大雪の跡形も無くなり朝の景色は普段にもどった。少し寒いがこんなものだろう。
そうそう今日は24節気の雨水(うすい)、雪が雨になり氷が水に変る頃という事で春が近い意味合いがあるらしい。この日にお雛様を飾ると良い人にめぐり合えるとかのジンクスを最近聞いたが、今まで知らなかった私。「大安の日に出して3月3日には片づける」を守って来たので娘達はいい人にめぐり合えたのだ、と喜んでいるのだが。。。。。
さて昨日の日記を書いておこう。去る14日の日大雪の為に出かけられなかった生駒聖天へ行ってきた話を。
2月18日(火)
ハイキングに小学生も歩いて登るという生駒山。それでは私もケーブルを使わずに歩いて聖天さんに行ってみたいと兼がね思っていた。ケーブルをはさんで車道と歩きの道があるようだ。
歩きのスタート地点を尋ねようと近鉄線生駒駅に降り鳥居前駅に来ると、今日はケーブル運行休止。へぇ~・・・行きは歩いて登り、帰りはケーブルに乗って降りようと思っていたのに・・・・・
「でもまぁいいや、どうにかなるさ。そんなに高くはないのだから。」と教えられた道の角を曲がって少し行くと、ちょっと驚いた。
延々と続くかなり急な石段を見上げながら心を決めた。行くしかない。はぁはぁ息を切らしながら足を持ち上げていると四国の金毘羅さんを思い出した。こちらの方がずっと少ない段数だと思うが、一体何段あるのだろう。石段の両側に建ち並ぶ民家に混じって旅館もあった。門前町として昔は栄えていたのだろう。
ところで生駒山は標高642m、その中腹(290m)に在るこの聖天さんの正式名は生駒山・寶山寺、真言律宗大本山の寺院らしい。江戸時代1678年湛海(たんかい)律師によって開かれ、ご本尊は不動明王(秘仏)、鎮守神は歓喜天(秘仏)が祀られている。お商売の神様なので彼のお友達は毎年初詣にはここへ参られるという。という事は寶山寺はお寺でもあり神社でもあり神仏習合の形態なのだ。
時々立ち止まり休憩し乍ら約30分程登ると道の両側に並ぶ燈籠の先に大鳥居が見えた。普通は10分位で行けるって本当かしら?やれやれと、ホッとする。昔この鳥居は鳥居前駅付近に在ったそうだが、そう言えば、鳥居前と言う駅の名前の由来が納得できるよナ。
茶屋で昼食を済ませ、惣門(そうもん)を入ると右手に七福神(恵比寿・大黒天・毘沙門天・弁財天・福禄寿・寿老人・布袋)、左手に修行僧弘法大師等お地蔵様のお堂が在って、更に一段高い中門をくぐると岩山を背に堂々たる建物が建ち並んでいた。先ず宝塔・朝日宝剣を見上げてから、どれが本堂なのかとキョロキョロしてしまう。
本堂横の天神お堂には沢山の牛が並べられていた。菅原道真と牛の関係には諸説があるようだが、牛が道真公をお守りしたに違いない。
(画像はクリックすると拡大する)
本堂にお参りして、直ぐ横にある八棟造りの大きなお堂・聖天堂の歓喜天尊にもお線香を焚いた。写真にあるように線香場には大きな香炉の前に大根が交差している絵柄の巾着袋型の賽銭箱があった。聖天さんの象徴らしいが、何故絵柄が大根なのだろう?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/7f/da/4be9a0245a42f32fbd57b838a041e44d_s.jpg)
本堂 聖天堂
更に奥ノ院に通ずる石段を登って行くと文殊堂があって真新しい絵馬がずらりと掛かっていた。受験シーズン真っ只中、沢山の受験生が願掛けに訪れているのだろう。真面目に頑張ってきた子にはどうか「桜咲く」メッセージが送られます様に・・・
参道の先は般若窟に通じる入り口のようだが封鎖され通行禁止になっていた。岩屋の弥勒菩薩はいろんな場所から遠く拝顔できるけれど、この辺が一番近い場所になるようなので、もう1枚シャッターを切る。
この岩屋が般若窟と呼ばれるのは役行者(えんのぎょうじゃ)がここに梵本(漢文に翻訳される前のインドのサンスクリット言語で記述)の般若経を納めたとの伝えがあるからだそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/13/7f/0e1a1aff152880bfc6a343f3d809e1b7_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/19/b1/202f4f20d12465f9da5d78fa802e0184_s.jpg)
