ひだまり のほほん日記

鹿屋市 介護老人保健施設 ナーシングホーム ひだまりスタッフによる
のほほん日記です。

自宅でできるリハビリ ~ペットボトル編~

2013-05-21 08:34:47 | Weblog

だんだん、外や室内の温度もあがってきて、うっすら汗を流す季節になりました。

汗を流すと必要になるのは水分補給ですが、よく“ペットボトル飲料”で水分を摂るようになりますよね。

空っぽになったペットボトルをゴミ箱に…というのはもったいない気がするので、

“リハビリの道具”としてペットボトルを再利用してみましょう

 準備するもの:ペットボトル(500ml)に“水”を“半分程度”入れる

 

①上肢の筋力トレーニング ~肩や肘の関節を利用した運動~

・方法:痛みの出ない範囲で腕を外側へ広げたり、頭上へもっていったり、肘を曲げたり

        伸ばしたりした状態で動かして下さい。

・説明:そうすると、意外と軽く動かせたりします。実は、肩や肘と手に持った

         ペットボトルとの距離(長さ)で重さの感覚が変化しますので、自分自身に

         合った動きを作りながら行うと楽しく運動ができます。

 

②下肢の筋力トレーニング ~太腿を鍛える運動~

・方法:太腿の中央部分にペットボトルを挟んで、挟む力に強弱をつけながら落とさない

     ように挟み込むのを繰り返して下さい。

・説明:これは、太腿の内側を鍛える運動ですが様々な効果があり、太腿筋力だけでなく、

        骨盤底筋群を鍛える事にもなり、失禁予防にも繋がる、良い事だらけの運動です。

        ちなみに、挟んだ状態で足を浮かせると、また違った運動に変身します。

 

ペットボトルの水量やちょっとした動きの変化で、運動の難易度や感じる重さに変化が

   出て、鍛えがいがありますよ~。ただし、痛みが出た時はお休みして、痛みが引いたら

   再開して下さい。是非、お試しあれ


新人職員研修~5月編~

2013-05-20 15:10:01 | Weblog

新人職員研修の第2回(5月編)を実施しました

5月は「口腔予防・ケアについて」「褥瘡予防・対策」「介護記録等記入方法について」と、基礎的な部分を中心に、現場での応用を含めた研修を実施しました

     

1つの項目に対して、30分の実技を交えた講義+各項目毎にレポート記入と、指導する側・される側どちらも大変ではありますが、自分自身の為利用者様の為という思いで双方とも一生懸命頑張っています


どしてんつわが食べたくて・・・。

2013-05-20 14:47:08 | Weblog

ある日一人の女性利用者様が言いました。。。

「たけちゃんつわを採いけ行たっせぇ~かんが」。。。あまりに唐突に言われたので、私は即答しました

「分かった今行こう」と・・・

すぐに準備をして出発

野里~小薄~小野原~高須方面へと車を走らせ、車を停めては、つわを採るといった作業を2時間ほど・・・

見事に買い物袋1袋分のつわが採れた所でひだまりへと戻りました

    

一晩お湯につけてアク抜きをしてから、翌日の昼食へ向けて調理開始

急な展開にスタッフも慌てて開店直後のニシムタへ直行

たまご・たけの子・さつま揚げを購入し、無事つわの炒め物が完成しました

普段はあまり食欲のない利用者様も「美味しい」とおかわりをされる程でした

今度は「つわの佃煮」を作るために、また採りに行こうと張り切る女性利用者様と介護主任Y氏でした


新人職員研修~4月編~

2013-05-20 14:18:13 | Weblog

平成25年度

ひだまりへ3名の新人職員が加わりましたまだまだ初々しい3名ですので、施設へ来所された際はすぐに気付かれると思います至らぬ点もあるかとは思いますが、どうぞよろしくお願い致します

さて、以前厳しい医療業界の中で、私たち介護福祉士にも高い専門性が求められています

ひだまりでは新人職員の知識・技術習得や介護福祉士としての心得・役割など、実務に必要な基礎を学んでもらうため、介護主任をはじめとする各フロアリーダー・新人教育担当者が講師となり、新人職員向けの研修を行っています

4月は「コミュニケーション」「介護技術」「レクリエーション」「食事・栄養関連+利用者疑似体験」等についての研修を実施

   

    

