日々乃家日誌 まにまに・てい子の日々の発見

母まにまにが娘てい子と始めた、日々の発見を綴るブログです。

もう一匹

2017年06月14日 | 死について
まにまにですよ。

20年近く一緒だったハナちゃんが死んだのですが
うちにはもう一匹猫がいます。
その猫は義母の猫だったので、義母が亡くなった時に引き取りました。

二匹はあんまり仲がよくなくて、お互い関わらず共存している感じでした。
(仲がいい猫ってあんまり見たことない。めったにいないよね)

その猫が最近私にすごく懐いている。

座っていると膝によじ登ってきてすごく狭いとこに落ち着く。
頭をごつんごつんぶつけて挨拶する。
目が合うとニャーと大きな口を開けて近づいてくる。

それはそれは大変な懐きようです。

ハナがいなくて寂しいから、
ではなくて。
それは私のせいなのです。

ハナがいた時、私はハナを気にして、
新参猫への可愛がりをどうも加減していたようなのです。
ハナに悪いような気がして。
そんなことないのに。

何も気にせず優しくしていたら
ほら、動物ってダイレクトに伝わるから
態度で動きで目に見える違いになったのです。

ハナがいてもそうすればよかった。
ハナへの気持ちが減るわけじゃなかったんだから。

いつでも一人ひとりに一匹いっぴきに
100%でいればいいって
今しっかりここで覚えておこう。

いつでも誰にでも。

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準備

2017年06月11日 | 死について
まにまにですよ。

お友達のお母さんは、墓も墓石も仏壇も
全部用意して亡くなったんですって。

私の母は会員制の互助組合で毎月積み立てをしていたのでどこに頼むか迷わなくて済みました。

葬儀屋さんだけは決めておくといいと教わりました。

しばらく前にエンディングノートも流行りましたけどどこまで準備するかも人によります。

義母は末期ですと言われても最後まで死ぬつもりは全くなくて、それはそれでいいんじゃないかなと今は思います。

絶対どうしないといけないということはないと思うけれど必ずやって来るものなのだから

ちょっと待って、そんなつもりじゃなかったって
後悔しなくていいように

折々に考えて整理しながら心の荷づくりもなんとなくしておくと、自分で納得のいくように生きられるんじゃないかな。








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台所に黒い影

2017年06月07日 | 日記
お母さーん、キッチンに行かないでー

と子供が言うから何かなと思ったら

iPadで撮った写真を見せてくれた。



黒いツヤツヤした虫。



すぐに子供がラインで詳しい友人に聞いたら

ノコギリクワガタのメスらしい。

すぐ外に逃がしました。
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死について

2017年06月03日 | 死について
まにまにですよ。

いっくらお母さんが死んだからって
最近ブログでそのことばかりでどうなの、って
そう思う人もいることでしょう。

まあいないかも。
いるかな。
でも一応。

すみませんが、思い浮かぶ限り、死に関することを書き続けるつもりです。

死ぬこと(イコール生きること、育つこと、いのちに関わること)は
ここ数年の私の研究テーマでもあるのです。

不謹慎とか
気が滅入るとか
縁起でもないとか
ちょっとねえ、とか

死についてってあんまり話し合う機会もないですが
本当はみんなもっといろいろ話したり考えたりしたらいいと思うのです。

なので私が死とか位牌とか遺影とか書いていて気分がよくない方は
「死について」カテゴリーの記事は読まないでくださいね。

反対に、逆の方。
普段言えなかったけど、そう言えば言う機会なかったと
生死に関連すること思いついたことがあれば
ぜひともコメントしてください。

記事(っていうんだっけ?)でもとりあげちゃうかも。
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受けとってもらうこと

2017年06月02日 | 死について
古い友人が上京したついでに実家によってくれた。

母とも若い時からのつきあいだからご挨拶に、かな。

遺影は4年前に私と共に彼に会いに行く時におめかしして撮った1枚で
70代とは思えない可愛さだったから
見た人たちは「お若い頃の写真ですね」と言った。

実家に落ち着いた友人は母と半分づつビールを注いで
アルバムを開いて父と私とひとしきり思い出話をしていった。
「あの人は優しい人よ」と言っていた母は彼が好きだったはず。
大学からだから30年、あの頃の親は今の私たちくらいだったのだ。

ほんとは母のもの、何かもらってもらいたかったんだけど
男の人にいいようなものはないなあと言ったら
飾っておくからいいよって、ブローチをひとつ選んでもらってくれた。
とりあえずここにと小物入れにつけて、それを大切に鞄に入れて。
今ごろは遠い地に到着しただろう。

わざわざ訪ねてくれたのも
作法知らないけどとお線香あげてくれたのも
ありがたかったけど

母のものをもらってくれたのがなんだかしみるように嬉しかった。

自分の中にあると知らなかった苦しさが空に自由に放たれたような
思いがけないほど大きなプレゼントを授けられたような。

母とその不在とを、受けとってもらえて。










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