1月31日(金)
1月も今日で終わり、インフルエンザやノロウイルスが世間を騒がせている今日この頃であるが、私には折角のフリーデイなので西宮神社に出かけてきた。
こちらの神社で毎年行われている全国大陶器市の案内(1月26日~2月2日)が先日もラジオから流れていた。特別な陶器が欲しい訳でもないのだが、毎年耳にするのでどのようなものなのか知りたかった。
それに十日戎で毎年のようにテレビで話題になる神社を今一度この機会に訪れておこうと思ったのである。阪神電鉄西宮駅から徒歩5分というので比較的行き易い。
福の神様・えびす様をお祀りする全国の総本社だそうだ。1月9日から11日の「十日えびす」には参拝者の数は百万人に及ぶという。
福男が選ばれる行事のスタートになる赤門・表大門(おもてだいもん)の前に立った。
10日の朝、午前零時に神職の方々が忌籠(いごもり)というお勤めを厳修された後、午前6時に開門されるや猛スピードで駈け出す人達のあのすざましい光景が目に浮かんだ。
表大門と左右に連なる大練塀(おおねりべい)と言われる土塀は共に国の重文だそうだ。
案内板を読むと、神社の東面と南面に築かれているこの全長247mの土塀が建てられたのは、先の大戦による損傷修理の際に出土した宋銭明銭によって、室町時代初期と考えられている。神社の明らかでない創建年代も、平安時代後期の文献に「西宮のえびすさま」が記載されているとの事実を考え合わせるとその頃なのかな。
(画像はクリックすると拡大する)
門を入ると、角度を変えて本殿まで続く230mの石畳の幅は想像に反して狭かった。否、充分広いのだが、あの光景をテレビで見る限りもっと広く感じざるを得ない。今年も5000人もの人達が参拝の一番乗りを競ったというが、走り出すや転んでいた人も居たっけな。危ない危ない!
そうそう陶器市であるが、この石畳の続く参道の両側にテントが張られ萩焼や有田焼や信楽焼etc.の窯元さんの作品、それに香川の漆器等もいろいろずらりと並び積まれていた。
“お気に入り食器”をいろいろ棚に並べて楽しんだのはもう過去の私、今回食器の形や色や絵付けを楽しませてもらいながら一周したが買う意欲は湧いてこなかった。ただ穴の空いた平らな陶器が目に留まって、帰り際に買っただけ。(笑)
立派な拝殿の奥に在る本殿の屋根に伸びている3つの千木が見えた。こちらの本殿は「三連春日造り」(さんれんかすがづくり)という構造の建物らしい。
第一殿(東)にはえびす大神(蛭児大神)を第二殿(中)には天照大神と大国主大神を第三殿(西)には須佐之男大神をお祀りしているそうだ。
緑茂る「えびすの森」(天然記念物)に囲まれた広い境内には末社の他松尾神社等いくつかの社があり、神池もあり、丁度拝殿正面に位置する所に架かっている石造りの「瑞寶橋」(ずいほうばし)・太鼓橋が目を引く。(下段左端の写真は南大門。)
社務所に開設されている「えびす信仰資料展示室」でビデオを観た。沢山のえびす顔や宝船を見て「えびす神社」に来た実感が湧いた。
陶器の赤い鯛が大事そうに抱いている「鯛みくじ」、なんとも言えない可愛さに引かれて今日の思い出に一つ選ぶと「吉」! えびす様に福を頂いたような嬉しい気分になった。
展示室に置いてあったパンフレットに、「節句の人形」と題した白鹿記念酒造博物館の企画展が案内されていた。1月29日~3月3日というので、足を延ばすことにした。えべっさん筋から外れて札場筋を南へ20分程歩いた。
白鹿醸造元辰馬本家に所蔵されてきた人形他数点、古式豊な珍しいお人形に心癒され、頑張って歩いた甲斐あり。撮影禁止なので画像は残せなかったが、ゆっくりお雛様を楽しませてもらった。
入館料400円には明治2年築の酒蔵館の見学も出来た。酒造りの様々な道具が展示され、明治の酒造りの工程が順を追って紹介されていた。釜場や槽場(ふなば)跡の遺構も見れた。
米麹が発酵熟成していく音も聞いたよ。蔵人の歌う「酒造り唄」も聞いたよ。1つは♪めでためでたぁ~の若松様よ~♪(あれぇ コレ何処かで聞いた事があるよなぁ・・・)
大きな大きな樽の中で醸造されお米が香り高い美味しいお酒に変る不思議に改めて感動した。寒い季節に手間暇かけて造った新酒を絞る瞬間の気持ちはいかばかりかと・・・・・
阪神・淡路大震災(1995年1月7日)で壊れてしまった道具類も残され、この地の歴史を物語っていた。。。。。
「ご来館記念ボトル、白鹿吟醸180ml詰」を頂戴し、今日はなんと幸せな日であることかと出かけて来た事に満足しながら駅に到着、最後に“野菜ごろごろうどん”で西宮の街の味を楽しんでから電車に乗った。
これで来年からのこの季節、私は心静かにラジオやテレビと付き合えそうだよ(笑)