Uターンした先には多宝塔が在って、ここから方向を変えて地蔵尊の並ぶ参道を奥ノ院に向かうわけだが、なんと素敵な景色か!林の緑に雪の白とお地蔵様の赤い前掛けが映えている。心を引き締め進むこと100m程、途中にある五社明神や大師堂を経て奥ノ院に到着。 奥ノ院本堂のご本尊は不動明王。開山堂には湛海律師が自ら刻んだという湛海律師像が祀られている。そして本堂の裏手右奥に位置する大黒堂には勿論大黒様が祀られているのだが、さて幸せを呼ぶ七福神の一神大黒様のご利益は?と改めて・・・恵比寿様同様福徳円満、ここは商売繁盛の寶山寺なのでやっぱり金運の神様なのかなぁ~。
彼は石段を登り大黒堂へ行ったが私は行かず、石段横に咲いていた蝋梅に誘われ残雪を踏みしめながら甘い香りに酔って春の訪れを楽しんでいた。
開山堂の裏手に開山廟、更にその奥に福徳大神が祀られていた。聞きしに勝る多彩なお寺・寶山寺を一周して、最後にふと思い出した。
惣門をくぐる前に読んでいた案内板、国重文の獅子閣(ししかく)である。通じる道が分らず鐘楼の片隅から撮った外観の一部であるが投稿しておこう。これは迎賓館として明治時代に建てられたもので、外部は洋風だが内部は洋風の上に和風を取り入れた木造洋風建築だそうだ。年に2回、4月29日辺りから連休に向けて10日間位と、10月1日頃から1週間程公開されるそうだ。お国の物なのでお寺で勝手に決める事が出来ないそうである。
拝観を兼ねてその頃に再度訪れて、その時は寶山寺から山頂まで歩いてみるのもいいかもネ。大丈夫かナ? ・・・・・(笑)
再び大鳥居に戻ってきた。階段の下りは足に応えるので「裏参道は?」と尋ねると車道だというので、諦めて最短距離・階段を下りることにした。
途中で宝山寺駅に寄ってみると、鳥居前駅でミケが休んでいたようにこちらではブルが休んでいた。雪がすっかり解けたら走るんだね。
疲れた疲れた。でも歩いて往復した事と満開の蝋梅に春を体感できた事に大満足したよ。
そうそう今日は24節気の雨水(うすい)、雪が雨になり氷が水に変る頃という事で春が近い意味合いがあるらしい。この日にお雛様を飾ると良い人にめぐり合えるとかのジンクスを最近聞いたが、今まで知らなかった私。「大安の日に出して3月3日には片づける」を守って来たので娘達はいい人にめぐり合えたのだ、と喜んでいるのだが。。。。。
さて昨日の日記を書いておこう。去る14日の日大雪の為に出かけられなかった生駒聖天へ行ってきた話を。
2月18日(火)
ハイキングに小学生も歩いて登るという生駒山。それでは私もケーブルを使わずに歩いて聖天さんに行ってみたいと兼がね思っていた。ケーブルをはさんで車道と歩きの道があるようだ。
歩きのスタート地点を尋ねようと近鉄線生駒駅に降り鳥居前駅に来ると、今日はケーブル運行休止。へぇ~・・・行きは歩いて登り、帰りはケーブルに乗って降りようと思っていたのに・・・・・
「でもまぁいいや、どうにかなるさ。そんなに高くはないのだから。」と教えられた道の角を曲がって少し行くと、ちょっと驚いた。
延々と続くかなり急な石段を見上げながら心を決めた。行くしかない。はぁはぁ息を切らしながら足を持ち上げていると四国の金毘羅さんを思い出した。こちらの方がずっと少ない段数だと思うが、一体何段あるのだろう。石段の両側に建ち並ぶ民家に混じって旅館もあった。門前町として昔は栄えていたのだろう。
ところで生駒山は標高642m、その中腹(290m)に在るこの聖天さんの正式名は生駒山・寶山寺、真言律宗大本山の寺院らしい。江戸時代1678年湛海(たんかい)律師によって開かれ、ご本尊は不動明王(秘仏)、鎮守神は歓喜天(秘仏)が祀られている。お商売の神様なので彼のお友達は毎年初詣にはここへ参られるという。という事は寶山寺はお寺でもあり神社でもあり神仏習合の形態なのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/4f/df/942c238509ff49ac33287597ec7d64f2_s.jpg)
茶屋で昼食を済ませ、惣門(そうもん)を入ると右手に七福神(恵比寿・大黒天・毘沙門天・弁財天・福禄寿・寿老人・布袋)、左手に修行僧弘法大師等お地蔵様のお堂が在って、更に一段高い中門をくぐると岩山を背に堂々たる建物が建ち並んでいた。先ず宝塔・朝日宝剣を見上げてから、どれが本堂なのかとキョロキョロしてしまう。
