②🌸ゴースト血管チエック🌸②
若さと健康を保つために、なくてはならない毛細血管。
その「ゴースト化」は、一体どのようにして起こるのでしょうか。
もともと毛細血管は、
外側の「壁(へき)細胞」
と
内側の「内皮細胞」の二層が、ぴったりとくっついてできています。
細胞同士がきちんと接着して、無用なすきまはありません。
目の詰まった表地と裏地が、しっかり縫い合わされて、丈夫に作られている生地のようなものです。
この状態が続ければ、毛細血管を流れる血液の成分は、
途中でもれることなく目的の組織に届けられます。
ところが、個人差はあるものの、
一般には40代から、いだいに毛細血管が弱くなっていきます。
なぜかというと、ぴったりとくっついていった壁細胞と内皮細胞が離れやすくなるからです。
表地と裏地の間に、すき間ができるわけです。
それだけでも強度が落ちますが、
内皮細胞同士の接着の度合いも落ちて離れやすくなります。
やがて、壁細胞には脱落する部分も出てきます。
表地も裏地も、それぞれに目が粗くなってしまい、穴まであいてくるという状態です。
毛細血管がこんな状態になると、
必要な組織に血液中の酸素や栄養素を届ける前に、ダラダラともれ出てしまいます。
当然、毛細血管を流れる血流そのものも減ってきます。
血管が丈夫に保たれるためには、血管内をしっかり血液が流れる必要があります。
水の流れのない水道管が、錆びたり詰まったりしやすいのと同じように、
使われない血管はボロボロになってきます。
ですから血流が減ることで、毛細血管は、ますますダメージを受けるのです。
人体に備わったすばらしい、かつ恐ろしい仕組みは、
「使わない器官は消滅する」
ということです。
毛細血管もまさにそれで、血流の乏しい状態が続くと、
最初は機能が低下し、やがてなくなってしまいます。
これがゴースト血管です。
毛細血管のうち、どのくらいがどんな時期にゴースト化するかは、体質や環境、食事や運動などの生活習慣によって大きく違います。
そこで、自分の毛細血管がどのぐらいゴースト化しているかをチェックしてみましょう。
以下の項目のうち、いくつ当てはまりますか。
多く当てはまるほど、毛細血管のゴースト化は進んでいると考えられます。
◻︎シミや小ジワが増えた
◻︎顔や足がむくみやすい
◻︎目の下にクマができる
◻︎目が疲れやすい
◻︎白髪が増えてきた
◻︎冷えてつらい
◻︎寝ても疲れが取れない
◻︎爪がわれやすい
しかし、心配しないでください。
ただ毛細血管のゴースト化を防ぐ効果的な方法があります。
いったんゴースト化した毛細血管を再生させることが可能です。
そのポイントになるのが、毛細血管の内皮細胞にある「Tie2(タイツー)」という受容体(酵素)です。
Tie2 は細胞にある鍵穴のようなもので、毛細血管が丈夫に維持されるために重要な役目をしています。
この Tie2 という鍵穴に、鍵の役目をする物質がはまり込むと、
細胞内のスイッチが入ります。
そのスイッチが入ることで、内皮細胞と壁細胞がぴったりくっつき、
それぞれの細胞同士もしっかり密着するメカニズムが働くのです。
鍵の役目をするのは
「アンジオポエチン-1」
という物質で、毛細血管の壁細胞から分泌されます。
ところが、アンジオポエチン-1は、歳とともに生産量が減ってきます。
鍵であるアンジオポエチン-1が少なくなれば、Tie2にはまり込む数が減り、細胞のスイッチが入りにくくなります。
これが毛細血管のゴースト化の原因なのです。
そこで、私たちは、歳とともに生産量が減るアンジオポエチン-1の代わりになる物質を探しました。
その結果、身近な食品の中に、アンジオポエチン-1と同じ働きをするものが複数見つかったのです。
それらを積極的に取ることで、Tie2 が活性化され、毛細血管のゴースト化を防げます。
さらに、消えてしまったり、消えかかったりしたゴースト血管も再生できることがわかりました。
その食品については、次で詳しくご紹介しましょう。