指導する側・される側双方のスキルアップを図ることで、利用者様お一人お一人が安心して快適に過ごして頂ける環境・関係性の構築へ繋げていきたいと考えています

私たちは介護福祉士である前に、一人の人間です。勿論、現在実施している研修は介護職として最低限理解しておかなければならない重要なものです。

しかし、忙しさのあまり業務にばかり偏りがちな介護や、職員側の一人歩きの介護は、本来私たちが目指すべき介護ではありません。

研修を通して、お一人お一人の利用者様と真に向き合い、その方の人生を支えていく事「心のケア=介護」の重要性を伝えていきたいと思います・・・。

次回は5月編をお送りします


気温差での血圧の変化

2013-05-11 14:48:54 | Weblog

花見シーズンも終わり気温も暖かくなり過ごし易い季節になってきたなぁと思っていたら、また最近、朝晩冷え込み気温差で体調を崩されている方も多いと思います。そこで気温差による血圧の変化と対策を紹介します。

冬場の暖房が効いた部屋から寒い廊下やトイレへ行くとき、冬場に外出する瞬間などに、血管や心臓に負担がかかっていることをご存じない方が多いのです。これは、高血圧の方々に限らず、どのような方でも注意しなければならないことです。室温の急激な変化があると、私たち人間は体温を調節するために血管が収縮し、血圧や脈拍が上がります。高血圧の高齢者では、心筋梗塞や脳梗塞などを起こし、病死や溺死を起こす原因となります。家庭内で高齢者が死亡する原因の4分の1を占める「ヒートショック」は年間1万人以上。浴槽内溺死の8割以上は高齢者であり、その最大の原因と考えられています。

 たとえば、入浴時に、寒い脱衣所・浴室の洗い場などで急激に血圧が上昇し、浴槽の熱いお湯で心臓にも負担がかかりさらに血圧が上昇します。しかし浴槽につかっていると、温熱効果で血行が良くなるため急激に血圧が低下します。最後に温まった体で寒い脱衣所へ出ることで、再び急激に血圧が上昇します。この様な急激な血圧の変化が負担となります。特に冬場の冷え込んだトイレ・洗面・浴室など、極端な温度差がある場所は注意しなければなりません。
 日本人の高血圧の9割以上は色々な検査をしても原因が不明の高血圧です。これを本態性高血圧症といいます。このような気温差を繰り返す環境下で高血圧症を知らないうちに悪化させている場合があることを知っておく必要があります。

温度差対策として


・目安として10度以上の温度差に注意する
・高齢者・高血圧の方は1番風呂を避ける
・浴室、脱衣所は暖まってから入る
・湯舟に急に入らずに「かけ湯」「半身浴」を組み合わせて徐々に暖めるようにする
・浴槽のふたを開けたり、シャワーで給湯するなどの工夫で浴室の温度を上昇させる
・浴槽のお湯の温度は熱すぎないように、41度以下にする
・冬場など外出する時は、しっかりと暖かい服装をする


大人の風疹について

2013-05-04 11:55:02 | Weblog

こんにちわ。久しぶりの看護部登場です。

気候も温かくなりつつありますが、皆さん体調はいかがですか

最近は大人の風疹患者が増加しているのをニュースで聞きますね。特に予防接種を受けていない世代の20~40代の男性を中心に流行しています。

今回は、大人の風疹についてお話しします。

 

<発疹の特徴と症状>

・感染から14~21日の潜伏期間を経て発症します。

・発疹は発熱と同時にみられ、軽い痒みを伴う紅斑が顔から全身に広がります。

・耳の後ろにあるリンパ節が腫れ、リンパ節の腫脹は3~6週間で消失します。

 

<治療・予防>

・風疹ウイルスは特効薬がなく、予防接種を受ける事が重要です。

・くしゃみ等で他の人に感染するので感染拡大を防ぐ為、手洗い・嗽・咳などの症状がある時はマスク着用を心がけましょう。

 

<大人が風疹にかかると>

・発熱や発疹の期間が子供に比べ長く、関節痛が酷いことがよくあります。

・一週間以上仕事を休まなければならない場合もあり、脳炎・血小板減少性紫斑病・溶血性貧血などの軽視できない合併症をまれに起こします。

 

<予防接種>

・妊娠初期の女性が風疹にかかると、胎児に影響し障害をもって生まれる可能性があります。妊娠中の予防接種は出来ません。妊娠前に医師に相談しましょう。

・男性では、風疹の予防接種を受けていない、又は1回しか接種していない世代で風疹が流行しています。パートナーが妊娠をする可能性がある方・結婚を考えている方・孫が生まれる方などは、妊娠中の女性を風疹から守るため医師に相談し予防接種を受けましょう。