が増加し,毎年多数の死傷者が出ていることは特にタイ在住の方々はご存知のことと思います。下記の通り,タイにおける近年の交通事故の発生状況及び年末年始における交通事故の予防措置についてまとめましたので参考にしてください。

1.交通事故発生状況
 タイにおける近年の交通事故発生件数をみると,1997年には82,336件だったのが1999年には67,800件となり,減少していることがわかります。しかしながら,昨年2005年になるとその数は再び上昇し,総数 122,122件を数えました。交通事故発生件数は1997年から2005年の間に増加しているものの,両年の交通事故による死亡者数は1997年には13,836人だったのが2005年には12,871名となり,交通事故に占める死亡者数は減少を示しています。
 次に登録車両1万台あたりの交通事故死亡者数についてみると,2000年には 6.0人だったのが2005年には5.04人となりました。また,国家警察庁がまとめた交通事故件数によると2000年では73,737件,死亡者数11,988名,負傷者数53,111名でしたが,2005年では交通事故件数が 122,122件,死亡者数12,871名,負傷者数94,445名でした。人口10万人あたりの交通事故による死亡者数は2000年で19.3人でしたが2005年では20.6人と,2000年から2005年にかけて交通事故の死亡者数の割合が増加しています。
 2005年の交通事故の大半は全長 54,000キロのハイウェイ(タイ国内の全道路の25%を占める)で発生しています。ハイウェイで発生した交通事故の内,82%の事故原因が交通違反によるものであり,この内の73%はスピードの出し過ぎによるものです。道路が整備されている場所ほどスピードの出し過ぎが多く見られます(なお,道路の整備不備等による事故記録は,この統計には含まれません)。

 第2に車両の種類をみると,交通事故総件数の内一般車両32%,バイク21%,ピックアップトラック20%,大型トラック8%,バス6%,小型トラック4%,トレーラー2%,その他の車両が7%,また地域別にみると,都市部83%,農村部17%となっています。2005年のバンコクにおける交通事故総件数は全国の59%,死亡者数13%,負傷者数38%を占めており,他地域と比較した場合にその数が顕著です。

 第3に交通事故の発生時間帯についてみると,18時から21時までの時間帯における事故が最も多く,その後23時までの間一時的に減少するものの,23時から1時にかけて飲酒運転等による交通事故が再び増加しています。

2.年末年始の交通安全キャンペーン
 年末年始などの長期休暇は帰省ラッシュや観光による交通量が増加するため,この時期の交通事故が政府にとっては最大の懸念の一つとなっています。
 交通事故原因には様々なものがありますが,その中でも飲酒運転が占める割合は高いと考えられています。首相府,保健省,法務省,交通省やその他の有志による組織は交通事故発生数の減少を目標に,特に12月28日から1月3日までの1週間をその重点期間として全国 3,036箇所(うちバンコク市内に 200箇所)の検問所を設けて交通安全に取り組み,死亡者数 410名以下,負傷者数 4,555名以下に抑える政策を打ち出しています。交通省は交通信号,街灯,バイク・自転車道,歩道橋,道路標識など一般道及びハイウェイの改良を含めた交通安全プログラム活動を発表しました。連休等の間ハイウェイ局では主要道路に車両安全点検サービスを実施する予定です。
  また法務省はマオマイカップ(飲んだら運転しない)財団と協力してアルコール探知機などによる検査や飲酒運転に対する厳罰などの方法を通じて死亡者や交通事故件数を減少させるためのキャンペーンを行うこととなっています。

 年末年始をタイで過ごす邦人の皆さんが事故・事件に巻き込まれることなく,安全に新年を迎えられるようお祈りしています。

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  間もなく,年末年始の休暇も始まることでしょう。日本でも,事故や犯罪に巻き込まれることがありませんように。

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