🌸🌸お年寄り🌸🌸は家でゆったりできる方が長生きできるのか?
「お年寄りは大事にいたわって、ゆったり過ごしてもらうほうが長生きできる」
と信じている人も多いと思います。
しかし、これは思い込みに過ぎません。
高齢者になるほど、外出震度が低下しやすいのが普通ですが、
だからこそ、私たちの研究チームは、外出頻度別に、
その後の生存率を調査しました。
めったに外出しない人は、6年後には、
約半数が上が死亡していました。
外出できないほど体調が厳しい人がいることも確かですが、
総合的な生存解析でも、外出が多いかどうかは、他の要因を制御しても、
その後の生存に関しては、
大きな要因であることが明らかになっています。
また、
都市郊外に住む高齢者の外出状況を
性別に、年齢階級別に調べてみました。
すると、加齢するとともに毎日外出する頻度が低下する傾向がわかると同時に、
男性に比べて女性の方が外出頻度の低下が著しいことが明確になりました。
これは、
「外出できなくなるほど弱っても、女性の方が生命力がある」
ということと大きく関係すると考えられます。
男性は、長寿の方は総じて元気であり、
元気を失うと、女性より早くなくなることが多いからだと推測されます。
ただ、加齢とともに外出頻度が低下する理由としては、
足腰の機能が低下することのほかに、
どうやら別の要因があるようです。
では、逆に、外出する頻度を増やすためには、
どんな要因があるのでしょうか。
関連する要因を調査しました。
すると、新聞を読み、預貯金の出し入れをする知的能動性が高く、
「主観的健康感」を持つ群の外出頻度が高い結果となりました。
新聞を読むだけなら家の中でできるのですが、
読めば広く社会のことがわかり、社会に興味を持ちます。
これが「外出してみよう」という意識につながってくるのでしょう。
もっと直接的には、映画やお芝居、デパートのイベントなどを知り、
それを見に行くという目的も生まれることが推測されます。
また、年金などが振り込まれるので、
生活するためには預貯金の出し入れは、いくつになっても不可決です。
「お金をおろして何かを買おう」と言う意識自体が、生きる気力に結びつきます。
これをあきらめて人におろしてもらったり、
財布をお嫁さんに任せたりしてしまうと、
主体性を失い元気がなくなってくると考えられます。
足の痛みや、治療している病気があることなどは、
外出頻度を低下させる要因としては、影響が小さいこともわかりました。
つまり、
「あちこち痛くても、なんとか元気でやっている」
と思える前向きな姿勢=「主観的健康感」が、
外出や社会参加を経て生存率を高くするということです。
外出をほとんどしない高齢者は、
6年間で生存率は50%へと低下しまいますから、
健康長寿のために、
毎朝新聞を読み、
財布を握り、
「自分はまあまあ健康だ」と前向きに構える
ことをお勧めします。
(「ピンピンコロリの法則」星旦二著より)
「お年寄りは大事にいたわって、ゆったり過ごしてもらうほうが長生きできる」
と信じている人も多いと思います。
しかし、これは思い込みに過ぎません。
高齢者になるほど、外出震度が低下しやすいのが普通ですが、
だからこそ、私たちの研究チームは、外出頻度別に、
その後の生存率を調査しました。
めったに外出しない人は、6年後には、
約半数が上が死亡していました。
外出できないほど体調が厳しい人がいることも確かですが、
総合的な生存解析でも、外出が多いかどうかは、他の要因を制御しても、
その後の生存に関しては、
大きな要因であることが明らかになっています。
また、
都市郊外に住む高齢者の外出状況を
性別に、年齢階級別に調べてみました。
すると、加齢するとともに毎日外出する頻度が低下する傾向がわかると同時に、
男性に比べて女性の方が外出頻度の低下が著しいことが明確になりました。
これは、
「外出できなくなるほど弱っても、女性の方が生命力がある」
ということと大きく関係すると考えられます。
男性は、長寿の方は総じて元気であり、
元気を失うと、女性より早くなくなることが多いからだと推測されます。
ただ、加齢とともに外出頻度が低下する理由としては、
足腰の機能が低下することのほかに、
どうやら別の要因があるようです。
では、逆に、外出する頻度を増やすためには、
どんな要因があるのでしょうか。
関連する要因を調査しました。
すると、新聞を読み、預貯金の出し入れをする知的能動性が高く、
「主観的健康感」を持つ群の外出頻度が高い結果となりました。
新聞を読むだけなら家の中でできるのですが、
読めば広く社会のことがわかり、社会に興味を持ちます。
これが「外出してみよう」という意識につながってくるのでしょう。
もっと直接的には、映画やお芝居、デパートのイベントなどを知り、
それを見に行くという目的も生まれることが推測されます。
また、年金などが振り込まれるので、
生活するためには預貯金の出し入れは、いくつになっても不可決です。
「お金をおろして何かを買おう」と言う意識自体が、生きる気力に結びつきます。
これをあきらめて人におろしてもらったり、
財布をお嫁さんに任せたりしてしまうと、
主体性を失い元気がなくなってくると考えられます。
足の痛みや、治療している病気があることなどは、
外出頻度を低下させる要因としては、影響が小さいこともわかりました。
つまり、
「あちこち痛くても、なんとか元気でやっている」
と思える前向きな姿勢=「主観的健康感」が、
外出や社会参加を経て生存率を高くするということです。
外出をほとんどしない高齢者は、
6年間で生存率は50%へと低下しまいますから、
健康長寿のために、
毎朝新聞を読み、
財布を握り、
「自分はまあまあ健康だ」と前向きに構える
ことをお勧めします。
(「ピンピンコロリの法則」星旦二著より)