本堂横の天神お堂には沢山の牛が並べられていた。菅原道真と牛の関係には諸説があるようだが、牛が道真公をお守りしたに違いない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/2a/b8/098404b556fddf271297995392fea653_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/3a/a5/dfaeab70a6aa3ffbab343df37596ac5a_s.jpg)
本堂にお参りして、直ぐ横にある八棟造りの大きなお堂・聖天堂の歓喜天尊にもお線香を焚いた。写真にあるように線香場には大きな香炉の前に大根が交差している絵柄の巾着袋型の賽銭箱があった。聖天さんの象徴らしいが、何故絵柄が大根なのだろう?
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/7f/da/4be9a0245a42f32fbd57b838a041e44d_s.jpg)
本堂 聖天堂
更に奥ノ院に通ずる石段を登って行くと文殊堂があって真新しい絵馬がずらりと掛かっていた。受験シーズン真っ只中、沢山の受験生が願掛けに訪れているのだろう。真面目に頑張ってきた子にはどうか「桜咲く」メッセージが送られます様に・・・
参道の先は般若窟に通じる入り口のようだが封鎖され通行禁止になっていた。岩屋の弥勒菩薩はいろんな場所から遠く拝顔できるけれど、この辺が一番近い場所になるようなので、もう1枚シャッターを切る。
この岩屋が般若窟と呼ばれるのは役行者(えんのぎょうじゃ)がここに梵本(漢文に翻訳される前のインドのサンスクリット言語で記述)の般若経を納めたとの伝えがあるからだそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/6c/06/057c4b709ea4b57c04543c8929089496_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/66/db/dc92b12f12b94a32fdca64655b046d08_s.jpg)
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Uターンした先には多宝塔が在って、ここから方向を変えて地蔵尊の並ぶ参道を奥ノ院に向かうわけだが、なんと素敵な景色か!林の緑に雪の白とお地蔵様の赤い前掛けが映えている。心を引き締め進むこと100m程、途中にある五社明神や大師堂を経て奥ノ院に到着。 奥ノ院本堂のご本尊は不動明王。開山堂には湛海律師が自ら刻んだという湛海律師像が祀られている。そして本堂の裏手右奥に位置する大黒堂には勿論大黒様が祀られているのだが、さて幸せを呼ぶ七福神の一神大黒様のご利益は?と改めて・・・恵比寿様同様福徳円満、ここは商売繁盛の寶山寺なのでやっぱり金運の神様なのかなぁ~。
彼は石段を登り大黒堂へ行ったが私は行かず、石段横に咲いていた蝋梅に誘われ残雪を踏みしめながら甘い香りに酔って春の訪れを楽しんでいた。
開山堂の裏手に開山廟、更にその奥に福徳大神が祀られていた。聞きしに勝る多彩なお寺・寶山寺を一周して、最後にふと思い出した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/69/86/64228aa7da066d71db32f35d45b67614_s.jpg)
拝観を兼ねてその頃に再度訪れて、その時は寶山寺から山頂まで歩いてみるのもいいかもネ。大丈夫かナ? ・・・・・(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5a/3c/3117f4758a1d2e037bf89fabd5d46905_s.jpg)
途中で宝山寺駅に寄ってみると、鳥居前駅でミケが休んでいたようにこちらではブルが休んでいた。雪がすっかり解けたら走るんだね。
疲れた疲れた。でも歩いて往復した事と満開の蝋梅に春を体感できた事に大満足したよ。