hideyukiさんの、令和もみんなガンバってますね!笑み字も!Webにも愛と光を!

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家に二台のナショナルラジオ

2016-06-10 14:14:00 | お話
🌸🌸家に二台のナショナルラジオ🌸🌸


一家に1台ではなくて、二台というところが面白いですね。

プラスアルファで買ってもらえるよう、

いつも努力して工夫することが大切だと考えておられたのでしょう。

大きく儲ける人は、「増分(ましぶん)利益」と言う考え方をします。

増分とは、同じことをやりながら、プラス1個買ってもらえもらうということ。

積み重なれば、大変な利益ですね。

例えば、私の経営する会社ではホテルでセミナーを開催していますが、

1人余分にお客様がこられても経費はほとんど変わらない。

その1人分は丸々利益となります。

これが増分です。

一家に二台、上手な考え方ですね。

おそらく、幸之助さんの時代には、どこの家にも1台ずつラジオがありました。

二台目を買ってもらうには、どうしたらいいのか、

いかにしてニーズを喚起するのか。

常に増分のビジネスを考えておられた経営者ならではの言葉だと思います。

儲けにがめついわけではないのです。

「あなたのために、私があるんですよ」と私は言える、

という言葉が象徴しているように、

幸之助さんは電器製品を通じて

人々を幸せにする役割を担っているという使命感を持っておられたのです。

そう考えられる人は、胸を張って仕事ができますね。

自社製品を使ってもらったら、世間の人たちは幸せになるという確信を持つ。

そのために頑張って開発して、

しっかり営業して、適正な価格で販売する。

エネルギーの源泉は、信念と使命感です。

人は、お金のためには全力を尽くしません。

一時期それができたとしても、お金のために働く人は、金の亡者になるか、

ある程度稼ぐと、遊ぶことに時間をかけるようになります。


一方、仕事に使命感を感じる人には、終わりはないのです。

信念と使命感が、命がけの仕事をさせます。

「あなたのために、私があるんですよ」の精神を持てば、

臆することがないし、とどまることがない。

ここまで売ればいいかという限界も、ありません。

もっと売って、もっと世の中をよくしたいという気持ちがあれば、

とどまることなく成長できるのです。


(「松下幸之助 パワーワード」より)

母の日の思い出

2016-06-10 14:10:39 | お話
🌸🌸母の日の思い出🌸🌸


上司の町丸さんにあいさつだけして帰るつもりだったのに、

僕は閉園までお袋を案内することになってしまいました。

しかも町丸さんは、

「今日の晩ご飯は、東京ディズニーランドで唯一和食が食べられるレストランを

香取くんが予約してくれたらしいですよ」

とまで言うんです。

僕は「してねえ、してねえ」と思ってました(笑)。

そしてニコニコしていた町丸さんが僕の耳元でそっと言いました。

「お前わかってるだろうな。必ず最後まで案内しろよ。

でなきゃクビだぞ」と。

もう腹をくくるしかありません。

その上、

「お母さん、せっかくだから写真を撮りましょう。

カメラ持ってませんか?」

と町丸さんが言うんです。

「カメラは持ってくるな」とあれほど言ったのに、

うちの母ちゃん、満面の笑顔で、

「あります」と(笑)。

結局、シンデレラ城をバックに、お袋と2人で写真を撮ってもらいました。

毎年、母の日が近くなると、お袋はいつもそのディズニーランドで撮った写真を出してくるんのでたまりません(笑)。

閉園後、また単車の後にお袋を乗せて帰ったんですが、

信号待ちのときお袋が僕に言ったんです。

「貴信ありがとう。

母ちゃんな、あんたはこんなふうにして母ちゃんを招待してくるくれるなんて夢にも思わなかった。

うれしかった。

本当にありがとね、ありがとね」と。


声を聞けばわかります、泣いているんです。

なんだか僕も泣いちゃういそうだったので、

「うるせえ、黙っとけ!」って強がってました。

うちの父親は僕が小さい頃に亡くなっているので、

お盆や正月に親戚が集まると、やっぱりお袋が親戚中の矢面に立ちます。

僕の素行が原因なんで、僕が責められるのはいいんですが、

お袋があれこれ言われるのを聞くのがつらかったですで。

でも、その母の日の一件以来、
お袋は胸を張って言います。

「ディズニーランドで、あの子は素晴らしい人たちに出会っている。

たしかに今はフリーターだけど、貴信は変わろうとしている。

あの子は転職を得て頑張ってるんだ」と。

お袋と2人でディズニーランドに行ったのは、そのたった1回きりです。

それでも、それをずっと覚えていてくれて、

今でも

「初めて貰った給料で連れて行ってくれたね。

本当にうれしかった」

と話してくれます。

そこで「本当の喜びとは何か」ということが

初めて分かった気がしました。

それは自分が関わっていることを通して、

大切な人が心から喜んでくれることです。

その姿を見られるのが何よりも嬉しかったです。

ですからその時初めて、

「この仕事をしてやってよかった。選んでよかった」

と思えました。

無理やりでしたが、あのとち町丸さんに、

ああいう形で親孝行させてもらってよかったと思います。


(「みやざき中央新聞」香取貴信さんより)