③🍀ゴースト化を防ぐ食品🍀③
毛細血管が消えていく「ゴースト化」を防ぎ、回復を促すために、
身近で効果的な食品はないだろうか。
そう考えた私たちは、入手しやすく安全性の高い、
数百種類の天然食品を調べました。
その結果、いくつかの食品に、毛細血管を復活させる働きが認められました。
そのうち、最も手軽に使えて高い効果があるのが、シナモンです。
シナモンコーヒーや、シナモンロールなどでお馴染みのシナモンは、
スパイスとして広く知られています。
カレーなどの料理に使う人も多いでしょう。
ちなみに、シナモンは漢方薬に使う「桂皮(けいひ)」と同じもので、
クスノキ科のケイという植物の皮です。
私たちが調べた結果、シナモン(桂皮)には、
前でお話しした「Tie2(タイツー)」を活性化するすぐれた働きがあることがわかりました。
毛細血管の内皮細胞にある Tie2 は、鍵穴のようなもので、
そこに「鍵」の役目をする物質がはまり込むと活性化し、毛細血管の復活が促されます。
本来、鍵の役目をするのは、壁細胞で作られる「アンジオポエチン-1」ですが、
これは加齢とともに減ってしまいます。
シナモンには「アンジオポエチン-1」の代わりに、 Tie2 という鍵穴にはまり込む物質が豊富に含まれているのです。
シナモンを摂取すると、シナモンに含まれる物質が Tie2 を活性化させます。
それにより、ゴースト化した毛細血管を復活させる効果が得られるのです。
私たちは次のような実験で、シナモンの毛細血管の回復効果を確認しました。
まず、実験的にゴースト化が進んだ毛細血管を作り、
シナモンのエキスを投与したところ、
わずか2〜3時間で内皮細胞の接着がよくなりました。
同時に、内皮細胞同士の間から液体が漏れる透過性の亢進(進むこと)も抑制されました。
実際、もれ出る液体量が約90%低下し、10分の1に減りました。
テレビ番組の企画で、被験者の協力を得て、シナモンの効果を検証したこともあります。
この番組では、実年齢より毛細血管年齢が高い人(年齢と比較してゴースト化が進んでいる人)に1週間、
シナモンを摂取していただきました(同時に、後ほど紹介する運動も実施)。
毛細血管年齢は、特殊の装置で指先の毛細血管の状態を調べて判断します。
すると、実年齢46歳で毛細血管年齢50歳だった女性が、
1週間のシナモンの摂取で、
毛細血管年齢30歳まで若返りました。
毛細血管の画像を見ると、当初の2倍ぐらいに伸びていて、私もびっくりしました。
個人差はありますが、このようにシナモンをとると、
毛細血管が復活し、皮膚や臓器に十分な血液が行くようになります。
その結果として、シミ、シワ、くすみ、たるみ、薄毛、抜け毛、
さらには糖尿病などの改善に有効であるという研究報告が出ています。
血流を良くすることから、高血圧にも効果があると考えられています。
シナモンを摂取するには、市販されているシナモンパウダーを使うと便利です。
毛細血管の回復効果を得るためのシナモンパウダーの摂取量の目安は、
一回0.6グラム程度。
だいたい、2〜3振りで取れる量です。
1週間に2回以上使うとよいでしょう。
シナモンほか、ルイボスティー、沖縄そばに使う香辛料のヒハツ(長コショウ)、果物のスターフルーツなどにも Tie2 の活性化作用があることがわかっています。
シナモンが苦手な人や、他の食品でも取りたい人は、これらを摂取してもよいでしょう。
(「ゆほびか」3月号、大阪大学教授高倉伸幸さんより)
毛細血管が消えていく「ゴースト化」を防ぎ、回復を促すために、
身近で効果的な食品はないだろうか。
そう考えた私たちは、入手しやすく安全性の高い、
数百種類の天然食品を調べました。
その結果、いくつかの食品に、毛細血管を復活させる働きが認められました。
そのうち、最も手軽に使えて高い効果があるのが、シナモンです。
シナモンコーヒーや、シナモンロールなどでお馴染みのシナモンは、
スパイスとして広く知られています。
カレーなどの料理に使う人も多いでしょう。
ちなみに、シナモンは漢方薬に使う「桂皮(けいひ)」と同じもので、
クスノキ科のケイという植物の皮です。
私たちが調べた結果、シナモン(桂皮)には、
前でお話しした「Tie2(タイツー)」を活性化するすぐれた働きがあることがわかりました。
毛細血管の内皮細胞にある Tie2 は、鍵穴のようなもので、
そこに「鍵」の役目をする物質がはまり込むと活性化し、毛細血管の復活が促されます。
本来、鍵の役目をするのは、壁細胞で作られる「アンジオポエチン-1」ですが、
これは加齢とともに減ってしまいます。
シナモンには「アンジオポエチン-1」の代わりに、 Tie2 という鍵穴にはまり込む物質が豊富に含まれているのです。
シナモンを摂取すると、シナモンに含まれる物質が Tie2 を活性化させます。
それにより、ゴースト化した毛細血管を復活させる効果が得られるのです。
私たちは次のような実験で、シナモンの毛細血管の回復効果を確認しました。
まず、実験的にゴースト化が進んだ毛細血管を作り、
シナモンのエキスを投与したところ、
わずか2〜3時間で内皮細胞の接着がよくなりました。
同時に、内皮細胞同士の間から液体が漏れる透過性の亢進(進むこと)も抑制されました。
実際、もれ出る液体量が約90%低下し、10分の1に減りました。
テレビ番組の企画で、被験者の協力を得て、シナモンの効果を検証したこともあります。
この番組では、実年齢より毛細血管年齢が高い人(年齢と比較してゴースト化が進んでいる人)に1週間、
シナモンを摂取していただきました(同時に、後ほど紹介する運動も実施)。
毛細血管年齢は、特殊の装置で指先の毛細血管の状態を調べて判断します。
すると、実年齢46歳で毛細血管年齢50歳だった女性が、
1週間のシナモンの摂取で、
毛細血管年齢30歳まで若返りました。
毛細血管の画像を見ると、当初の2倍ぐらいに伸びていて、私もびっくりしました。
個人差はありますが、このようにシナモンをとると、
毛細血管が復活し、皮膚や臓器に十分な血液が行くようになります。
その結果として、シミ、シワ、くすみ、たるみ、薄毛、抜け毛、
さらには糖尿病などの改善に有効であるという研究報告が出ています。
血流を良くすることから、高血圧にも効果があると考えられています。
シナモンを摂取するには、市販されているシナモンパウダーを使うと便利です。
毛細血管の回復効果を得るためのシナモンパウダーの摂取量の目安は、
一回0.6グラム程度。
だいたい、2〜3振りで取れる量です。
1週間に2回以上使うとよいでしょう。
シナモンほか、ルイボスティー、沖縄そばに使う香辛料のヒハツ(長コショウ)、果物のスターフルーツなどにも Tie2 の活性化作用があることがわかっています。
シナモンが苦手な人や、他の食品でも取りたい人は、これらを摂取してもよいでしょう。
(「ゆほびか」3月号、大阪大学教授高倉伸幸さんより)