1月も今日で終わり、インフルエンザやノロウイルスが世間を騒がせている今日この頃であるが、私には折角のフリーデイなので西宮神社に出かけてきた。
こちらの神社で毎年行われている全国大陶器市の案内(1月26日~2月2日)が先日もラジオから流れていた。特別な陶器が欲しい訳でもないのだが、毎年耳にするのでどのようなものなのか知りたかった。
それに十日戎で毎年のようにテレビで話題になる神社を今一度この機会に訪れておこうと思ったのである。阪神電鉄西宮駅から徒歩5分というので比較的行き易い。
福の神様・えびす様をお祀りする全国の総本社だそうだ。1月9日から11日の「十日えびす」には参拝者の数は百万人に及ぶという。
福男が選ばれる行事のスタートになる赤門・表大門(おもてだいもん)の前に立った。
10日の朝、午前零時に神職の方々が忌籠(いごもり)というお勤めを厳修された後、午前6時に開門されるや猛スピードで駈け出す人達のあのすざましい光景が目に浮かんだ。
表大門と左右に連なる大練塀(おおねりべい)と言われる土塀は共に国の重文だそうだ。
案内板を読むと、神社の東面と南面に築かれているこの全長247mの土塀が建てられたのは、先の大戦による損傷修理の際に出土した宋銭明銭によって、室町時代初期と考えられている。神社の明らかでない創建年代も、平安時代後期の文献に「西宮のえびすさま」が記載されているとの事実を考え合わせるとその頃なのかな。
(画像はクリックすると拡大する)
門を入ると、角度を変えて本殿まで続く230mの石畳の幅は想像に反して狭かった。否、充分広いのだが、あの光景をテレビで見る限りもっと広く感じざるを得ない。今年も5000人もの人達が参拝の一番乗りを競ったというが、走り出すや転んでいた人も居たっけな。危ない危ない!
そうそう陶器市であるが、この石畳の続く参道の両側にテントが張られ萩焼や有田焼や信楽焼etc.の窯元さんの作品、それに香川の漆器等もいろいろずらりと並び積まれていた。
“お気に入り食器”をいろいろ棚に並べて楽しんだのはもう過去の私、今回食器の形や色や絵付けを楽しませてもらいながら一周したが買う意欲は湧いてこなかった。ただ穴の空いた平らな陶器が目に留まって、帰り際に買っただけ。(笑)
立派な拝殿の奥に在る本殿の屋根に伸びている3つの千木が見えた。こちらの本殿は「三連春日造り」(さんれんかすがづくり)という構造の建物らしい。
第一殿(東)にはえびす大神(蛭児大神)を第二殿(中)には天照大神と大国主大神を第三殿(西)には須佐之男大神をお祀りしているそうだ。
緑茂る「えびすの森」(天然記念物)に囲まれた広い境内には末社の他松尾神社等いくつかの社があり、神池もあり、丁度拝殿正面に位置する所に架かっている石造りの「瑞寶橋」(ずいほうばし)・太鼓橋が目を引く。(下段左端の写真は南大門。)
社務所に開設されている「えびす信仰資料展示室」でビデオを観た。沢山のえびす顔や宝船を見て「えびす神社」に来た実感が湧いた。
陶器の赤い鯛が大事そうに抱いている「鯛みくじ」、なんとも言えない可愛さに引かれて今日の思い出に一つ選ぶと「吉」! えびす様に福を頂いたような嬉しい気分になった。
展示室に置いてあったパンフレットに、「節句の人形」と題した白鹿記念酒造博物館の企画展が案内されていた。1月29日~3月3日というので、足を延ばすことにした。えべっさん筋から外れて札場筋を南へ20分程歩いた。
白鹿醸造元辰馬本家に所蔵されてきた人形他数点、古式豊な珍しいお人形に心癒され、頑張って歩いた甲斐あり。撮影禁止なので画像は残せなかったが、ゆっくりお雛様を楽しませてもらった。
入館料400円には明治2年築の酒蔵館の見学も出来た。酒造りの様々な道具が展示され、明治の酒造りの工程が順を追って紹介されていた。釜場や槽場(ふなば)跡の遺構も見れた。
米麹が発酵熟成していく音も聞いたよ。蔵人の歌う「酒造り唄」も聞いたよ。1つは♪めでためでたぁ~の若松様よ~♪(あれぇ コレ何処かで聞いた事があるよなぁ・・・)
大きな大きな樽の中で醸造されお米が香り高い美味しいお酒に変る不思議に改めて感動した。寒い季節に手間暇かけて造った新酒を絞る瞬間の気持ちはいかばかりかと・・・・・
阪神・淡路大震災(1995年1月7日)で壊れてしまった道具類も残され、この地の歴史を物語っていた。。。。。
「ご来館記念ボトル、白鹿吟醸180ml詰」を頂戴し、今日はなんと幸せな日であることかと出かけて来た事に満足しながら駅に到着、最後に“野菜ごろごろうどん”で西宮の街の味を楽しんでから電車に乗った。
これで来年からのこの季節、私は心静かにラジオやテレビと付き合えそうだよ(笑)