皆さんこんにちは
季節の変わり目いかがお過ごしでしょうか
今回は最近よく耳にする・・・と思われる摂食・嚥下障害についてお話させていただきます。
まず初めに、摂食・嚥下とは何かということですが、
摂食・嚥下は食物を認識してから口に運び、取り込んで咀嚼(そしゃく)して飲み込むまでのことを指しています。
このいずれかがうまく行かない状態が摂食・嚥下障害です。
摂食・嚥下障害は医療の高度化や超高齢社会と共に重要性が増しています。
各地で研究会や勉強会がもたれ、成書や雑誌なども多くなりました。
摂食・嚥下を専門にしている言語聴覚士の数も2012年には2万人を超え、2016年には2万7千人と増加傾向にあります。
摂食・嚥下障害について説明するには内容が非常に多いため、今回は摂食・嚥下障害の症状について明記していきます。
摂食・嚥下障害には、次のような症状が見られます。
食事中によくむせる(とくに水分でむせることが多く、みそ汁などを避けるようになる)
食事中でなくても突然むせる、咳込む(唾液でむせているもの)
飲み込んだ後も、口腔内に食物が残っている
ご飯より麺類を好むようになったり、咀嚼(咀嚼)力低下や歯科的問題で、噛まなくてよいものを好むようになる
食事の後、ガラガラ声になる
食べるとすぐ疲れて、全部食べられない
体重が徐々に減ってきた
毎日飲んでいた薬を飲みたがらない
水分をとりたがらない(尿量が減った)
発熱を繰り返す(誤嚥性肺炎の疑い)
夜間、咳込むことがある
これらの症状は、病気で身体が弱っている方や、ご高齢の方、また脳卒中などの後遺症がある患者さんなどでみられることがあ
り、摂食・嚥下障害の可能性が考えられます。家族や介護者はこれらの症状を見逃さないよう注意しましょう。