知らない街から知っている街に帰ってきた。
知らない街を歩いたように知っている街を歩いてみる。
知ってると思っているこの街をほんとうに知っているのかどうかわからない。
夏が戻ったように熱気がこもる夜の路地に自転車の子供たち。
ぬめぬめと街の息が私を包む。
知っている街も知らない街も
知っている人も知らない人も
ほんとうは同じ布地でできている。
空に、もう少しの満月。
知らない街から知っている街に帰ってきた。
知らない街を歩いたように知っている街を歩いてみる。
知ってると思っているこの街をほんとうに知っているのかどうかわからない。
夏が戻ったように熱気がこもる夜の路地に自転車の子供たち。
ぬめぬめと街の息が私を包む。
知っている街も知らない街も
知っている人も知らない人も
ほんとうは同じ布地でできている。
空に、もう少しの満月。
ゆっくり衰えていく夏
ほろほろと綻びていく世界
水位が低くなったので
たがを外して休ませておく
中はからりと乾いている
一度溶かしてはがして仕舞う
憂鬱になったら憂鬱を生きる
耐え難く痛かったらただそれを痛がる
いつかまた立って歩いていく