受験期になると一気に成績を伸ばすお子さんっていますね
それまでは、普通かそれ以下か・・目立って学力が高くなかったお子さんです
こうしたお子さんは殆どの場合、単純に「やっていなかっただけ」ということが多く
理解力や暗記力になにか問題があった訳ではないのです
勉強以外の事に夢中になっていただけで、必要性を感じて勉強と向き合った結果だと思います
では、反対の場合はどうでしょう
コツコツと学習を積み上げてきたのに、今ひとつ結果が伴わない場合です
私はそうした場合の方が将来を考えても不安になります
今日のお題、ベース力とは
入試体制に入るもっと前に養うべき力の話ですが、もし今既に中学生・高校生だとしても
打開策はあります
全ての教科学習だけでなく、生活の中にも「知恵」が必要ですよね
例えば、現代社会では共働きが普通ですが
家事と育児と仕事、これらをバランス良く、効率よくこなす為に
私たちは知恵を使います
同じように子供達にも勉強と遊びと生活や趣味、これらをバランス良くこなす知恵が
本来求められているのです
効率よく全てをこなす為の工夫、それを考える事がベース力のアップに繋がると思います
1日をどう効率よく過ごすか?と考え、一度学習した所をまた学習し直す事が
時間の無駄になると気付くと学習する時の集中力は上がりますよね
つまり、子供の生活リズムそのものを大人が支配してしまうと本人の考える力が奪われる
という事になりますね
未就学や小学校低学年の頃の学習の仕方に、ある偏りが感じられます
小さな頃から本を読むという習慣は大切にするご家庭は多いと思います
読み書きを覚え、数字を覚え、簡単な計算が出来れば
親御さんは一安心する傾向があるように思うのですがどうでしょう
それも大切だとは思うのですが、もっと大切な事が他にあると思います
それは、考える という訓練です
計算は確かに考える訓練と言えますが、決まった答えを持っています
決まった答えに決まったルールでたどり着く
道順を覚えるような物ですね
なので、どの道をどう通るか?を考える訓練が出来ていないのです
そして、選んだ道によって装備品も変わってくるかもしれません
それを予測する力や想像する力が幼少期には注目されていないという気がします
始めに書いた、一気に成績を伸ばす子や上位をキープする子を見ていると
考える という事を幼少期から日常的にして来たのだろうと想像できます
もし、そうした取り組みをしてこなかったとしても、気がついた段階で改善する事ができます
与えられた課題をただこなすのではなく、自分に何が必要か?自分はどの道を通るのが歩き易いか?
と考えてみる事です
山のような課題にどう取り組み、いかに力に変えるか?
暗記一つとっても、自分の覚え易いやり方は人それぞれですよね
誰かにとって歩き易い道でも自分にとって同じとは限りません
だいぶ前になりますが、幼少期の遊びで大切な事はルールのある遊びをする事だという話を書いた事があります
ルールがある事で遊びの中でも常に頭を使い考えます
また、本は読むだけでなく感想や疑問を話し合う事が必要で
読んでいるだけではあまり期待される効果は無いと思います
パターン化される分野に特化するのではなく、多面的な物の見方を促したりすることも
ベース力アップの為に普段の生活の中で出来る事でもありますよね
今、成績がふるわなくても落胆的に捉えず、お子さんが持っている力を引き出すようにリードする事で
良い結果が見えてくると思います
ぜひ、今からでも 考える 事に着目して様々な取り組みをしてみて欲しいと思います