hideyukiさんの、令和もみんなガンバってますね!笑み字も!Webにも愛と光を!

日々の楽しい話、成長の糧などを綴ります。
楽しさ、感動、知恵が学べる。
(^_^)私はとっても普通の人です。

監督の心③

2017-02-15 14:36:21 | お話
監督の心③


🔹もちろん監督に就任してからの5年間は、現場で学んだこともたくさんありました。

例えば就任1年目にリーグ優勝した翌年に最下位になったことも、

いま思えばすごく意味のあることでした。

負けた時だけでなく、勝つことで気づくこともありましたし、

とにかく僕にとっては、たとえようのないくらい本当に濃密な5年間であり、

すべての学びの場だったという感じですね。

それにこれは僕が監督としてチームの中に入って初めて分かったことですが、

「心の繋がり」とか「チーム魂」というものが、

いかに試合を左右するかということです。

そういった要素を左右するものは確かにあるのですが、

それが何なのかということはやはり現場でしか学べませんね。


(そういった現場に身を置きつつも、常にチームとして理想としていることはありますか)

🔹もちろんあります。

100%完璧であるということ、
そしてどんな小さなミスも許さない。

そういうことは、あり得ないんですけど、

そのことは常に思っていますし、そういう視点で日々の反省も必ずしてきました。

だから試合に負けた日なんていうのは、毎回頭に血が上って、すぐには普通の状態に戻れませんね。

「まぁ、仕方ないな。また明日がある」

なんて思う自分は絶対にイヤで、
負けて仕方がないなんて思うんだとしたら、

それは必死にやっていないからだと思うんですよ。

(必死であるからこそ、悔しい気持ちも生まれてくると)

🔹それに悔しがったり怒るようなことがなくなったら、なんだか悲しいじゃないですか。

確かに長いシーズンを戦っていると、

時には相手のピッチャーが素晴らしくて手も足も出なかったと感じることはあります。

でも、それでしょうがないと思って済ませてしまったら、

相手選手を認めて、自分のチームの選手たちを下に見ることになってしまうでしょう。

それでは選手たちに失礼だし、

反省材料を見つけなければチームとして少しも前に進みません。

だから僕は監督をやっている限りは、反省し続けなければいけないと思っています。


(「致知」3月号 栗山監督インタビューより)