(「ゆほびか」3月号より)
若さと健康を保つために、なくてはならない毛細血管。
その「ゴースト化」は、一体どのようにして起こるのでしょうか。
もともと毛細血管は、
外側の「壁(へき)細胞」
と
内側の「内皮細胞」の二層が、ぴったりとくっついてできています。
細胞同士がきちんと接着して、無用なすきまはありません。
目の詰まった表地と裏地が、しっかり縫い合わされて、丈夫に作られている生地のようなものです。
この状態が続ければ、毛細血管を流れる血液の成分は、
途中でもれることなく目的の組織に届けられます。
ところが、個人差はあるものの、
一般には40代から、いだいに毛細血管が弱くなっていきます。
なぜかというと、ぴったりとくっついていった壁細胞と内皮細胞が離れやすくなるからです。
表地と裏地の間に、すき間ができるわけです。
それだけでも強度が落ちますが、
内皮細胞同士の接着の度合いも落ちて離れやすくなります。
やがて、壁細胞には脱落する部分も出てきます。
表地も裏地も、それぞれに目が粗くなってしまい、穴まであいてくるという状態です。
毛細血管がこんな状態になると、
必要な組織に血液中の酸素や栄養素を届ける前に、ダラダラともれ出てしまいます。
当然、毛細血管を流れる血流そのものも減ってきます。
血管が丈夫に保たれるためには、血管内をしっかり血液が流れる必要があります。
水の流れのない水道管が、錆びたり詰まったりしやすいのと同じように、
使われない血管はボロボロになってきます。
ですから血流が減ることで、毛細血管は、ますますダメージを受けるのです。
人体に備わったすばらしい、かつ恐ろしい仕組みは、
「使わない器官は消滅する」
ということです。
毛細血管もまさにそれで、血流の乏しい状態が続くと、
最初は機能が低下し、やがてなくなってしまいます。
これがゴースト血管です。
毛細血管のうち、どのくらいがどんな時期にゴースト化するかは、体質や環境、食事や運動などの生活習慣によって大きく違います。
そこで、自分の毛細血管がどのぐらいゴースト化しているかをチェックしてみましょう。
以下の項目のうち、いくつ当てはまりますか。
多く当てはまるほど、毛細血管のゴースト化は進んでいると考えられます。
◻︎シミや小ジワが増えた
◻︎顔や足がむくみやすい
◻︎目の下にクマができる
◻︎目が疲れやすい
◻︎白髪が増えてきた
◻︎冷えてつらい
◻︎寝ても疲れが取れない
◻︎爪がわれやすい
しかし、心配しないでください。
ただ毛細血管のゴースト化を防ぐ効果的な方法があります。
いったんゴースト化した毛細血管を再生させることが可能です。
そのポイントになるのが、毛細血管の内皮細胞にある「Tie2(タイツー)」という受容体(酵素)です。
Tie2 は細胞にある鍵穴のようなもので、毛細血管が丈夫に維持されるために重要な役目をしています。
この Tie2 という鍵穴に、鍵の役目をする物質がはまり込むと、
細胞内のスイッチが入ります。
そのスイッチが入ることで、内皮細胞と壁細胞がぴったりくっつき、
それぞれの細胞同士もしっかり密着するメカニズムが働くのです。
鍵の役目をするのは
「アンジオポエチン-1」
という物質で、毛細血管の壁細胞から分泌されます。
ところが、アンジオポエチン-1は、歳とともに生産量が減ってきます。
鍵であるアンジオポエチン-1が少なくなれば、Tie2にはまり込む数が減り、細胞のスイッチが入りにくくなります。
これが毛細血管のゴースト化の原因なのです。
そこで、私たちは、歳とともに生産量が減るアンジオポエチン-1の代わりになる物質を探しました。
その結果、身近な食品の中に、アンジオポエチン-1と同じ働きをするものが複数見つかったのです。
それらを積極的に取ることで、Tie2 が活性化され、毛細血管のゴースト化を防げます。
さらに、消えてしまったり、消えかかったりしたゴースト血管も再生できることがわかりました。
その食品については、次で詳しくご紹介しましょう。
(「ゆほびか」3月号より)