🍀🍀子どもの病気はゆるめすぎ🍀🍀
大人の病気は、忙しさの中で常に体が興奮状態にあることが原因だと説明しました。
すなわち、自律神経のうち交感神経がいつも刺激されていることに注目する必要があるのです。
ところが、
子供の場合は、が逆に副交感神経に注目する必要があります。
副交感神経が刺激されていると、体内の消化器官が働き、リラックスの状態になります。
飲み込む、呼吸、排泄などは副交感神経の刺激なのです。
大リーガーの選手が試合中にガムを噛んでいるのもリラックス状態を作るためです。
今の子供たちは外で遊ぶ時間が少なく、食べ物が常に豊富な毎日を送っています。
これは副交感神経が刺激されている状態です。
副交感神経があまりに優位だと何が起こるか?
その状態が続くと、筋肉や骨格が丈夫に発達しなくなります。
ですから今の子供たちや若者は骨が細くてあごも細く、筋肉が足りず、その結果疲れやすい体質になっているのです。
また、副交感神経側に偏ると気迫がなくなります。
子供がいろんな困難に出会ったとき、それを乗り越えるためには、
交感神経の刺激により脈を増やしたり血圧を上げながら対処する必要があります。
しかし、副交感神経側に偏って穏やかすぎる子は、そのような気迫が生まれません。
それが不登校や若者の職場離れに結びついているのではないかと思うのです。
子供だけではなくお年寄りもそうです。
いくら年をとっても穏やかでいれば良いのではなく、
ときには交感神経を刺激し、やる気を出しで困難にぶつかったりして、元気に過ごすことが大事なのです。
やたら「塩分は控えた方がいい」と言うお年寄りもいますが、
あまりに塩分を控えすぎると交感神経が働かなくなり、どんどん気迫がなくなっていきます。
中には、初めから介護されることを前提に
「介護費用を払っているんだ」
なんて考え方をするお年寄りもいらっしゃいます。
でも、それでは、やはり、だらしないです。
「介護費用は他人のために払っている。自分はお世話にならないぞ!」
これくらいの気迫が大事です。
塩分を控え過ぎるとこんな気迫も出ないのです。
70歳を過ぎると医療費は1割負担です。
このとき気迫のあるお年寄りはこう考えます。
「9割は国が負担してくれるのだから、自分はめったなことで病院には行かないようにしよう!」と。
一方、穏やかすぎるお年寄りは
「1割負担になったから、これからもっと病院に行こう」
と、こう思います(笑)。
私たちは無理しすぎても体を壊しますが、
楽をしすぎても生きづらくなってしまいます。
漫画家の水木しげるさんは著書「水木サンの幸福論」の中で「幸福の7か条」について書いています。
その第6条に
「怠け者になりなさい」
とあります。
つまり、頑張りすぎず、遊びすぎず、
ちょっと怠け者くらいがちょうどいいと言うことなのです。(^_^)
(「みやざき中央新聞」安保徹さんより)